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基本は美術鑑賞ブログです。「とりあえず正直に」がモットーです。忙しくても気楽にいきましょう。

法隆寺ー祈りとかたちー@東京藝術大学美術館

上野の芸大美術館で開催されている法隆寺ー祈りとかたちー展に行ってきました。キトラの次は法隆寺。奈良つながりです。奈良の文化財を東京で一気に見せてもらえるなんて、ありがたいことです。


さすが古の都、ということで、時代のある仏像や道具類がたくさんあります。それを順番にただ見ていくだけで楽しいです。法隆寺界隈の大スターである聖徳太子関連の像や絵画もたくさんあります。
そして、明治になって本格的に法隆寺の調査に入ったのがフェノロサと弟子岡倉天心、ということで(会場の関係もあるのでしょうね)、芸大に係わる近代日本画の巨匠たちの歴史画?が目につきます。近代日本画に疎い私でも、その良さはわかります。
派手さはないけれど、とてもよい展覧会でした。

よかったもの3作品。
1.蓮池図
蓮の花の咲く池を描いた絵です。鎌倉時代の作なので、時代がついていて、煤かな?画面がとても黒いです。でも、真っ暗な画からでも、とても力を感じます。日本画だよね・・・ちょっと見油絵に見えたよ・・・

2.毘沙門天立像・吉祥天立像
このお二方はご夫婦なんですね。初めて知りました。
平安時代の作ですが、彩色もかなり鮮やかに残っていて、見た目にとても美しいです。法隆寺というしかるべきところにあったからこその美しさでしょう。ありがたい気持ちになります。

3.法隆寺金堂壁画模写 鈴木空如
オリジナルが焼失する前に模写作業をするなんて、すごい先見の明です。
形あるものは無くなるのは常として、これのオリジナルが焼けちゃったなんてMOTTAINAI。
模写は、国家プロジェクトとして?日本画の大家が召集されて描かれたものと、在野の画家、鈴木空如が描いたものが向かい合って飾られてますが、私は断然こっちがすきです。
何だろう、エネルギーが違う気がします。

当日一般1500円ということで、ちょっとお高めなチケットですが、その価値はあると思います。でもぐるっとパスとか使えばよかったな。
わかりづらい結論:おすすめです。

そして、いつものとおり音声ガイド借りました。
女優の竹下景子さんが語り、TokyoFMのアナウンサーの方がナレーションです。これがよかった!
竹下さんは、岡倉天心の独白や本の一節?の朗読等のみを担当なさっていて、個別の作品や時代の解説をするナレーションとは一線をきっちり引いてます。すっきりしてます。頭に入りやすいです。これが役者さんを音声ガイドに起用するときの正解だな、と思います。内容は普通ですが、3割増しでよく感じました。
ということで、特別に演出プランのない場合、いつもこれでお願いしたいです・・・アートアンドパートさん・・・よろしくお願いします。