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基本は美術鑑賞ブログです。「とりあえず正直に」がモットーです。忙しくても気楽にいきましょう。

今週も東京駅周辺(没後90年記念 岸田劉生展@東京ステーションギャラリー&茶の湯の名品「高麗茶碗」@三井記念美術館)

こんにちは。仙です。

今回も東京駅周辺でふらふらしています。暑かったり大雨が降ったりするので大変ですよね。千葉の方であんな規模の災害になるなんて・・・佐倉の方も義援金を募集してるのを見ました。DIC川村記念美術館も大丈夫ですかね・・・ ツイートを見ると、庭園の方は閉鎖してるみたいですが。

 

さて、まずは東京ステーションギャラリーで開催中の「没後90年記念 岸田劉生展」です。結構混んでました。これは多分岸田劉生の人気というよりは、麗子像の人気でしょうね。人の流れがそう感じさせる。

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でもさあ、可愛いよね。麗子ちゃん。 麗子像って、岸田劉生の中でもメジャーな作品だし、もちろん色んな所で目にする機会はこれまであったんですが、振り返ってみると何も考えずに見てたんだなあと。どの絵もいたいけですごく可愛いです。
そして(キャプションによるとたぶん麗子ちゃんの義理の弟である)信行肖像画もあるんですが、これがまた可愛い自分が麗子ちゃんだったら嫉妬するレベルで可愛い。子供の絵はどれもとても父親としての愛情を感じます。


その他もいろんな肖像画や自画像、風景画や静物(このあたりは初めて見た)も展示されていてなかなか興味深いです。

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後は仲間と撮ったポートレートも展示されていて、改めて岸田劉生って早く亡くなったんだなーっていうふうに思いました。享年38だもんね。まだまだ若い。残されたお子さんもご苦労なさったでしょう。写真を見ると若い頃はスッキリした美青年だったのが、晩年はやはりちょっとむくんでるかな、ていう印象です。一緒に写ってる中川一政とかは非常に長命で(100歳近くまでご存命だった)主に晩年の頑固そうな顔を知っていたので、この人も若い頃はシュッとして整った顔だったんだなと逆に意外に思いました。作家の顔の加齢による変化を見るのはとても興味深いので、芸術家の人はなるべく長生きしてほしいです。

というわけで、なかなか興味深い展示です。岸田劉生がお好きなら是非。 10月20日まで。

 

次は、三井記念美術館で始まった茶の湯の名品『高麗茶碗』」です。これも良かったですよ。力の入った展示でした。

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でもさあ、この時代ってなかなかすごいよね。「見立て」とか、朝鮮半島各地の窯で日常品として焼かれた器を茶の湯のために見立てること・・・正直わけわかんない。でも、どんな人間にもこの斬新な美意識の存在は分かると思います。
「美」っていうのは見出されて初めて評価されるんですよね。それは音楽でも何でも。 そのことから生まれる富とかを考えると、なるべくそれを生み出した本人がその美しさに気がつくことがベストだとは思いますが。

 

私は斗々屋茶碗とか、半使茶碗(朝鮮通信使の通訳たちが、来日に際して対馬に持ち渡り、対馬藩に売った茶碗)とか好きです。自由でいいじゃありませんか( ̄▽ ̄)。

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ここには次回予告もある

そういうわけでこれもおすすめ。まだ始まったばっかりで会期は12月1日までです。

 

なんかちょっと鬱鬱としてたので品川区の蛇窪神社のしろへびサミットで白蛇さまを拝んできました!これで幸運になるはず!山口県の白蛇神社から出張してきていただきました。

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よく見るとかわいい

 

では今週もお元気で。じゃまた。