睡眠と夢について考える(読書ノート:アリス・ロブ「夢の正体ー夜の旅を科学する」)
こんにちは。仙です。
美術館、どこも閉まってますね(´・_・`)。まあ開いてるところもあるらしいんですが、無理に行く気分じゃない・・・。だから今楽しめるものを( ´ ▽ ` )ノ。
こんな中で、人に迷惑をかけない娯楽といえば読書と睡眠。ということで、今回は書評?本の感想?で、早川書房から2月25日に出たばっかりの新刊「夢の正体ー夜の旅を科学する」です。
いや、ジュンク堂でとりあえず棚を見てて目についたんで・・・。 あ、載せてる写真は通りかかった世田谷の九品仏浄真寺です。桜には早いけど、写真がまったくないと寂しいので。
夢って大事なんだよね(´・ω・)。何か夢で不思議なことあった人っていらっしゃいますか?
自分は・・・あるつもりだったけどよく考えてみるとあんまりないかな・・・もっと凄い夢を見てる人いっぱいいると思う。
【私の夢で印象的だったもの】
- 亡くなる人が夢枕に立った(子どもの時と成人してからの1回ずつ・計2回
- 中学生の時翌日のテスト問題を夢で見た(美術のペーパーテストだったのであんまりメリットなし)
聖書とかでも、大事なことは夢でお告げがあることが多いです。 ヘロデ王の嬰児虐殺を天使が夢で知らせてくれるとか。美術でも夢モチーフはいろいろあるよね。ゴヤの「聖ヨセフの夢」とか。
でも夢はいかんせん正体がわからない。この本を最後まで読んでも正直わからなかったです・・・原題を見たら「Why we dream?」。こっちのほうが英語だけどしっくりくるかも。夢の作用っていうのはこの本の章の名前に端的に出てるのかなと思います。特に第5章の「夢で問題を解決する」と第6章の「夢で人生の危機に備える」っていうのがわかりやすい。要するに心の健康に夢と睡眠が深くかかわってるってこと。だと思います。
あと、この本は「明晰夢」にかなりのページを割いてます。映画の「インセプション」って面白かったよね!映画館で2回見た!
明晰夢・・・何回かは見たことある。と思う。ちなみに普段から私の夢はフルカラーでものすごく鮮明です。
でも明晰夢って、 ハマる人はハマるね。理屈は分からないけど、日本のオカルト界隈の明晰夢と体外離脱って結構関係が深いから、 神保町書泉のオカルト本売り場(4階だったと思う)にはそっち方面の書籍がたくさんあります。
私もヘミシンクとかは昔けっこうハマってやってました。
すごく頑固な不眠がそれきっかけで和らいだので個人的にはよかったです。あの準備運動みたいなナレーション(聞けばわかる)で寝れるようになった。多分脳の使い方の関係。不眠は辛いよね。一睡もできずに仕事に行くときのあの絶望感よ・・・。オカルト体験はなかったけど全然いらないので大丈夫。むしろあったらめんどくさいよー。
※ヘミシンクはオカルト的にはあんまり良くないって話もあるらしいんですが、私は不眠があまりにも辛かったので使いました。睡眠導入剤とどっちがマシかな?使用は自己責任でお願いします。
本の感想に戻ると、全体的に普段触れることのできない夢と睡眠の歴史とか、夢の研究とかに触れられて面白かったです。(日本でも夢を記録する装置ができるらしい)
特にエピダウロスのアスクレペイオンの話が面白かった。ここは医学の守護神アスクレーピオスを祀った古代ギリシア時代及び古代ローマ時代の聖域で、病んだ人はここで神に治癒を祈り、治る夢を見たらその患者は治癒したらしい。
私も万一コロナとか治療法が確立されてない病気になったら(もちろん病院は行くけど)プラスαで治癒の夢が見られるように努力してみようと思った。ここは日本だから薬師様か少彦名命に祈ろう・・・。
今回は以上ですが、何か書評?感想?って難しいですね。続くのかな?我ながら疑問。
んじゃまた!
開館10周年記念 画家が見たこども展 ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン@三菱一号館美術館とこのブログの今後について考える
こんにちは。仙です。
なんかもうコロナ関係で刻々と事態が進んでますね( ̄∇ ̄)。今思うと、先週ハマスホイ行っといてよかった(・∀・)!これから3月前半まで主要な美術館・博物館などはすべて休館ですもんねー。
正直これがいつまで続くか怪しいと思ってる。最悪梅雨時まで、っていうかオリンピックの開催が決定するまではこの態勢なんじゃないかと思ってます(´・ω・`)。仕方ないけど悲しい。もうしばらく美術館もスポーツジムも行けないよ・・・。満員電車には毎日乗ってるのに・・・。
このブログも主に美術館に行ったログなので、行けなくなったら書くことあまりなくなっちゃいます(´・ω・`)。でも手持ちのネタでつなげようとは思ってる。 ありきたりですが、読書ネタとか。本は結構読んでるけど、趣味がマイナーなんですよね。 ノンフィクションとエッセイ中心なの。とりあえず考え中。
とりあえずまだ記事にしてない美術展の感想を書いておきます。
三菱一号館美術館で開催中の「開館10周年記念 画家が見たこども展 ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン」です。
実はこれ、 Web 内覧会に当選してちょっと前に行かせてもらったのです。記事が書けなくてうだうだしてる間に臨時休館が決定。誠に申し訳ない。 撮影させてもらった写真をたくさん置いておこうと思うので、展覧会が再開したら是非行ってみてください。どれも可愛かったです。6月7日までの会期だから、再開後に一か月ぐらいの猶予があるといいんだけどなー。無理かなー?
