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基本は美術鑑賞ブログです。「とりあえず正直に」がモットーです。忙しくても気楽にいきましょう。

台風のあとの東急線沿線コレクション(横浜美術館開館30周年記念 オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち@横浜美術館&チェコ・デザイン 100年の旅@世田谷美術館)

こんにちは。仙です。
台風は大変でしたね(・ω・)。家の方は特に被害がなかったのですが、普段災害とは無縁の地域が少なからず被害を受けているのを見て、衝撃でした(・ω・)。


今回は、まあいろいろあって、東急線沿線の美術館2つに行ってきました。

まず最初にみなとみらいの横浜美術館で開催中の横浜美術館開館30周年記念 オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」です(*゚▽゚)ノ。

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撮影用看板


平日に行ったのですが、結構混んでた(・∀・)。印象派の人気を改めて感じます。

そんで、 特にタイトルに関心を持たずに「何となく印象派オランジュリーの作品が来てる展覧会」みたいな認識で行って(いつもなんとなくで行動してるのでこういうことはよくあります)、鑑賞を終えて出てきた後で看板を見てタイトルをよく読んで思った。
ルノワール、そんなにフィーチャーされてたっけ?( ̄∇ ̄)」
確かに作品数は他の作家に比べて多かった(そして充実した年代に作成された作品が多い)かもしれないですが、どっちかといえば画商ポール・ギョームが 印象に残る展覧会だったなと思います。ギョームの部屋とかの模型もあった。

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会場内唯一のフォトスポット

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こちらも

色々な作家のパトロンだったらしく、彼らの手による肖像画も残っていますが、私はこれが印象的だな。モディリアーニ肖像画。ちょっとリリーフランキーみたいな。

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この絵です

彼の死後にコレクションをフランス国家にまるごと渡してしまった(そして再婚した夫の名前をコレクションに並べて付けた)奥さんは悪く言われてるようですが、そういう話ってよくあるじゃん?ギョーム本人がそうしてほしかったんだと思うな(´・_・`)。たぶん彼の母親を見ると納得するパターン。

 

展示はピカソとかセザンヌとかの絵もたくさんあって楽しめました(・∀・)。私が好きだったのはユトリロの鬱風景画フォルムが個性的なスーティンの人物画かな(*゚▽゚)ノ。というわけでなかなかおすすめ。 1月13日までやってます。横浜美術館木曜日がお休みなのでお気を付けください(私はこれで1回失敗してます・・・)。

 

次は別の日に行った世田谷美術館

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この看板きれいだよね

多摩川の流域もいろいろ被害が出ましたね・・・。

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二子玉川は風光明媚なんだけどね

砧公園に行ってみると、多少水たまりが多いかなっていうぐらいで、秋っぽい景色になっていました。いろんな人が公園に来てる・・・

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紅葉はちょっとだけ

その中に世田谷美術館はあります。それなりに人出があって賑わっていました。チェコ・デザイン 100年の旅」です。

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フォトスポット。チェコ工芸美術大学

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ここも写真可。かわいい人形キャラ。

やっぱり最初のコーナーにあったミュシャ(ムハ)の 作品はとても美しいのでその人気かな?とも思うのですが、他の作品も面白いです。 キュビズムの家具とかも面白いのですが、いかんせん使いにくそう・・・。


他にもチェコデザインのカトラリーとか電化製品とか雑貨なんかもあるんですが、
「これ知ってる!懐かしい!」
感がすごい・・・何故かよくよく考えてみたら、たぶん昭和の家電とか雑貨だと思う。どこからどんな経緯で日本に影響があったのかわかんないのですが、デザインの源流がいっしょなのは確かだと思います。小さいところなんですが、アイロンの温度調節ダイヤルとか電源コードの補強で巻いてある布とかガラスポットに描いてある図柄の色合いとか、高円寺のアンティーク店にありそう( ̄∇ ̄)。他にもプラのおもちゃとかもありました。モノはチープなんですが(家に置いといたらホコリ溜まりそう・・・)丁寧に作ってあって、「今は貧しいけどこれから頑張っていい時代にしていくぞ!」みたいな明るさがあります。爽やかなんだよねー。日本人にはすごくフィットすると思います。軽く見るのにもいいし、けっこうおすすめ。お好きな人どうぞ。11月10日までです。常設も楽しめた。特に福原信三(資生堂の二代目)のコレクション。

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こないだ珍しく撫でさせてくれた猫(人生初)

 

もうこれからは災害のないよい季節が来たらいいですね。良い秋を。んじゃまた!