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基本は美術鑑賞ブログです。「とりあえず正直に」がモットーです。忙しくても気楽にいきましょう。

ヨーロピアン・モード@文化学園服飾博物館(2017年)

こんにちは。仙です。

今回は新宿の文化学園服飾博物館で開催中の「ヨーロピアン・モード」に行ってきましたヾ(๑╹◡╹)ノ"。

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今回しばらくぶりに新宿をゆっくり歩きましたヽ(´▽`)/。新宿はちょっと行かないとすぐ変わるよね。

 

自分的にインパクトあったできごと。

  1. 新宿西口地下の啓文堂書店が3月末で閉店してた(・ω・`)・・・啓文堂よお前もか( ̄▽ ̄)。書店閉まるところ多いよね。
  2. 新宿タカシマヤにニトリができてた(・ω・`)タカシマヤよお前もか。いやこれはいいか( ̄▽ ̄)。
  3. 紀伊国屋書店に行ったら紀伊茶屋なるものができてた。ブックカフェじゃなくてスタンド形式だったけど。紀伊国屋よお前もか( ̄▽ ̄)。東京堂書店の社長も本よりコーヒー売るほうが儲かるって言ってた気がする。ま、ビルのテナントとかもあるしもとから副業はやってるっちゃやってるんだけど(・ω・`)。寒かったから寄らなかったけど抹茶シェイクは美味しそうだった。

    kinochaya.com

さて、文化学園服飾博物館には定期的に来てますが、「ヨーロピアン・モード」は毎年春にやってるんだね。今年の特集は黒のドレスです。

そして黒のドレスはとてもよかったです。リトル・ブラック・ドレスとかあった。リトルってあるけど、ディオールのドレスとかはシンプルでミニマムなんだ、けど、オーラがリトルじゃなかった。私を見て!!!!って感じの。

あとはほんとのドレスっぽいのもあった。レースやビーズの装飾が豪華なやつ。襟が白いのは、服喪期間中に結婚する花嫁が着たらしいです(´・_・`)。黒衣の花嫁ゴスとかやる人が見たらすごく参考になると思う(・ω・)ノ。パラソルとか帽子とかも素敵です。

ジェットのアクセサリーも漆黒の輝きですてきだった。ジェットとは水中に沈んだ木が何千年もの時間を経て化石化したもので魔除けとしても有効だという厨2向けの設定な感もある宝石です。

 

黒じゃないカラフルなドレスもあった。アールヌーヴォーの時代から現代まで。

  • やっぱりクレージュのデザインした服はかわいい
  • 縞もようのドレスに「縞もようはジャポニズムの影響」ってキャプションがあってちょっとびっくり。ストライプってジャポニズムなの?

ということでおすすめです。2017のぐるっとパスも発売開始されたので買ってから行きましょう。5

月16日までやってます。

 

ご存知の方も多いでしょうが、ここは母体は学校です。

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学校と花はとても似合う。前の通りの桜が満開。幹線道路沿いだから花見客もいない。静か。

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前のカフェはローフード押し。

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んじゃまた。水曜に。

満開の枝垂れ桜@春の優品展 歌仙と歌枕 五島美術館

こんにちは。仙です。

今回は五島美術館「春の優品展 歌仙と歌枕」に行ってきましたヾ(๑╹◡╹)ノ"。

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館蔵品の中から、すぐれた歌人肖像画、平安・鎌倉時代の古筆、歌枕を描いた絵画や工芸品など名品60点を展示。とのことです。

五島美術館の古筆関係の展示ってよいよね。前身の久原文庫は戦前の古書を牛耳ってたらしいすごいコレクションです。いつも思うけど、珍しくていいのが多い。同種の展覧会を東博とかで見るのと遜色ない。今回も重要文化財 大手鑑「筆陣毫戦」とかがよかった。天皇・貴族・武家歌人など、各時代の名筆家の書が貼交ぜてあります。何かすごいビッグネームばかり。

そして貴重な書に混じって近代日本画もあった。安田靫彦とか。いい感じに調和してました。

ゴールデンウィークは例年通り国宝「源氏物語絵巻」の展示もあるそうなので予定のない方は行ってみられたらいかがでしょうか?5月7日まで、上野毛五島美術館です。

 

そんで今年も見に来ました。満開の枝垂れ桜。すばらしい。ほんとの満開でした。

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ブリーチバイパスで撮ってもいい感じ。

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風が吹くたびにはらはら花びらが散ります。

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前にもし庭師だったら根津に就職したいと書きましたが、やっぱり五島を第一志望に変更します。花も実もあって何か雰囲気がかわいい。庭から電車も見れるし。

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古墳もあるし。

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苔がいい感じで好きだけど、雨降るとすべってヤバい。

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金魚ツバキ。

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こぶしの花はまだ咲き始め。

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かわいい。

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庭はちょっと寒いけど、きれいだし、虫もまだそんなにいないし大変おすすめです。今行こう!

