MAY I START?計良宏文の越境するヘアメイク@埼玉県立近代美術館
こんにちは。仙です。
今回は埼玉県立近代美術館で開催中「MAY I START?計良宏文の越境するヘアメイク」です。
詳しいことはあまりよくわからないのですが、この計良さんという人は資生堂のメーキャップアーティストでトップの方なんだそうです。 資生堂といえば「花椿」。広報誌なんですが、昔、近所の薬屋さんのような化粧品屋さんのような個人商店で置いてあって、 とても憧れたこと思い出します。都会にはこんな夢のような世界があるのかぁと思って・・・。久しぶりに思い出しました。今はオンラインの媒体になってるみたいですね。
突然ですが、皆さんは美容院でどんな会話をしていますか?個人的なことを根掘り葉掘り聞かれるのは嫌ですよね。 私を聞かれる前に興味のある話題を聞いています。個人的なことでなく、その人の学歴とか。とは言っても 別に高校とか興味ないのでどこの美容学校行ったとか、授業内容とか 。(けっこう嫌な客かも。もちろん仕事に集中してくれてる場合は聞きません)
そして資生堂の美容専門学校は私算出の偏差値が高いです。 技術点芸術点ともに。十条にあるよね。
計良さんも卒業生らしい。
十条って埼玉よりだよね。だからここで展覧会なのかな?資生堂の創業地は確か千葉の館山のほうだと思うんだけど。資生堂全面監修だと思うし。
そんで展覧会の内容はよかったです。さっそく行った甲斐があった。やっぱりおしゃれするの大事だな、楽しいなって思わせてくれるよ。森村泰昌さんの作品(けっこうまとまって展示されてる。興味深い)以外はほとんど写真OKだったので載せてみます。ビジュアルで見たほうがわかりみ。
美や生命力を花で表現するのってちょっとずるい感じがしてそれほど好きじゃないんだけどこれはやっぱりきれいだね。すごいなって思う。
そんなに作品数はないんだけど気分上がりました。面白かったです!埼玉だけど遠征して見る価値あると思います。9月1日までです。巡回あるのかな?
北浦和は数回行くうちにいいとこだなと思うようになりました。美術館のある北浦和公園でクローバーをついばむドバト。
今年は涼しいね。んじゃまた!
クリスチャン・ボルタンスキー Lifetime@国立新美術館&Archives: Bauhaus@ATELIER MUJI GINZA
こんにちは。仙です。
梅雨でジメジメした日が続いていますね(´・ω・)。
だからこそ行ってきました(*´∀`*)。新国立美術館で開催中の「クリスチャン・ボルタンスキー Lifeteime」。何かそんな気分にさせられる名前。
気が向いて行ってみたものの、フランス現代アート巨匠のボルタンスキーじゃないですか?
たぶんあんまり意味がわかんなくて、「よかったけどあまり理解できなかったー( ̄▽ ̄)」っていう微妙な感想を書きそうな気がそこはかとなくしてたんだけど、そんなことなかった。
見ていて&サポートにアニエスベーがついてるのを見て思ったんですが、たぶんこれヴィジュアルの美しさとお洒落な感じを見ることができればそれはそれでよい類のものなんじゃないかと。
うーん、あんまり死とか重苦しいものは感じないんだよね。むしろ明るさと軽さを感じる。まあオープニングの映像とかは咳をして血を吐く男が延々と映し出されたりしてるんだけど。
個人的にはジャームッシュの映画と印象が重なったな。そんなに本数見てないけど。
影絵もいっぱいあってそれもかわいかったです。幻灯みたいな。
グッズもお洒落でした。こういうのお好きな方にはおすすめです。ただ、外のチケット売り場ではなく会場内でのチケット販売なのでちょっと待つことが多いかも。チケットは事前準備をお勧めします。9月2日まで。
それからこっちも行きました。ATELIER MUJI GINZAで開催中の「Archives: Bauhaus」
銀座の無印は外国の方でいっぱいでした。いかにも受けそうな建物だしね。
正直な感想:思ってたより小規模でした
ホテルのエントランスの一角っていう印象ですかね。でもマリアンネ・ブラントの写真(撮影禁止)とかもあったりして興味深かったです。お買い物のついでにでもどうぞ。
会期は9月23日まで。
7月はまた新しい展示が始まるのでたのしみです!んじゃまた。
生命の樹と世界の布と服飾@岩立フォークテキスタイルミュージアムと文化学園服飾博物館
こんにちは。仙です。2週間ぶりです( ´ ▽ ` )ノ。梅雨ですなぁ。
さて、今回は布モノ関連の2展示です。
まずは自由が丘岩立フォークテキスタイルミュージアムで開催中の「生命の樹をめぐる - カンタ、カラムカリ、アップリケ」です。
生命の樹っていうとオカルトマニアは「コクマー、ケセド、ネツァクは慈悲の柱でタロットでは~」みたいなことを言いたくなるかもしれませんがもちろんこの展示には関係ありません。
もっと素朴で根源的な感じ。誕生から成長、死、再生に至るのを司る、天と地につながる、人間を見守る、みたいな。
カンタ(刺子)、カムラカリ(木版更紗)はもともとインドのものなので、展示品にはインドのものが多いです。やっぱりさぁ、染めのカーストとかあるからねぇ。(カトリというそうです)何かバックが違う感じです。控えめに言って素晴らしいですd( ̄  ̄)。
でもあれだよね、市井の人のハンドメイドだから力量がけっこう出るよね。上手い人は針目が細かい。でもそんなことには関係なく人のために作ったものには優しいオーラがあります。
インドだけじゃなくてイランの布もあったよ。イスラームだと幾何学模様がメインだけど、拝火教の人々が糸杉に永遠の命を重ねてます。
ということでこの方面に興味がある人にはぜひおすすめ。7月13日の木・金・土曜にやってます。
次は文化学園服飾博物館で開催中の「世界の絣」。
これけっこうよかったです。テンション上がった。
絣は世界中にある。そんで技術が複雑。絣糸っていうのは前もって染め分けた糸。それを縦糸につかうと経絣(たてがすり)、横糸に使うと緯絣(よこがすり)、縦横につかると経緯絣(たてよこがすり)。
どの技法を使うかは地域による。日本は当然全部使い。
正直染め分けも難しいし、柄合わせがまた難しそう。でも技術の極限に挑戦。すっきりして端正で好きです。
銘仙とかも絣だよね。矢羽根とか麻の葉とか。一番好きだったのは福岡の久留米絣の布団地かな。昔のファミコンのドット絵みたいな図案で「三国一」「富士山」「日本」の字が大きく浮き出てます。かっこいい。この布団で寝たい。
戦前の布地の柄は戦意高揚っぽくもあるけどけっこう洒落もきいてて好き。お相撲さんの柄とか戦闘機柄とかもあるよ。
ヨーロッパのほうにも絣はあります。でもカラフルでデコラティブな感じで私のストライクじゃない。でも中にバレンシアガのドレスがあってそれがすごくマツコ・デラックスさんに似合いそうだったのでぐっと見てしまいました。特注になるだろうけどそれが不可能な財力ではないと思うのでぜひ着てほしい。
イスラーム圏はやっぱり宗教上幾何学模様が多いし色使いもすっきりして私は好き。
どれも一見の価値あってみてて楽しいよ。
というわけでけっこうおすすめできます。新潟のマンガン絣(織じゃなく染めの絣なんだけどすごい精巧なもの)の端切れも売ってた。9月10日までやってます。
というわけで布に触れた週末でした。これに行ったおかげでファミリーセールに行かずに済んだ。ほんとのセールまで我慢しよう。
んじゃまた!