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基本は美術鑑賞ブログです。「とりあえず正直に」がモットーです。忙しくても気楽にいきましょう。

すばらしい未来(装いの力 —異性装の日本史@渋谷区立松濤美術館)

こんにちは。仙です。夏も終わりですが、暑いですね。

さて今回は渋谷区立松濤美術館で開催中の「装いの力 —異性装の日本史」です。

こういう展示は意外と公立の美術館が企画しがちなんですよね。埼玉でも何かやっていたし。

impatiens101.hatenablog.com

そして一回開催にこぎつければ意外と集客が固いのかもしれないです。何か初日のわりに混んでいた。
いやー、松濤美術館は静かにゆっくり見れるイメージしかなかったので予約なしで飛び込みで行ってしまいました。予約とか考えもしなかった。公式見れば書いてあるのに目に入ってなかった。思い込みって恐ろしい。私は何とか入れてもらえましたが、展示室もけっこうな人口密度だったので、週末等は絶対予約したほうがいいです。ここは駅からも離れてるし、行ったのに入れなかったら悲しいし。

 

週末の渋谷は人出も多く混とんとしてますが、ここのお客さんも老若男女いろんな方がいらっしゃいました。インバウンドも好調ということで、外国の方も目だちます。

展示の内容はお約束どおり日本武尊からはじまるってことで、オーソドックスな印象です。
地下は異性装の歴史
葛飾北斎の描く若衆がとてもきれいだった。性的な感じがまったくないところがよい。
滝沢馬琴の「兎園小説(余禄)」。UFO(うつろ船)の目撃談も載ってる奇談集ですが、インターセックスとか異性装とかの話もたくさん収集してたらしいです。天理図書館所蔵なのも個人的に目を引きました。あそこいい資料たくさん持ってますよね。その割にあんまり外部に貸し出してない印象です。外に仲良しがいないのか。
・江戸時代は男性の女装はそれほど問題じゃなかったけど女性の男装は風紀を乱すため刑罰の対象だったそうです。
まあ、男装の神功皇后最強ってことで結論付けてもいいと思います。

 

2階は近現代の異性装。
宝塚少しあり。
漫画原稿あり。
映画・演劇アリ。
ダンス公演(ラ・アルヘンチーナ頌)ポスターにあった大野一雄さんって暗黒舞踏のひと」としかわからないですが、第一生命ホール2デイズで興行を打ってたことが印象的でした。何かすごいひとだ。


自分が見に行ってたさいたま芸術劇場のシェイクスピアオールメールシリーズはなかったです。やっぱり埼玉だからかな
でも来年2月に「ジョン王」をオールメールでやるみたいです。検索してみてよかった。チケット取れれば行きたい。

www.saf.or.jp

 

フォトスポット。これが

こうなる

ひととおり見て思った。昭和生まれの自分からしたら世の中はどんどん変わってる。隔世の感。そして確実に世の中はよくなってると思います。世の中はね。あとはケースバイケースで・・・。

 

未来はどうなるでしょう。すばらしい未来になるといいですよね。

とりあえず体には気をつけましょう。んじゃまた!

天才と芸術家の関係性(生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎@アーティゾン美術館)

こんにちは。仙です。お元気ですか?私は足首に軽い捻挫をしてしまいました・・・。疲れてたのかな・・・。

今回はアーティゾン美術館で開催中の「生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎を見てきました。

結論から言ってとてもよかったです。作品数もじゅうぶんだし、いろんな種類の絵を満遍なく見ることができます。

 

青木繁ってすごいよね。日本神話をこんなに鮮明に具現化するってすごい力量だと思う。

わだつみいろこの宮

旧約聖書の挿絵と装丁。楽しそうな仕事!