 

じゃ、また。次は週末。

ミュシャ展@新国立美術館

こんにちは。仙です。今回は新国立美術館で開催中のミュシャ展ですヽ(*´∀`)。

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感想。大きい。生で見るとすごいね(≧∇≦)。これ飛行機乗る?それとも船で来たのかな?

でも大きいからあんまり近づいて見ると全体が見えないし、むしろ引きで見たほうが美しい。だから混雑してても全然気にならない(⌒▽⌒)。

※スラブ叙事詩の部屋に限る。


後のアール・ヌーヴォー的な作品の部屋はやっぱり混んでると普通に見づらい(´・_・`)。けど所蔵が日本国内な作品もけっこうあるし、そこらへんは激混みで疲れてるなら別に流し見でもいいんじゃ(・ω・`)・・・と個人的には思う。またという日もあるだろうから。でもチェコはなかなか行けないし、スラブ叙事詩が日本に来てくれることはたぶんなかなかないと思うので興味ある方は万障繰り合わせて行ったほうがいいと思う。やっぱりおすすめですヽ(・∀・)。

 

ちなみに混み具合を書いておくと、私が行ったときは普通に混雑してました平日の昼下がりに行って3時すぎに出てきたけど、入るときは特に行列なかったけど出るときはチケット売場に長蛇の列ができてた(・ω・`)・・・。何でだろう?特にプレミアムフライデーとかではなく・・・。美術展の混み方って理解不能だ( ̄▽ ̄)。とにかくチケットは前もって買ってくのがオススメです。

 

そしてスラブ叙事詩はとてもよかったですヽ(´▽`)/。やっぱりすごいなと思った。予備知識なしで見たもんで、音声ガイドもよかった。あの大きい絵の見所をくわしく解説してくれて取りこぼしがなくなる。

このへんは撮影可エリアのものです。

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こっちを見てる少年はミュシャ自身らしい。f:id:impatiens101:20170402133854j:plain

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そんでスラブ叙事詩ちょっとパウダリーで幻想的な感じの彩色とか何か既視感あると思ってよく考えてみたら、SFっぽい挿し絵(ハヤカワ系?)とかスピリチュアル系に使われてる絵だった。具体的にはこんなの。 

エンジェルアンサーオラクルカード (オラクルカードシリーズ)

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 この方面の人たち、みんなミュシャにすごく影響受けてると思う・・・。

 

そんでこのスラブ叙事詩発表当時の批評はけっこう散々だったらしい(・_・;。何かわかる。
これ、多分スラブ民族が共有する無意識を描いてるんじゃないかなと思うd( ̄  ̄)。神話とか歴史とかってそういう役割のものじゃん?

たぶんアール・ヌーヴォー時代のミュシャとは見てるものが違うんだよ。みんながわかる現実わかる人にしかわからない意識の深淵っていうふうに描く対象を変えたんだと思う。

きっと「わかる人にはわかる」の「わかる人」が増えるにつれて評価が高まってきたんだよ(・Д・)ノ。ちなみに私は「フス派の王、ポジェプラディとクンシュタートのイジー」が一番すき。あの誇り高い赤がよい(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾。

でもリアルでこんなこと言いだすと変な人だよね。ちなみに宗教やスピな商売とかはやってません。

 

そしてアール・ヌーヴォー系の作品ではすごくいいなと思った作品に所蔵が堺市ってなってるものが目立ったすごいな堺市ってお金持ち!市長がコレクターなの?すごい大企業の本社でもあったかな?と思ったんだけど、個人のコレクションの寄贈らしいです。

カメラのドイっていう企業の創業者の方が収集されていたものだそうです。カメラのドイ・・・うっすら記憶にあるような(^◇^;)・・・。新宿に店あったよね!?
そしてその方の娘さんが図録にお父様とミュシャコレクションの思い出を寄稿されてました。ほろっとさせられる家族の幸せな思い出( ´ ▽ ` )ノ。散逸せずにまとまって残ってよかったです。

 

というわけで大変おすすめです。この機会に見に行ってみてはいかがでしょう。6月5日まで六本木の国立新美術館で。私ももっかい行きたい。

んじゃまた。次は多分水曜。