小早川秋聲 旅する画家の鎮魂歌@東京ステーションギャラリー&ブダペスト国立工芸美術館名品展ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ@パナソニック汐留美術館
こんにちは。仙です。宣言があけて、人多いですね。
いい感じの陽気だし、仕方ない。でももういい加減、終息してほしいな・・・。ワクチン2回したけど、正直もうやりたくない。熱出るのいやだ。
今回は2つの展示。必ずしも今週行ったわけではないですが。
まずは東京ステーションギャラリーで開催中の「小早川秋聲 旅する画家の鎮魂歌」です。
おもしろかったです。「旅する画家」っていうタイトルですが、半端なく旅してる。世界中いろんなところに行ってる。平山郁夫さんより行ってると思う。現代の人でもこんなに移動する人はめったにいません。
この人が何でこんなに旅ができるのか?突き詰めて考えると「お金もってるから。」という結論にたどり着きます。何しろ本名が盈麿(みつまろ)。まろか!そしてお母さんの実家が九鬼家。九鬼!華族さまですよね?子爵だった気がする。
ご本人の壮年期の写真も展示されてましたが、いかにも身分高い人の写真でした。つるっとした端正なお顔にチョビ髭っぽいおひげが。一枚アイヌの衣装を着たコスプレ写真もありました。何か画家仲間と仮装したみたいなキャプションが・・・。
絵は凄く上手いし、美しいです。いろんな絵があります。デッサンが端正で、上みたいな南画の要素をそこはかとなく残してる絵が好きかな。
一番印象に残ったのは、最初期と晩年に繰り返して描いてる山中鹿助。美しいです。
でもこの人のエピソードは怖いですよね。三日月に向かって「我に七難八苦を与えたまえ」と祈ったという・・・。怖い。そんな願い、普通にかなうと思う。
あとはデザインの才能ありそうだなと思いました。表装がすごく洒落ている。
賛否ある戦争画「國之盾」もよかったです。言うほど反戦ぽくは感じません。国のために戦った兵士を普通に悼んで迎えているような。
というわけで、おすすめです。ほかであんまり見たことない画家さんだし、行くべきと思います。予約制ですが、今なら取れます。ぼーっとしてたらゴッホ展(週末軒並みSoldOut)に行きそびれそうな私のような人もぜひ。
そしてもうひとつはパナソニック汐留美術館で開催中の「ブダペスト国立工芸美術館名品展ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ」です。
これもよかったですよ。とても美しい展示です。日本人の心の琴線に触れそうな・・・。特にティファニー。
こういうアール・ヌーヴォー関連の展示を見ると、paganっていう英単語を思い出します。オカルト関係のペーパーバックを読んでると出てきます。異教とか邪宗とかいう意味らしいです。ヨーロッパ人から見たらジャポニズムってこんな感じなのかなと思う。野蛮で怪しいけど、美しくて魅力的。悪くないです。
ここの近くでは、いつも帰りに玉木屋っていう佃煮屋さんによります。買って帰ります。美味しいです。デパートだと取扱商品少ないんだよね。ちなみに宮城屋珈琲にも入ってみたいけど、喫煙可なので遠慮してる。
というわけで、こっちもオススメです。12月19日まで。
今週は休みありますね!うれしい。んじゃまた!