好きな人にはたまらないだろう美術館の展覧会に行ってきた(ニッポン制服百年史ー女学生服がポップカルチャーになった!@弥生美術館、奈良町―江戸時代の「観光都市」を巡る―@天理ギャラリー)
こんにちは。仙です。
今日とかは涼しくっていいですよね( ´ ▽ ` )ノ。
昨日はけっこう日差しがあって暑かったです。そんな中行ってきました、お好きな方にはたまらない展覧会。
まずは弥生美術館で開催中の「ニッポン制服百年史ー女学生服がポップカルチャーになった!」です。
上野方面に向かうと右手に東大が見えます。近くの風景。この辺は弥生町。弥生町にあるから弥生美術館(たぶん)。
もともとは私設の美術館です。
肝心の展示内容ですが、古今の男子・女子制服がいろいろ展示してあってよかったです。
【心に残ったこと】
- カンコー学生服は菅公学生服(菅原道真公にちなんでる)。いや、昔の看板が漢字だったのでこれは!と思って調べてみたらそうだったのよ。
- 意外と若者が来てる。オタ混じりの若者(自分の持てる知識をツレに畳みかけてる)。でも自らを振り返ると私もJKのときすでに制服好きでした・・・。
- 昔の学生服の広告は女性アイドルに学ラン着せてる。でもかわいいのですごい。さすがソロアイドル。
- 個人的に一番よかったのは山脇学園の創設期の着物の制服。かわいいかわいいかわいい。はいからさんの制服をもっとかわいくした感じ。ちいさな写真だけなんだけど。でも洋服にしたら制服の値段が4分の1になったらしいので洋服になってよかったよね。洋服も悪くはないです。
この展覧会は制服研究家・森伸之さんの監修です。図録みたいな感じの本。
ニッポン制服百年史: 女学生服がポップカルチャーになった! (らんぷの本)
- 作者: 森伸之,内田静枝
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2019/03/26
- メディア: 単行本
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制服好きだったり、関連の漫画家さんの作品やイラストも展示してあったんですが、見てて思った。江口寿史って絵が上手いんだなって。何かイラストが普遍的。昔の作品と今の作品とキャプション見ないと見わけがつかない。ほかの人の作品は何か時代を感じます。でももちろんそれが悪いわけじゃないです。青木光恵さんとかも好き。
他には制服リカちゃんとかもあって面白かったよ。おすすめです。制服好きはぜひ。6月30日まで。
次の展示も面白そうです。着物警察に喧嘩売ってる心意気がよい。見に来たいです。
弥生美術館を見ると竹久夢二美術館も見れます。
東大弥生門の近くにあります。東大医学部の戦没者の碑。やっぱり南方が多いけど東京大空襲で亡くなられた方もたくさんいらっしゃいます・・・。
次は小川町の天理ギャラリー。「奈良町―江戸時代の「観光都市」を巡る―」です。
もう会期終了なんですが、これも面白かったです。
奈良って昔から大観光都市だったんだな、っていうのがわかります。観光MAPとかもあったけど、意外と今と変わらない。完成度高い。
さらっと松尾芭蕉の「野ざらし紀行」の直筆本とかも出てるのはさすがでした。今回は結構人が来てましたよ。
いろんな美術館があって面白いよね。んじゃまた!
まだ記事にしてない展覧会いろいろ(ドービニー展、印象派への旅展、ウィーン・モダン展、ルート・ブリュック展)
こんにちは。仙です。今回はこの間、行ったんだけど記事を書いてないのを蔵出し回です。
まずは東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催中の「シャルル=フランソワ・ドービニー展 バルビゾン派から印象派への架け橋」です。
水の画家。
色使いはきれいだけど、意外とモノトーンのエッチングがよかったな。コローと親友らしくてコローの作品もありました。2人は隣同士のお墓に入ってるらしい・・・。
これは移転前ラス2の展示。
42階の景色はすごく好きでした。移転後はけっこう低くなるらしいのでその前にもう一回くらい来たい。
移転後もよろしく。
次はBunkamura ザ・ミュージアムの「印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション」です。
タイトル通り、海運王だったバレルさんが収集したバレル・コレクションの展示です。グラスゴーの美術館が改修工事に入るのでまるっと貸してもらえたらしい。ドガ(ポスターの絵)とかゴッホとかあった。バレルさんの確固たる一貫した好みを感じるよい展示でした。写真可エリアもあり。6月30日まで。
次は六本木の国立新美術館の「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」。この展示の主役はクリムトでもシーレでもなく、ウィーンだなと思った。けっこう複雑な成り立ちのところで興味深い。だから図録を買いました。重い。
撮影可の作品あり。クリムト。モデルになったパートナーには不評だったらしい。わからんでもない。
でもきれいだよね。あとクリムトは素描がよかった。素描のいい画家は信じられる。
あとはウィーン工房のカトラリーとかポスターとかもよかったよ。バウハウスとかにも通じそうな・・・
でもすごくヴォリューム多いので気力体力がすごく充実してるとき以外の他展示とのハシゴは推奨しないです。8月5日までやってるので時間のあるときに。
最後は東京ステーションギャラリーの「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」展です。
この方は存じ上げなかったのですが、フィンランドのひとで、アラビアの専属デザイナーだったらしいです。ムーミンとかもやってたらしい。すごいね。
3階は写真可エリアでした。
色使いすごくきれいだよね。日本人の心を鷲掴みしてると思う。
私はタイトルにある蝶モチーフの作品が好きだったな。最後のほうのモノトーンの抽象作品もよかった。真っ白なやつとか。白夜かな?氷かな?
