ハマスホイとデンマーク絵画@東京都美術館
こんにちは。仙です。
今回は、上野の東京都美術館で開催中の「ハマスホイとデンマーク絵画」です。
上野公園も週末は普段アホほど混んでいるのに人手が若干少なめのような・・・。
コロナ関連で日本に入国制限かけてる国もぼつぼつあるようなニュースを聞きます。やばいよね(´・ω・`)。本当はこの展覧会ももうちょっと後に行く予定だったんですが、結構混んでるみたいだし、発病した人の行動履歴にここが入ってきたらまずいなと思って(最悪中止もあり得るかな?)前倒しすることにしました。そして同じこと考えた人は結構いたらしくて、すいてはなかったです(・∀・)。
だって外国から借りてるやつはさ、たぶん返却期限ってものがあるじゃないですか?国内巡回だってしないわけにはいかないし・・・他にも見たいのあるけど、館蔵品展は後回しでいいかな的な・・・見込み違いもあるかもしれないけど・・・。
まあ、コロナ関係の愚痴はこれぐらいにして、ここからは純粋な展覧会の感想です。
ハマスホイ、昔ハンマースホイって言ってたよね? もう古いのか・・・。そして名前を知ってた割には作品をしっかり見たことはなかったので、この機会に彼の作品とデンマーク絵画作品をしっかり見れたことはとても良かったです。
それで、この展覧会では最初の挨拶に書いてある文章からも、 デンマークの文化である”ヒュゲ”がかなり推されてます。
「ヒュゲかぁ。いきなり言われても困るな( ̄▽ ̄;)」と思ったけど、後から検索してみたらなんか流行ってるんですね。Wikipedia によると「 居心地の良さや健康感と満足感を伴う快適な雰囲気」のことらしいです。それで、最後までこの展示を見て、 ぴったりな訳を思いついた。「映える」。
なんかね、基本写実なんだけど、少しアイテムをプラスして現実よりも少し理想的な世界を作り出してそれを作品として表現してる、みたいな。必ずしも盛ってるとは言えないんだけど・・・スケーインの漁師たちの過酷な生活を描いた作品でも、クリアーな色遣いや端正なフォルムでとても美しい作品が多いです。
いや、いいんだよ?映えは必要なことだよ。必然的にグッズにしたときにグッズ映えもしてるから、どれも素敵だし。主に収益を生み出すのはグッズだし・・・。
その中でハマスホイの作品はかなり異質で、理想だけではなく内面の真実を見ているような。明るい作品ももちろんあるんだけど。部屋の中でドアを書いた奥行きのある作品も多いんだけど、扉の向こうに必ずしも明るい世界が存在しないような、描かれている人物は鬱屈を抱えているような(もちろん明るい作品もあります)、それでいて少し幻想的で 心に残ります。これはハマスホイが私淑してたクプゲもその傾向はあるような気が。
私が北欧の作家として真っ先に思いつくのはムンクなので(ここにはムンク自体は無いけどムンクの師匠の作品はあった)、 鬱々とした(そう見えない人も多分いると思います)ハマスホイの作品も好きだけど、一般的に北欧って言ったら、モダンでスマート、明るいデザインじゃないですか?そういうのが好きな人もとても楽しめると思います。(※章立てで言えば4章あって、ハマスホイがメインなのはそのうちの1章です。)
というわけで、万人が楽しめると思うのでかなりオススメです。是非。3月26日まで、上野公園の東京都美術館でやってるはずです。多分。
マジで早くコロナが収束しないかな。手洗いとうがいはどんな時でも忘れないようにしたいと思います。とりあえず手持ちのマスクの在庫が尽きる前になんとかなってほしい。
じゃあまた!!