六本木開館10周年記念展 天下を治めた絵師 狩野元信@サントリー美術館
こんにちは。仙です。
暑さ寒さも彼岸まで。ということですが、今年は暑かったよねぇ( ̄▽ ̄)。でも一雨ごとに寒くなるらしいです。秋が短いよ。秋が。好きなのに・・・。一瞬で終わりそう(ㆀ˘・з・˘)。年々短くなってきた感じです。
さて、今回はサントリー美術館で開催中の「六本木開館10周年記念展 天下を治めた絵師 狩野元信」ですヾ(๑╹◡╹)ノ"。
今回はたまたま「そろそろハロウィン期間だし六本木が混む前にサントリー美術館でも行っとくか( ̄▽ ̄)」と思ったので来てみたらたまたま展示が狩野元信だったので、それほど高いモチベ-ションがあって見に来たわけではありません。でも実際見てみたらとても良い展示でした( ´ ▽ ` )ノ。
この人の作品は改めて見るとすごいなと思います。何か大して美術の勉強などせず、とりあえず好きなように見てるだけの私にもそのすごさがわかるっていうことは、世の中には確かに才能ある人っているんだなぁと思います。
そして作品とはあまり関係ない感心ポイントとしては、元信が狩野派の長として下の人を食べさせるために積極的に営業してる姿がかいまみえるところです。有力者の紹介を依頼する手紙の展示を見たりすると、「作品の製作だけでも大変だろうによくやるわ、人の上に立つ者はこうでなくちゃいかんなぁ( ̄▽ ̄)」と思ってとてもとても感心する。
そして元信は工房製作の一助として(テンプレートみたいなもの?)真・行・草の3つの画体を確立してるそうですが、やっぱりそれも質をキープ&量をこなすのに必要だからだろうね。発想がすごくて感心する(・Д・)。実際見ると何となく感じとしてうなずけます。文字の真・行・草の書体と何か通じるものが。
今回出品されてる作品には、もともとは京都の大徳寺大仙院に所蔵されてた作品が多いです(今なお所蔵されてる作品もあった)。
大徳寺いいよねヽ(・∀・)。大仙寺好きだ。その昔修学旅行で訪れてとてもよかった記憶が。大人になってからも何度も行ってる。一番最初、入り口の正面にある「禅宗祖師図」とかよかったよ。全体的にセピア色というか抑えめな色調で心が落ち着きます(`・ω・´)。
あとボストン美術館所蔵品はやっぱりいいのあるね。「白衣観音像」とかよかったよ。まったく崩れてないのに不思議な色気がある観音様の像ですヽ(´▽`)/。
他には「元信」印の作品だけど、京博の神農図が何かよかった。神農とは、中国の伝承にある昔の偉い皇帝の一人で、人々に医療と農耕の術を教えたそうです。何か神々しかったよ。
ということで、個人的にはとてもよいなと思った展示でした。11月5日までサントリー美術館でやってます。6期に分けて展示替えするみたいだよ。
サントリー美術館周辺は写真に撮るものがないのですぐ近くの檜町公園を撮ってみた。はじめて行ったけど、やっぱり場所柄外国人の家族連れとかが多くて富裕層な感じで優雅でした。
花も咲いてるよ。彼岸花だけど・・・。
六本木って、本当の地元のひとってどれくらい住んでるのかな?「うちのお爺ちゃんは子供の時に226事件の銃声を聞いたんだよ(´・∀・`)」、みたいなひと。そういう人はむしろとても地味に堅実に暮らしてそうです。ミッドタウン周辺ってちょっと歩くとお寺とかもあって意外と静かなとこなんだよね(´・_・`)。
んじゃまた!
