東博の夜間開館はおすすめ(出雲と大和、高御座と御帳台、人、神、自然-ザ・アール・サーニ・コレクションの名品が語る古代世界-)
こんにちは。仙です。
今回は、夜の東博で混雑してそうな展覧会を色々見てきました。まず最初に、「出雲と大和」。これは平成館でやってます。
土曜日は雪だったじゃないですか?だから会期が始まって早々でもあるし、今なら空いてて楽々に見られるんじゃないかと思いまして。
結論:そんなことなかったです。
でも、かなり混みそうな展覧会ではあるので、来週以降に行くよりはちょっとマシだったんじゃないかと。
でもさ、混んでる展覧会なりの楽しみもあります。いろんなグループの会話が漏れ聞こえてきたりとか。
- キャプションにカミマツリっていう言葉があった→「カミヅマリじゃないよカミマツリだよ。」それ私も思った。うける。
- 石上神宮の七支刀→「 これはユダヤの遺物なんだよ。」マジに言ってんのか。子供が真に受けたらどうするんだ。でもこれすごく貴重な展示だよね。神宝だし。石上神宮大好きで2回行きました。
- 日本書紀とかの難しい原本→これ、愛子様だったら読めそう。確かに。
すべて、出雲と大和を対比させる構造でなんですが、銅鐸とかいろんな大きさと形状があるんだなと思いました。たくさんあった。凝ったものは少ないですが、すっきりさっぱりした簡潔な美があります。金細工とかも外国の影響を受けたものの方が(パルメット文とか)精巧な作りで、日本のものは素材で勝負って感じかな・・・。
後半の仏像が良いのがたくさんあってとても面白かったです。私は当麻寺の持国天がとても美しいなと思いました。
全体的に、確かに出雲と大和(奈良)に旅行に行けば、今後も見れそうではあるんですが、あの辺回るにはなかなかの時間が必要だと思うので、一挙に見れる今回の機会は貴重だと思います。時間があれば是非見に行ってください。
そのうえで現地に旅行したほうが楽しいかと思います。
東京国立博物館平成館で 3月8日までやってます。
次は今日までだった特別公開「高御座と御帳台」。これは待ち時間を覚悟してたらすぐ見れました。ラッキー。貴重な展示で興味深かったです。
東洋館では アールサーニコレクションもやってました。 「人、神、自然-ザ・アール・サーニ・コレクションの名品が語る古代世界-」。
これはカタールの王族であるシェイク・ハマド・ビン・アブドラ・アール・サーニ殿下が収集されたザ・アール・サーニ・コレクションの展示です。
彼はイスラームのスンニー派なので基本偶像崇拝は×だと思うのですが、いろんな神話に出てくる神像とか呪術に使った像とかいろいろありました。ウィキがあった。
学究的な興味がある人なのかな。たぶん「美術品」って見解なのかも。だから細工とかも一級です。保存状態もよく迫力がある。時間があればぜひ。2月9日までやってるよ。
常設の特集もいろいろやってるよね。私にはこの能面特集が興味深かったかな。
能面って、すごくよくできてる。いろんな伝説の名人がいますが、実在は「たぶんいただろう」くらいの感じらしいです。僧侶の副業とかでもあったらしい。
というわけで、どれも面白かったです。庭園公開がやってても時間には間に合わないけど、東博の夜はおすすすめです。んじゃまた!