お金持ちの世界を覗く(ハプスブルク展@国立西洋美術館&美意識のトランジション― 十六から十七世紀にかけての東アジアの書画工芸 ―@五島美術館)
こんにちは。仙です。やっとこさ寒くなりましたね(・ω・)ノ。
さて今回はまず、国立西洋美術館で開催中の「ハプスブルク展」です。
運よく平日に行けたんですが、混んでた( ̄▽ ̄)。なぜかと言えば修学旅行生とかち合ったから。
そうかー(´・_・`)、この季節だもんねー。意外と週末のほうが見やすかったかも。ま、いいけどね。
展示自体はとても良かったです。
特にやたらかっこいい甲冑とかデコラティブな銃とか。何かエルメスとかのブランドもこんな源流から出てきたのかなー、みたいな。日本にはないセンス。
あとは調度品や食器。コーヌコピア型(たぶん)の水差しとか、シャンデリア風のシャーベット入れとか、トゥーマッチ過ぎてあまり日本じゃ見かけないセンスのもの。でも女子高生たちが「えー、かわいいー」と口々に言ってたのでたぶんヤングには受けるやつ。
そーね、全体的に見て絵画が多いな、と思いました。そのなかでもやっぱりベラスケスは飛びぬけてる印象。看板にもなってるマルガリータテレサはかわいいよね。
父母も含めた親子3人の肖像画がそれぞれ出てたけど、お父さんのフェリペ4世は線が細くていかにも頼りにならなそうなのがにじみ出てました・・・何か悲しい・・・
というわけで、とても興味深い展示なので興味あればオススメです。来年の1月26日までやってるそうです。
そして新館の版画素描展示室でやってたのは、内藤コレクション展「ゴシック写本の小宇宙――文字に棲まう絵、言葉を超えてゆく絵」。
内藤さんっていう学者(お医者)さんがコレクションしてたゴシック本の展示です。
こちらはお金にあかせたコレクションってわけじゃないけど、好きで集めてたらいつのまにか群を抜いたコレクションになってしまった展示、っていう感じで楽しいです。
これもけっこうお勧め。展示期間はハプスブルク展と同じです。
今回は常設展も近年まで所在がわからなかったモネの睡蓮とかあって興味深かったです。
秋の上野はいいよ。ぜひ。
さて、栄華を誇ったハプスブルク家はオーストリア。日本のお金持ちが住んでるのは世田谷。世田谷の中でも特に高級住宅地の上野毛にあるのが五島美術館。ということで五島美術館で開催中の「美意識のトランジション― 十六から十七世紀にかけての東アジアの書画工芸 ―」です。
こちらもよかったわー(・∀・)。
しかも何か素人目にわかるほどキュレーションがしっかりしてる。がっつり研究してるんだろうな、みたいな。
展示物では書跡、典籍が多かったかな。個人的には篆書杜甫五言律詩軸とかよかったです。グラフィックな美しさ。
あとは染織もすてきでした。名物裂はもちろん、家康が着た(らしい)淡浅葱地葵紋付楓重文辻ヶ花染小袖も美しい品でした。でも、家康は小柄だねぇ。滅茶苦茶小さかった。小柄なほうが仕事のエネルギーはあるのかも。渋沢栄一のタキシードを見た時も小さい人だな、と思ったし。
というわけで、これは個人的に推しです。オススメです。12月8日までです。
この周辺は本当にすごいお屋敷がたくさんあるので散歩しつつ見るのが楽しいと思いますー。どうせなら九品仏あたり通って自由が丘まで歩くのもおすすめ(総距離7キロくらいだけど)。
お寺も教会も何かゴージャスなとこがたくさんありますよ。んじゃまた!