特別展 驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ@三井記念美術館
こんにちは。仙です。
今回は三井記念美術館で開催中の「特別展 驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ」に行ってきましたヾ(๑╹◡╹)ノ"。
今年も3館めぐりみたいなのやるそうですが、個人的には根津と五島はなるべく遅く行きたい(・ε・)ムー。だってそうじゃないと庭の樹木が紅葉しないから。
内容はですね、文字通り明治の超絶技巧の工芸作品と超絶技巧+αの現代作家さんの作品を対比させた形の展示です。
最初のところの2作品は撮影可能でした。こっちは宮川香山。
こっちは髙橋賢悟さんのorigin as a human。アルミを鋳造してるんだって。
明治時代の工芸品のほうには他にも七宝の並河靖之とかたくさんありました。どれもとても美しくてよかったです。自分が一番好きなのは海野勝眠による冴えた輝きの銀細工の花瓶。
あとは柴田是真の古墨型印籠。トリックアート。見てて楽しい。
そしてやっぱり超絶技巧系の展示にありがちだけど、ガラスケースに頭をぶつけてるひとが多い。ひとりのおじさんがすごい音でぶつけてた。ごっちーーーーん!みたいな。痛そう。一生懸命見てたらうっかり、みたいな感じでした。頭ぶつけるのってあまりよくない(ほら、脳みそってデリケートなので・・・)ので皆さんも気をつけてください(・ω・)ノ。
現代アートのほうはですね、うん、技術的にはとても精巧だなと思いました。でも、もしかしたら明治の超絶技巧の工芸品とは並べないほうがいいんじゃないかな(´・_・`)・・・と思いました。
何だろうなぁ、現代アートのほうは技巧が作者の作家性を表現する手段になってる気がして。
並河さんとかも多分国内外から評価されるのはきっとうれしくて、賞状とか屏風にしてずっと持ってたのを庭園美術館で見たけど、なんかそれとは方向性が違う気がする・・・。うーん、何か、昔の名工とか職人さんは犠牲にしてるものが現代人とはまったく違うので(完璧徒弟制でしょ?子どものうちから働かないといかん(´・_・`))、ちょっとそっち方面に行くのは違うんじゃないかな?と・・・
何かネガティブな感想でごめんよう( ̄▽ ̄;)。ちなみに現代アートの作家さんの中では自在置物のひとがいいと思いました。
というわけで、三井記念美術館で12月3日までやってます。ぐるっとパス使えるし、お時間あるようでしたらぜひどうぞ。
明治の名工はけっこう商売上手な人がいるのでむしろそういう方面のフォロワーが出てきてほしいな。並河靖之とかも全盛期はかなり手広く商売してて大儲けしたらしいし。今のゼネコンも創業者は職人さんっていうこともけっこうある(大工さんは職人の王様)。
次回の展覧会は国宝 雪松図。円山応挙。行きたいです。
またね!
フェリーチェ・ベアトの写真 人物・風景と日本の洋画@DIC川村記念美術館
こんにちは。仙です。
今回はDIC川村記念美術館で開催中の「フェリーチェ・ベアトの写真 人物・風景と日本の洋画」ですヾ(๑╹◡╹)ノ"。
佐倉は遠い( ̄▽ ̄;)。でもこの美術館はいいところです。
お茶もおいしいです。
ご飯もおいしいです。
写真はないですが、常設もいろんなピカソとかシャガールとかいろいろあるよね(・ω・)ノ。レンブラントもいいし、ロスコのシ-グラム壁画の部屋にはずっといても飽きません。
個人的には平日に行って耳鳴りするくらい静かな中でずーっと見ていたいです。
今回の展覧会、「フェリーチェ・ベアトの写真 人物・風景と日本の洋画」は、写真家フェリーチェ・ベアトが約150年前の日本を写した写真の展覧会です。人物も風俗も興味深いですよヽ(・∀・)。
上野彦馬(幕末の写真師。三谷幸喜の舞台劇「彦馬がゆく」の主人公のモデル)がらみの写真とかもありました。
浅井忠(六本木の泉屋博古館分館でタイトルロールになってる展示が絶賛開催中)の洋画もあった。彼は絵画製作に写真を参考にしてるそうです。
ご興味のある方、是非どうぞ。12月3日まで。
庭は夏の終わりと秋の訪れを告げてました。
蜻蛉いるのわかる?
蟷螂かな?
この庭は大好きなので紅葉のころにでもまた再訪したいです。
推しに積む。この姿勢はドルヲタの皆さんを少しでも見習いたいと思います。
身銭切るのは大事だよ。うん。ちなみに取引先が文化事業とかマイナースポーツのスポンサードをしてたら、機会を見つけてなるべく褒めちぎるようにしてます。いや、その人が直接の担当じゃないことはわかってるんですけど。少しでも。小さなことですが。
んじゃまた!