世界に挑んだ7年 小田野直武と秋田蘭画展 プレミアムトーク@サントリー美術館
こんにちは。仙です。
もう先月の話なんですが、サントリー美術館で開催された「世界に挑んだ7年 小田野直武と秋田蘭画展 プレミアムトーク」に行ってきました( ´ ▽ ` )ノ。なんか、広報イベントみたいなものかな?平日だったけど、都合ついたもんで。やっぱり平日早めの時間だとこういうものに当選しやすいd( ̄  ̄)。んで、今回はその感想など。
なんか、写真失敗してほとんど文字だけなんですがすみません(´・_・`)。唯一今撮ったチラシを。
内容は大原美術館の館長の高階先生とか、京都美術工芸大の学長の河野先生とか、法政大総長の田中優子先生とかのお話があって面白かったです( ´ ▽ ` )ノ。
内容と感想(ていうか、自分が印象に残ったところ)はざっとこんな感じ。
1.小田野直武は江戸のフェルメール (・ω・)ノ
- 30そこそこで亡くなってるので現存の作品数自体が少ない(30点くらい)。その希少価値なところが似てる。
- あとは物に対しての向かい方。写生帳がすばらしい。
2.小田野直武は解体新書の挿し絵もしてるd( ̄  ̄)
- どおりで名前聞いたことあると思った。
- 解体新書の挿し絵なら見たことある。教科書に載ってた(気がする)。ていうか、東洋文庫に行けばいい感じのスライドがいつでも見られるよね。
- 洋画と日本画の絶妙なMIXによる模写。
3.小田野直武はスパイかもしれないΣ(・□・;)。
- 秋田藩士で江戸との間を行き来してるけど、何かいろいろと行動に辻褄合わないところがあるらしい。
- 晩年謹慎させられてるんだけど、その意味も不明。そのあと比較的すぐに訪れた彼の死。死因も不明。
4.小田野直武は秋田藩に来てた平賀源内に出会って江戸に行った。
- 2人はつきあってたかも(BL的な意味で)感じのことを田中先生がおっしゃってました。先生がおっしゃるからには、妄想ではないはず。何らかの根拠があると思う。多分。でもここらへん、あんまよく聞き取れなかったよ(´・_・`)。
5.小田野直武の代表作 不忍池図は謎の名作
- 上のチラシに使われてる絵がこれ。
- 90×130という大きい判型だけど、もとは掛け軸だったらしい→イレギュラーに大きい。
- この地点に実際に植木鉢を置いてみるとこの景色にはならないはず。→複数の視点を組み合わせてる。西洋画の影響。
- でも伝統的なイメージリアリズムによる江戸名所を描いてる。
- 蓮が咲いてる→冬のはず。花が咲いてる→他の季節のはず。
こういう複数視点を取り入れた空間構成は若冲に通じる。
6.プルシアンブルーの青空
- 絵の具が・・・外国製なんだっけ・・・ここらへんのメモが読めない(´・_・`)・・・でもとってもきれいな青です。
7.とにかく作品としての完成度が高い。
- 東洋の感性とヨーロッパの構成力を組み合わせて自然を見る目、表現する力。
展示には小田野以外の秋田蘭画も多くあるし、司馬江漢の作品とかもあるらしいです。
小田野直武の絵は、まだ実物は見てないですが、端正な中にも艶めかしさのあるアンバランスな感じがいいなと思います(≧∇≦)。
これらの作品はなかなか一度に見る機会がないので、会期期間中に一度足をお運びになられてはいかがでしょうか。
私も今回スライドは見ましたが作品そのものを見た訳じゃないので改めて行こうかと思います。
というわけで開催概要。
「世界に挑んだ7年 小田野直武と秋田蘭画展」
会期:2016年11月16日(水)~2017年1月9日(月・祝)
会場:サントリー美術館 ミッドタウン3階
詳細は美術館のHPを見ていただいたほうが。
じゃ、またね。次は週末に。