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基本は美術鑑賞ブログです。「とりあえず正直に」がモットーです。忙しくても気楽にいきましょう。

人間国宝展(1月)

そういえば人間国宝展にも行きました。いついったっけ。だいぶ前です。

(いい加減すぎる)UPし忘れました。

 

人間国宝、と言われても、

あまりイメージってわかない人が多いと思います。
私もまったくわからなくて、チケットが、三連(日本美術の祭典のセット)のほうがお得だなと思ったので買って来てみたのです。
でも、思いのほか幅広くて楽しい展示でした。行ってよかったです。

意外だったのが、「大昔のオリジナルの名品」と、人間国宝がその再現に取り組んだ品が対で並べてあるものが多いことです。国宝の品々もいくつかありました。国宝ってやっぱりオーラがあってすてきです。

見てて面白かったもの
1.喜多川平朗さんの羅
キャプションによると、縒りをかけていない糸で編んでいる織物だそうです。(うろおぼえ)
拡大した写真が並べて飾ってあって、それを見ると編み方の複雑さがわかります。ごく薄いとても透け感のある織物です。たぶん気の遠くなるような作業だと思います。正直に言います。こういうものを復元しようとするなんて、どうかしてます。私は趣味で洋裁しますが、きれいだけどものすごく扱いづらそうな布です。(まあ、普通の用途には使わないだろうからそれでもいいんですが)
でも、そこがいいと思います。すごいなあ。

2.秋山逸生さんの双六局
小さくて端正でバランス完璧です。とってもかわいくて美しいです。ほしい。

3.加藤士師萌さんの黄地紅彩金襴手富貴長春牡丹文飾壷
これは何か、オリジナルに勝ってる気がします。わからないけど。

4.三浦小平次さんの青磁「インド文」
青磁にインドって、ちょっとどうかしてる組み合わせがいい感じです。いや、成り立ちとかを考えれば、全然アリだとは思うんですが、見慣れてないもので・・・取り合わせがよくてかわいいです。

あと、草花文鉢や色絵金銀彩?など、かわいくて精巧なものがたくさんありました。

人間国宝って、どんなものかわからなかったけど(どんな基準か書いてなかったし。技術がすごい、ってぼんやりしたことを言われてもそのラインが素人にはまったくわからん)作品はいいものがたくさんあってよかったです。お年を召したお客さんがたくさんいらっしゃって、「すごいわねぇ」の輪唱があちこちで聞こえます。
みなさん、いつまでもお元気で。