ポスターのキャッチを見てて思ったんだけど、こどもに戻りたい人ってどのぐらいの割合でいるのかな?ちなみに私は遠慮したいクチです・・・。理由はいろいろある。
作品を見ていくと、やっぱりナビ派中心で、ボナールとピエール・ドニの作品が多いです。この二人の作品に出てくる子供達はまぁまぁ幸せそうな感じ・・・。キャプション読むと彼等の家庭もあたたかそうです。子だくさんだったり。
この言い方で分かると思うけど、それ以外の作家さんの作品に出てくる子供達は幸せそうかって言うと「んー」と考えちゃうような子も多いです。ヴァロットンとかは幸せかどうかは置いといて、完全に異界の住人って感じ。 大人たちの理解者ではないっていうか。
特に女の子は眼が悲しい子も多いかな。かわいいんだけどね。
大投資家のウォーレン・バフェットが自伝で「完全に幸せな子ども時代を過ごせたということはそのことだけで稀に見る奇跡のような幸運なのだ」って言ってた気がするけど、その言葉をしみじみと思い出しました。
グッズはどれも力が入ってて全部可愛いです。結構ガチャ形式になってて、ガチャについてはお値段が抑えられてます。
サコッシュ買ったけど、かわいかったです。500円でした。
色鉛筆とかもあって、後でまた買いに来ようと思ったんだけど、こんな事になってしまって無理かもしれないです・・・悲しい・・・。
全体的にはオススメです。コロナウイルスが終息したら是非見に行ってみてください。大入りになる日が来るのを祈っています。んじゃまた!
ハマスホイとデンマーク絵画@東京都美術館
こんにちは。仙です。
今回は、上野の東京都美術館で開催中の「ハマスホイとデンマーク絵画」です。
上野公園も週末は普段アホほど混んでいるのに人手が若干少なめのような・・・。
コロナ関連で日本に入国制限かけてる国もぼつぼつあるようなニュースを聞きます。やばいよね(´・ω・`)。本当はこの展覧会ももうちょっと後に行く予定だったんですが、結構混んでるみたいだし、発病した人の行動履歴にここが入ってきたらまずいなと思って(最悪中止もあり得るかな?)前倒しすることにしました。そして同じこと考えた人は結構いたらしくて、すいてはなかったです(・∀・)。
だって外国から借りてるやつはさ、たぶん返却期限ってものがあるじゃないですか?国内巡回だってしないわけにはいかないし・・・他にも見たいのあるけど、館蔵品展は後回しでいいかな的な・・・見込み違いもあるかもしれないけど・・・。
まあ、コロナ関係の愚痴はこれぐらいにして、ここからは純粋な展覧会の感想です。
ハマスホイ、昔ハンマースホイって言ってたよね? もう古いのか・・・。そして名前を知ってた割には作品をしっかり見たことはなかったので、この機会に彼の作品とデンマーク絵画作品をしっかり見れたことはとても良かったです。
それで、この展覧会では最初の挨拶に書いてある文章からも、 デンマークの文化である”ヒュゲ”がかなり推されてます。
「ヒュゲかぁ。いきなり言われても困るな( ̄▽ ̄;)」と思ったけど、後から検索してみたらなんか流行ってるんですね。Wikipedia によると「 居心地の良さや健康感と満足感を伴う快適な雰囲気」のことらしいです。それで、最後までこの展示を見て、 ぴったりな訳を思いついた。「映える」。
なんかね、基本写実なんだけど、少しアイテムをプラスして現実よりも少し理想的な世界を作り出してそれを作品として表現してる、みたいな。必ずしも盛ってるとは言えないんだけど・・・スケーインの漁師たちの過酷な生活を描いた作品でも、クリアーな色遣いや端正なフォルムでとても美しい作品が多いです。
いや、いいんだよ?映えは必要なことだよ。必然的にグッズにしたときにグッズ映えもしてるから、どれも素敵だし。主に収益を生み出すのはグッズだし・・・。
その中でハマスホイの作品はかなり異質で、理想だけではなく内面の真実を見ているような。明るい作品ももちろんあるんだけど。部屋の中でドアを書いた奥行きのある作品も多いんだけど、扉の向こうに必ずしも明るい世界が存在しないような、描かれている人物は鬱屈を抱えているような(もちろん明るい作品もあります)、それでいて少し幻想的で 心に残ります。これはハマスホイが私淑してたクプゲもその傾向はあるような気が。
私が北欧の作家として真っ先に思いつくのはムンクなので(ここにはムンク自体は無いけどムンクの師匠の作品はあった)、 鬱々とした(そう見えない人も多分いると思います)ハマスホイの作品も好きだけど、一般的に北欧って言ったら、モダンでスマート、明るいデザインじゃないですか?そういうのが好きな人もとても楽しめると思います。(※章立てで言えば4章あって、ハマスホイがメインなのはそのうちの1章です。)
というわけで、万人が楽しめると思うのでかなりオススメです。是非。3月26日まで、上野公園の東京都美術館でやってるはずです。多分。
マジで早くコロナが収束しないかな。手洗いとうがいはどんな時でも忘れないようにしたいと思います。とりあえず手持ちのマスクの在庫が尽きる前になんとかなってほしい。
じゃあまた!!