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基本は美術鑑賞ブログです。「とりあえず正直に」がモットーです。忙しくても気楽にいきましょう。

生命の樹と世界の布と服飾@岩立フォークテキスタイルミュージアムと文化学園服飾博物館

こんにちは。仙です。2週間ぶりです( ´ ▽ ` )ノ。梅雨ですなぁ。

 

さて、今回は布モノ関連の2展示です。

まずは自由が丘岩立フォークテキスタイルミュージアムで開催中の生命の樹をめぐる - カンタ、カラムカリ、アップリケ」です。

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リンツカフェのすぐ前です

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小さいけどきれいなところです

生命の樹っていうとオカルトマニアは「コクマー、ケセド、ネツァクは慈悲の柱でタロットでは~」みたいなことを言いたくなるかもしれませんがもちろんこの展示には関係ありません。

もっと素朴で根源的な感じ。誕生から成長、死、再生に至るのを司る、天と地につながる、人間を見守る、みたいな。

カンタ(刺子)、カムラカリ(木版更紗)はもともとインドのものなので、展示品にはインドのものが多いです。やっぱりさぁ、染めのカーストとかあるからねぇ。(カトリというそうです)何かバックが違う感じです。控えめに言って素晴らしいですd( ̄  ̄)。

でもあれだよね、市井の人のハンドメイドだから力量がけっこう出るよね。上手い人は針目が細かい。でもそんなことには関係なく人のために作ったものには優しいオーラがあります。

 

インドだけじゃなくてイランの布もあったよ。イスラームだと幾何学模様がメインだけど、拝火教の人々が糸杉に永遠の命を重ねてます。

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この立地の持ちビルはすごいよね

ということでこの方面に興味がある人にはぜひおすすめ。7月13日の木・金・土曜にやってます。

 

次は文化学園服飾博物館で開催中の「世界の絣」

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西新宿。前のノニカフェは休業中です

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灰皿?ゴミ箱?の上に看板がある

これけっこうよかったです。テンション上がった。

絣は世界中にある。そんで技術が複雑。絣糸っていうのは前もって染め分けた糸。それを縦糸につかうと経絣(たてがすり)、横糸に使うと緯絣(よこがすり)、縦横につかると経緯絣(たてよこがすり)。

どの技法を使うかは地域による。日本は当然全部使い。

正直染め分けも難しいし、柄合わせがまた難しそう。でも技術の極限に挑戦。すっきりして端正で好きです。

銘仙とかも絣だよね。矢羽根とか麻の葉とか。一番好きだったのは福岡の久留米絣の布団地かな。昔のファミコンのドット絵みたいな図案で「三国一」「富士山」「日本」の字が大きく浮き出てます。かっこいい。この布団で寝たい。

戦前の布地の柄は戦意高揚っぽくもあるけどけっこう洒落もきいてて好き。お相撲さんの柄とか戦闘機柄とかもあるよ。

 

ヨーロッパのほうにも絣はあります。でもカラフルでデコラティブな感じで私のストライクじゃない。でも中にバレンシアガのドレスがあってそれがすごくマツコ・デラックスさんに似合いそうだったのでぐっと見てしまいました。特注になるだろうけどそれが不可能な財力ではないと思うのでぜひ着てほしい。

 

イスラーム圏はやっぱり宗教上幾何学模様が多いし色使いもすっきりして私は好き。

どれも一見の価値あってみてて楽しいよ。

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雨は緑が深くなる

というわけでけっこうおすすめできます。新潟のマンガン絣(織じゃなく染めの絣なんだけどすごい精巧なもの)の端切れも売ってた。9月10日までやってます。

 

というわけで布に触れた週末でした。これに行ったおかげでファミリーセールに行かずに済んだ。ほんとのセールまで我慢しよう。

んじゃまた!