五島美術館の春の庭と刀剣とそのほかいろいろ
仙です。五島美術館に行ってきたー!
今の企画展は「館蔵 中国の陶芸展」。緑釉が好き。
でも語れるほどの素養はないです。晴れた日に行ったら日差しが春だったので。桃とかきれいだよね。
この山の名前は椿山。
春でした。桜咲いたらまた来よう。
第2室には刀剣もあったよ。流行だから?でもよかったです。カフカスのシャシュカもあった。作成工程の理屈は日本刀と一緒だそうです。でもデコラティブさはベクトルが逆。迫力ありました。
東京ステーションギャラリーのアルヴァ・アアルトも行きました。
イランの建物(実現せず)の設計図が攻めててよかったです。実物見たかった。
よかったです。
んじゃまた!
岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟@東京都庭園美術館
こんにちは。仙です。
今回は東京都庭園美術館で開催中の「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」です。閉館ギリくらいに行ってみました。いや、なんとなく気が向いたので・・・。
ここって朝香宮邸がベースになってる本館と新館があって、それぞれ趣向を変えてひとつのテーマの展示をしてるのは、足を運ばれたことがある方ならご存知だと思うのですが、今回は「本館=マチネ、新館=ソワレ」になってました。お洒落ですよね。建物によく似合うタイトル。よかったですよ。
すごく美しいですよね。こういう作品がたくさん。岡上さん、1928年(大恐慌1年前)生まれで、91歳。ご存命です。上の作品を見ればわかるように海外のグラフ雑誌・ファッション誌(アメリカ進駐軍が持ち込んだ「VOGUE」とか「LIFE」とか)をコラージュした作品を創作してます。日本人が登場する作品はひとつもなかった・・・。
でもごめん、正直者なんで白状すると個人的にはあんまり良さがよくわかんなかなったです。やっぱりこういうの(シュルレアリズム系統)素養ないんかな。私がおもったこととしては
1は本当に東洋英和卒で文化学院にも行ってらっしゃるので。なんつーか、リベラルな学歴(・∀・)。この年代の女性でそこまで学校行かせてもらえた人、ほんの一握りだよ。文化学院デザイン科出身だそうで、型紙も展示してありました。
2はね、瀧口修造って、なんかちょいちょいこの年代の前衛っぽいアーティストの支援をしてるなと思って。他の人の展示でも見たことある。超筆まめでハガキに励ましの言葉が書いてあるのを見るとちょっとグッときます。
3は、やっぱり海外の影響を強く受けてるので。コラージュだからマックス・エルンストの作品は展示してるんだけど、作品見てるとルネ・マグリットのほうが連想するよ・・・。なんとなくだけど。
でも色々ありますが、すべての作品が美しいことは間違いないです。好きな人はたまらんと思います。雑誌とかWeb見てピンと来た人はぜひ。
4月7日まで目黒の庭園美術館でやってます。この季節は早く来て隣の植物園にも行くほうがいいと思う。
今週は短い記事をあと一回更新します。んじゃまた!
リニューアル3周年記念名品展 第1部 国宝「紅白梅図屏風」@MOA美術館
こんにちは。仙です。
今回は思い立って熱海のMOA美術館に行ってきました。
MOA美術館は観光客の皆さんでけっこう混んでたよ。こんなバスが20分に一回くらい出てる。けど座り切れなくてけっこうな人が立ってる。
けっこう軽い気持ちで行ったので驚いたんですが、この辺一帯はMOA美術館の母体・世界救世教いづのめ教団が「熱海瑞雲教」という聖地としています。今の季節には梅林も華やかでとても美しいところですが、私の見たところでは割とガチ目な宗教施設です・・・。これ作るの大変だったと思うよ。信者さんの献金とか。私はもとから新宗教関連の施設は見るのが好きで実際いろいろ行ってるし、公開してくれてありがとうございますなのですが、そうではない世の中の人はどういう考えでここに来てるのでしょうか?すごく不思議です。
建物はmiho museumと似てる。というかあちらが似てるのか。mihoの母体の神慈秀明会は世界救世教 教主の岡田茂吉さんを明主様?に戴いてますもんね。同じ手かざし系。ちなみにMOA美術館には岡田さんの部屋がありました。
だから関西の方は「あぁいう感じね~」でだいたいわかると思います。いや、miho行ったことある人は関西人でも少ないのかな。
建物は建築家とか違うし、たぶん専門家の方が見たらだいぶ違うんだと思いますが、雰囲気的になんとなく似てる。あとね、カフェとかで自然農法的なものを前面に出してるのが似てる。いちばん手軽な値段設定なところでサンドイッチとソフトクリーム食べてみたけど美味しかったです。こういうの賛否両論あるけどやっぱりおいしいよね。牛のストレスとか関係あるのかな。
コレクションはどちらかといえばこちらが国内の名品に特化してる傾向で、mihoのほうは中国とかオリエント関連とかにいいのがある印象です。
そんで今回の展覧会はとてもよかったですよ。いいのばっかり出してくれてる。そんで展示ケースのガラスと照明がすごくいいのがわかる。よくよく見ないと存在がわからない。おじさんがケースに勢いよく頭をぶつけてるのを見ました。わかる。ほんとにガラス見えないし。でも気をつけてね・・・。
この長谷川等伯、ケース込みですごかった。畳・・・
これもよかった。酒井抱一。
尾形光琳の大黒様。これ初めて見ました。いいよね。
紅白梅図屏風ももちろんあります。
古筆や経もいいし
古伊万里とか絵因果経とか
仏像も珍しいのあるし
聖徳太子像。
これはトイレの前にあった
これは野々村仁清。
最後は熱海を描いた現代作家の部屋でした。
大陸系も少し。
これも面白かったよ。
最後の部屋では室瀬和美さんの蒔絵の個展が開催されてました。ここは写真不可だったけど、人間国宝らしく超絶技巧の作品ばかりですばらしかったです。安倍総理からお花も来てました。何かいろいろ繋がりがあるんでしょうねd( ̄  ̄)。
熱海は正直はじめて行ったのですが、思ったよりとても賑わってました。人がたくさんいた。そして思ったより全然昭和でした。そりゃそうだ。昭和な方々(お年を召した方々)がたくさんいらしているので・・・。
熱海はあったかくていいところですよ。オススメです。近いし。MOAももし興味があれば行ってみてください。お好きなら楽しめると思います。
んじゃまた!