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基本は美術鑑賞ブログです。たまに他の種類の記事もあります。「とりあえず正直に」がモットーです。

存星ー漆芸の彩り@五島美術館

おはようございます。仙です。五島美術館で12月7日まで開催している「存星ー漆芸の彩り」展に行ってきました。

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大東急っていうのがいいよね。五島慶太さんて、いろんな逸話のある方ですが、実は繊細な人だったのかも。虚勢をはるというか。

 

五島のまわりって、多分高級住宅地だよね(´・_・`)。閑静で貫禄あるたたずまいのおうちがたくさんあるよ。

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(撮影:美術館の前の道)

 

結論から言うと、

この展覧会、すごく興味深くて面白かったので、おすすめです(≧∇≦)。

もう会期が今日までしかないので(私は6日に行った)おすすめするのもどうかと思うんだけど、せめてと思って早起きしてこれを書いてます(・_・;。
もっと早く行っとけばよかった。会期末の週末だからそこそこ混雑してたし。

 

なぜここをついつい後回しにしてしまったかというと、「存星」って、あんまりよくわからなかったからです。解説読めば中国伝来の漆器だっていうことはわかるけど。それでこの展示をとても面白く見ましたが、見終わっても存星が何かははっきりとは説明できません(>_<)。「This is 存星」なスタンダードはないみたいです。
いちおう、
1.網目地
2.彫彩漆
3.沈金
が特徴である、とはなってるみたいなんだけど、そこからはみ出しているもののほうが多いよ。

でも、超絶技巧であることはすべての作品に共通してます。
工程見本みたいな展示もあるんだけど、ものすごい手間がかかってます。自分が欧米人なら、肩をすくめて”crazy!ψ(`∇´)ψ”と言うな。(偏見)

 

そんな幻のような存星ですが、だからこそ茶人の世界では珍重されたらしく、羨望の的だったらしいです。
千利休も生涯に3点しか目にすることができなかったらしいし。
キャプションには、松平不昧公が存星を所有している奈良の松屋へ赴いて大枚を積んで存星を譲ってくれ、と頼んだというエピソードもあるよ。何かあなた・・・イメージと違うわ( ̄▽ ̄)でも、大茶人にもそうやってお金にものを言わせてでも手に入れたい、と思わせるものなんだろうね。

霧の中にあるように実体の曖昧なものを探し求める、趣深い話ではありませんか。

 

そして、作品としても大変すばらしいものばかりです。私は、網目地梅鳥文香合、柚香合、霊獣動物文填漆彫の3点が好きかな。
茶道具の特性上(小さくて軽い)、個人蔵のものが多いのも印象的。これだけのもの借りるのも大変そう( ;´Д`)。よく集めたな。ていうか、誰が持ってるか、どうやって調べるのかな。

 

そして、展示としてトータルでバランスがよく楽しく見ることができます。まず、「存星を語る」ということで存星についての記述がある文献を展示して(見た目にも面白い文献が多いよ)、次に唐物の存星、最後に幕末の玉楮象谷が制作した「存清」(日本で作成した存星の呼称?)を持ってきてます。とてもいいです。時代がだいぶ下っていて、しかも日本で作ってるので、まず漆の色が鮮やかだしね。
花鳥図衝立なんか、赤のようなピンクのような色が美しいです。

それで第1展示室を見終わって、よかったな、でもどの作品も制作当時は色鮮やかだったんだろうな、その姿も見てみたかった・・・と思ったところで、第2展示室の入り口に参考出品として松本達弥さんという方の目に鮮やかな彫彩漆がある、という感じです。これ、緑も青もベージュも本当に美しくて見てて楽しい。よい展示だと思います。

ということで、とてもよい展覧会でした。どなたかおひとりでもここを見て足を運んでいただけたら大変うれしいです(・ω・)ノ。

 

五島は庭もいいよね。
紅葉がきれい。根津と比べてもこっちのほうが・・・とも思うけど、立地を考慮に入れると互角かな。

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ただ、足下は悪いので気をつけてね。何度かこけそうになった。

 

寒いね。もう秋は行っちゃって初冬と言ったほうがいいかも。インフルには気をつけましょうo(^▽^)o。

 

じゃ、またね。