没後70年 南薫造@東京ステーションギャラリー
こんにちは。仙です。
今回は、東京ステーションギャラリーで開催中の「没後70年 南薫造」に行ってきました。
南薫造さんは、広島出身の洋画家。
アオリで「まさに、日本の印象派」と書いてありますが、自分で作品を見た感想もその通りです。
私が作品から受ける印象としては、
と言う感じです。
まとめて言うと、ピサロに一番似てる気がする。樹木の描き方とか。素朴な雰囲気や性格の良さそうだなー、みたいなのがにじみ出ているところとか。それに日本らしい色彩感覚を足した感じ。実家が裕福でちょっとお金の匂いがするところも似ている。嫌いじゃないです。
そして有能そうでもある。南さんがもしもあの時代のフランス人で印象派運動に参加していたら、全盛期がもうちょっと長く続いたのではないでしょうか。
ところで日本人が好きな西洋美術の系譜としては印象派のほかに、オカルト寄りのアール・ヌーヴォーみたいな感じがあるかなと思いますが、そっちの要素は南さんには全くありません。健全でまったく崩れたところが見えない。教育者にぴったり。子供預けたい感じ。
実際、東京美術学校の先生とか東京工業大学の先生、その他にも、いろいろな公職につかれていたようですが、ぴったりだったのではないでしょうか。作品を見ていると明るい気持ちになれます。オススメです。
会期は4月11日までだそうです。機会があればぜひ。
告知ポスターを撮ってみました。
次の企画展は、福富太郎さんのコレクション展らしいです。どんなのだろう。楽しみなんですけど。
福富太郎さんと言えば、キャバレーロンドンを作った人ですよね。
小さい時に、近くに歓楽街がある地域に住んでいたので、よくキャバレーロンドン(支店)の前を通りました。
よく考えたら、あんまりいい時代じゃなかったなぁとは思うけど、たたずまいに独特の風情があった事は確かです。
JRはもとは国鉄だからたぶん固い社風だと思うので、10年~20年前だったら、たぶんこういう企画は通らなかったと思うのですが、時代が変わったんですね。
風の時代って、こういうことを言うのですかね? 道徳的にいいのか悪いのかはよくわからないけど、面白いのでOK。なんか楽しみです。
それではまた、健康に気をつけて過ごしましょうね。じゃあまた!