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基本は美術鑑賞ブログです。「とりあえず正直に」がモットーです。忙しくても気楽にいきましょう。

特別展「医は仁術」@国立科学博物館

科博の「医は仁術」展に行ってきました。
上野は新緑が気持ちよいですね。さわやかでした。

この展示、来てみたかったんです。何となく、ポスター見て。

こうやって見たいものを選ぶと、けっこう当たりもあったりします。が、今回は「普通」でした。
つまらない訳ではありません。ちょっと思ってたのと違ったのです。
私は、「仁術」のところに目がいってしまい、もうちょっと、いろいろ隠されていた感動エピソードとか、昔から市井の人々が恩恵を受けてきた民間療法とか(昔のエピソードを聞くので・・・ファンタジーみたいな感じの)もあるのかと思いましたが、ありませんでした。よく考えたら、それって「科学」じゃないもんね!科学博物館でやる訳ないか。それって「民俗学」だよね・・・。初歩的なミスを・・・。

そんなお門違いの期待→がっかりでしたが、けっこう楽しめました。子供の時、理科は嫌いではなかったのです。学研の雑誌も「学習」ではなく「科学」をとってました。数学はだめでしたが。

知らなかったのですが、TBSのドラマ「仁」をフィーチャーしてたんですね。何回か見たことあります。
ドラマの世界観どおり、西洋医学に焦点を当てた作りかな、という印象です。漢方とかも触れてはいますが、当たり障りなく、広く薄くカバー、みたいな感じですね。

おすすめの対象としては、
1.医療関係者(たぶんすごく面白いんじゃないかな。あるある的な意味でも)
2.医療に興味があるひと
3.お子さま方
人体のつくりの解説等は、わかりやすい映像もあり、IPS細胞とかも顕微鏡で見ることができ、特にお子さまには推奨です。
ただし、「ある程度のグロ耐性があれば」
これは大事なので書きとめたいです。何かね、解剖図とか、浮世絵師さんかな?さすがの画力なのですが、さすが過ぎてグロい・・・。
刑死者の腑わけとか、斬首された生首の顔面を見ると恨めしそうな表情で、鼻血と唇から血を流してるんです。怖いよ。
そして手足はダラーンと脱力して、ムシロが雑にかぶせてあります。哀れです。リアルすぎるよ!!感受性強い子とかはNGだと思います。私が小さいときに見ていたら、多分もう2度と科博には来ないと決心していたでしょう。

でも、科博って写真撮れたりするのはいいですよね。
昔の薬箱、豪華でかわいい。

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薬の看板、どれも洒落ててかわいいです。

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みんなこのぐらいのリアルさだと気軽に見られるんだけど。

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国芳とかもけっこうあるよ。

鉄拳さんの最後のアニメは、泣けます。泣きました。
が、ちょっといまいち納得できない・・・これって、「医は仁術」より「医者の不養生」をパラパラ漫画にしたような。仁は養生と対になるって言ってたじゃん!!
仁って、自分や家族に対して行っても罰はあたらないと思うよ。

それはそうと、科博に行ったら、常設も見るよね。
いい石がいっぱい!!

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建物も何気にすばらしいです。

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というわけで、楽しい展示でした。(結局ね)