一方の坂本繁二郎もすごいです。この色使いが好き。

自画像

親子の肖像

青木と坂本は、てっきり幼馴染の親友なのかと思ったら、キャプションを読むと意外と薄い関係性・・・。同じ画塾で学んだ仲なのだそうです。

この絵が画塾の先生のもの。この人はいい人なのが作品から伝わる。ピサロみたい。

その後、青木のほうは晩年は不遇で、最後は九州で放浪ののち、夭折します。
一方、坂本はいろいろありながらも、順調なキャリアを積み、石橋正二郎(ここの創始者)に夭折した青木の顕彰を勧めるなど立派な活躍ぶり。

青木は父親の死後、いろんな事情で身動きとれなくなっていくのが悔しい。
もともとアーティストっぽく激しい人だから坂本もそばで見てていろいろ歯がゆかったことでしょう。

まあいつも思うけど、芸術家も存命中に評価されたいなら作品と同じくらい日頃の行いが本当に大事だなぁと。破滅型の人は後世から振り返ると興味深くて面白いけど、近しい人から見ると・・・いろいろ大変・・・。

でもまあとにかくおすすめです。10月16日まで。学生さんは無料らしいです。

 

そしてコレクション展もよかったです。特にエジプト関連。みんな久しぶり!

 

リニューアル後初めてカフェに入りました。空いてたもので。これはクナーファとか言うもの。下の部分はあったかい。チーズが効いてて美味しかった。

 


それでは、病気とケガには引き続き気を付けましょう。私も気をつけます。んじゃまた!

変わりゆく新橋とオシャレな感じ(キース・ヴァン・ドンゲン展 ―フォーヴィスムからレザネフォル@パナソニック汐留美術館)

んにちは。仙です。
今回はパナソニック留美術館で開催中の「キース・ヴァン・ドンゲン展 ―フォーヴィスムからレザネフォル」に行きました。

キース・ヴァン・ドンゲンといえば、個人的には西洋美術館の常設にいつもかかってる「ターバンの女」です。私はそのほかの作品はあまり見たことなかったですが、何かとてもきれいな絵でした。女性がすごく美人というか・・・目の描き方がマリー・ローランサンを彷彿とさせるというか。黒線できっちり輪郭をとってる作品も多いので、ちょっと浮世絵っぽいというか、自分の中では大昔のすごく絵の上手い漫画家さんの一枚絵みたいな印象を受ける作品が多かったです。(これは褒めてます。)

ここの建物もオシャレです

何かすごいオシャレだな~、みたいな。軽井沢とかの高原にあるお洒落な美術館にかかってたら一番ハマります。たぶん。
一枚、ユニマット所蔵(昔、とてもお洒落な美術館を青山と箱根に持ってたらしい)の作品があって、何かわかるな~、と思いました。

www.unimat.co.jp

トータルでおすすめです。あんまり嫌いな人がいないタイプの作家さんだと思う。9月25日まで。

 

この美術館はJR新橋駅が最寄りですが、新橋はどんどん変わってます。昔は中高年サラリーマンの街だと思ってたけど、実質そうでもなくなってきてる

ここのニュー新橋ビルとかは金券ショップを見たりしに来ます。今のところおじさんの牙城だと思う。でも時代に合わせて広告とか変わってきてるとは思う。そして耐震の関係で早晩取り壊しにはなると思う・・・。

でも面白味のある建築だと思う

あんまりどこもかしこもオシャレになると中高年はどこに行ったんだろう?と思ってしまう・・・。

 

駅にサザコーヒーができてました。オシャレな感じ。サザコーヒーさん、いろんなところにできてますよね。出店前のめり。大丈夫か。

tabelog.com

とりあえずコーヒーとレインボーミルクレープ?頼みました。美味しかった。でも真っ黒い新橋限定SLミルクレープ(売り切れだった)食べたかった。

 

今週はこんな感じです。

新橋の道路上の鳩。ドバトだから綺麗ではないけど、どんなに街がオシャレにしても迎合しない感じは何か好き。

誰が来ようが逃げない



んじゃまた!お元気で。