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基本は美術鑑賞ブログです。「とりあえず正直に」がモットーです。忙しくても気楽にいきましょう。

ボストン美術館×東京芸術大学 ダブル・インパクト 明治ニッポンの美@東京芸術大学美術館

こんにちは。仙です。
今回は東京藝術大学美術館で開催中のボストン美術館×東京藝術大学 ダブル・インパクト 明治ニッポンの美」に行ってきました。

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入り口に撮影スポットがあります(≧∇≦)。

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こういうの最近はけっこうあるよな。ここのはなかなかセンスよいです。さすがだなぁ藝大o(^▽^)o。

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この展示、しばらく前に行ったんですが、東博鳥獣戯画根津美術館尾形光琳と一緒の日に行っちゃったので、ついつい感想書くのが後回しに( ̄▽ ̄)。
そして「ガラガラらしい」という誤った評判を真に受けてたんですが、けっこう人がいました。平日の昼下がりなのに。激混み鳥獣戯画からお客さんが流れてくるんだろうか(・・?)。でも、これなかなか面白い展示なので、たくさんの人が見ることができたならよかったです。

 

この展覧会は、幕末明治期の開国に当たって、「初めて日本が西洋文明に出会った衝撃」「西洋文明が日本文化を発見した衝撃」の2つをダブル・インパクと名付け、このテーマに沿って、絵画から写真、彫刻、硬貨の図案に至るまでいろいろな作品を縦断的に展示してます。

すべて題名どおりボストン美術館藝大の所蔵品なんですが、さすがのコレクションです(・ω・)ノ。
河鍋暁斎地獄太夫とかも今はボストン美術館にあるんだね。私はこの絵、とても好きです。地獄太夫のモチーフ自体好き。覚悟の決まってる人間は美しいです(⌒▽⌒)。衣装のセンスもいいよね。これ、戦後のどさくさとかで流出したのかな。わかんないけど。

 

あとは、狩野芳崖悲母観音もありました。藝大が持ってたんだね!去年の夏にMIHO MUSEUMで下絵とかタピスリーは見たんだけど、ここで本物見られるとは。岡倉秋水の模写も並べて展示してありますが、何か、いろんなものの境界をあいまいにするような美しさがあります。

このあたりの画家に興味ある方は必見だと思います(^O^)/。是非ご覧になってください。こちらはボストン美術館所蔵で、日本初公開らしいです。

 

日本人にとって、開国のインパクトってすごかったんだろうな。

何かときどき過剰適応してんな( ̄▽ ̄)、っていう感じの作品があります。高橋由一の花魁(美人)とか、美人の誉れ高い花魁をあんなふうに描かなくても・・・日本的美観からいったら美しいとは・・・。モデルさんが泣いて抗議したのがよくわかります(´・_・`)。もっと自分たちの美的感覚に自信持とうぜ★みたいな。でも、他の文化をうまく咀嚼してハイブリッドなものを生み出すには、そんな段階も必要なんだろうな。

 

音声ガイドも借りましたが、よかったです。藝大美術館の音声ガイド、いつもけっこうよい気がする。ベティさんという西洋人の妙齢女性と日本の職人?さんとの掛け合いで飽きさせないです。自然な会話に知識を盛り込む、高度なワザだと思います。

というわけで、けっこうおすすめです。
上野にいらっしゃることがあれば、是非。5月17日(日)までです。

じゃ、またね。