すべての展示を見て感じるのは「幸せな子供時代」かな。キャプション読むと、妹さんが幼くして亡くなったりしてご苦労されたのはわかるけど、それでもなお、子供の時は幸せだったんじゃないかな。幼い時代の幸せって何事にも代えがたいラッキーだと思うわ。バフェットも著書でそう言ってた。
宗教的な作品も多いよ。黄金のイコンとかもよかったです。
会期は6月16日までだそうです。
どれもよい展覧会でした。機会があればぜひ。んじゃまた!
いろいろ変わってた六本木ミッドタウン&左脳と右脳でたのしむ日本の美@サントリー美術館
こんにちは。仙です。
久しぶりに六本木の東京ミッドタウンに行きました。そしたら色々変わっててちょっとショックでした。
- TSUTAYA がなくなってた。ギャラリーみたくなっていた。 青山ブックセンターももうないよね?六本木に本屋さんなくなった?いや、探せばあるのか・・・。一丁目の方には何かあった気がする。とりあえず買う気で行ったアンジュルムックは買えなかったわ。
- なんかスープ屋さんみたいなところ(チャウダーズ・スープ&デリ)がなくなっていた。ずっとあったのに。隣の花屋さんがそのぶん大きくなっていた。あそこいつ行っても座れて重宝してました。いや、それがいけなかったのか・・・。
他にも何か変わったところがあった気がする。諸行無常。永遠なんてないのね・・・。
そんでサントリー美術館の「左脳と右脳でたのしむ日本の美」に行ってきました。なんか展示の仕方が目新しくて、興味深かったです。
何かね、展示ケースを通路の真ん中に配置して区切るような形で、それ以外の空間を暗幕で遮断して、右(黒い道)と左(白い道)を作ってるわけよ。
そんで右がインスピレーション。キャプションなし。考えるな感じろ。左がキャプション満載。理屈からなにから全部教えますよ的な。
確かに右脳左脳ってそういう機能らしいですよね。それで自分の好きな順で両方の順路を回る仕様。計2回。
正直な感想としては、うーん、好き好きだねぇ(´・_・`)。みたいな・・・。両ルートの面積はたぶん同じくらいだけど、どうしてもインフォメーションルートのほうが人がたまるんだよね。みんなあの充実したキャプションは読むから。ちょっとだけ入場規制っぽくなってました。
あと暗幕が黒い壁っぽく見えて、注意書きはあるんだけどみんな無意識でよりかかろうとするらしく、私がいた時間内でも2回ほどドタン!という音とお客さんがざわついてるのが聞こえました。ちょっと危ないかな。これから行く人は気をつけてください。
あと、白と黒で展示物の見え方がだいぶ違う気がした。白い道が表で黒い道が裏っぽく感じたな。黒からはけっこう白のお客さんとかが見える。でも写真でそれが表現できてないかも。いちおう載せておく。
黒のほうが見え方に難がある分いろいろ工夫されているようにも思います。
でも白のほうのキャプションはすごく詳しくていろいろ参考になったし、香枕の展示とかにはお香の香りが流れてたりして、こうやって触ることのできる展示とかもあったしいろんな感覚で鑑賞できて面白かったです。
こういうインスタレーションもある。みんなけっこう並んでた。
あまり類似の展示はない感じなので、公式を見て興味が湧けばオススメです。会期終了は6月2日なので急げです。
クリムトも行かないときっとすぐ終わるよね・・・大丈夫。行きます。んじゃまた!