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基本は美術鑑賞ブログです。「とりあえず正直に」がモットーです。忙しくても気楽にいきましょう。

東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展 マルセル・デュシャンと日本美術@東京国立博物館平成館

こんにちは。仙です。まだまだ暖かいね。

 

今回は東京国立博物館平成館で開催中の東京国立博物館フィラデルフィア美術館交流企画特別展 マルセル・デュシャンと日本美術」 に行ってきました。

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今回は展示を見る前に、ちょうど庭園公開している時期なのでとりあえず入ってきました。庭園の方は3時半か4時ぐらいまでしか入れないので。

 

うーん、今年はまだ暖かいからね。こんな感じだよね。足元を見ても遠くを見ても「まだかな。もう少しかな?」ていう感じの感想しか浮かんできません。ま、気温を観察しつつ然るべき時に行けば美しい庭を見られると思います。

 

まだ落ち葉の量が足りないのかも。

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少しは来てるんだよね。ちょっと赤いところが。

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こういうの見るの怖いんだよね。鳥に何があったのか?

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さて、肝心の展示の方にきました。 デュシャンか。正直に言います。あんまりよく分かってません。でも、特に晩年の作品は一見しただけでまさにコンセプチュアルアートの原点」っていう感じで、別に分かりづらくもないなと思った・・・。

 

総論としてこの展示はとても面白かったです。しかも人も混みすぎてもなくガラガラなわけでもなく丁度良くて見やすかったです。秋にはいろんな展覧会がやっていますが、その中でも結構推せる。

f:id:impatiens101:20181111164155j:plainデュシャンってアーティストとしてのキャリアを画家として始めてるんですね。初めて知った。そんで初期の絵がまんま印象派ていう感じですごく分かりやすい。
風景画はピサロっぽいなと。

f:id:impatiens101:20181111164606j:plainお父さんの肖像はセザンヌぽくない?f:id:impatiens101:20181111164916j:plainこれはロートレックを連想しない?f:id:impatiens101:20181111164643j:plainそれがだんだんこういうキュビズム的な絵画になっていき、f:id:impatiens101:20181111165923j:plain

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コンセプチュアルアートの旗手となっていくと。人間って不思議だよね。

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デュシャンはどの年代の写真を見ても基本シュッとしてるんだよね。イケメンの部類。だからローズセラヴィデュシャンの女性の人格)の女装のルックスもなかなかハマってます。(ポートレートがあったんだけどマン・レイの作品だったので写真不可)

ローズってなんか森村泰昌を連想するなぁと思う。

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チェスのプレイヤーでもありました。

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こういう稀覯本的なつくりの作品も嫌いじゃない。グリーン・ボックス、レッド・ボックス等。

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ローズ名義の作品。ロトレリーフ(向学円盤)っていうんだって。

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晩年の作品「遺作」の展示もあります。

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ドン・ペリニョンの箱。

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年譜のキャプションもある。

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というわけで総じて充実した楽しい展示でした。

 

ただなぁ。日本美術のターンデュシャンの向こうに日本が見える」がなぁ・・・言われてみればそんな気もする・・・頑張ればそうも考えられる・・・・っていう感じなのであんまりピンときませんでした。

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展示がよくなかったっていうわけじゃないよ?本阿弥光悦の硯箱とかとても美しかったです。

個人的に目を引いた作品。歌麿の「婦人相学十躰・浮気の相」。うん、ちょっとわかる。でもきれいな女性ですよね。

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というわけでけっこうお勧めです。12月9日まで特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」との当日ペア券だと2000円らしいのでだいぶお得かも。でも1日でいっぺんに見るのけっこうキツイよね。私は分けることにしました。皆さんはどうされますか?庭園も忘れずに足を運んでくださいね。

 

庭園の片隅のリヤカーも風情ありますね。

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んじゃまた!

 

東西数寄者の審美眼 阪急・小林一三と東急・五島慶太のコレクション@五島美術館&林原美術館所蔵 大名家の能装束と能面@渋谷区立松濤美術館

こんにちは。仙です。寒くなりましたなぁ(・ω・)ノ。

 

さて今回は五島美術館で開催中の「東西数寄者の審美眼 阪急・小林一三と東急・五島慶太のコレクション」に行ってきましたヾ(๑╹◡╹)ノ"。

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うっかり祝日に行ってしまったので、 五島美術館では庭のお茶室(古経楼・冨士見亭)では朝からエンドレスでお茶会があるらしく、着物姿の方々でいっぱいでした。

皆さん館内でも結構大きな声でお話されるので、何度かお静かにアナウンスが館内にかかっていました・・・。普段着物で着飾って出かけるような機会なんてそうはないと思うのでテンション上がって声が大きくなるって言うのは個人的にはわかりみです。それで話の内容とかが漏れ聞こえてきて思ったのですが、茶道とか華道って結構アグレッシブな性格の人に向いてるような気がします。 こういう家元制度のある習い事はハンパじゃないお金がかかると思うし、それについていけない覇気のない人は向かないと思う。
あと先日、都内の某駅で、 多分お茶かお花をやってらっしゃるんだろうな、みたいな和装の女性がものすごい勢いで駆け込み乗車をキメているのを目撃しました( ̄▽ ̄)。着物(道行コートも)着て草履履いてあんなに走れるんだ!! アスリートか( ̄▽ ̄;)!?みたいな感じで。 茶道も華道も元は武家の嗜みですもんね。

 

さて、肝心の展示の内容ですが、とても面白かったです。

ご存知だと思いますが、小林一三さんというのは阪急電鉄創始者で、 五島慶太さんというのは東急電鉄創始者です。二人とも美術品のコレクターで、小林さんが作った美術館が大阪の池田市にある逸翁美術館であり、五島さんが作った美術館がこの五島美術館それぞれの所蔵品を対比させるような形で展示しています。

これが絵画とか書とか工芸品とかのジャンルとしては全く同じなのですが、 それぞれ好みがはっきりと出ていて面白いです。 ぱっと見てどちらの所蔵品だかは結構すぐわかる 。絵画とかはそれぞれ好みの作家がいるので作者を考えれば大体分かるし 、書だったら表装してる部分を見れば 大体雰囲気で分かる(絶対ではないけど)。


最初キャプションを見ないでパッと見でどちらか仕分けしてみたら八割方合ってました。五島さんのほうが基本いろんな価値をちゃんと見定めて収集してて、小林さんのほうがちょっとそこら辺からずれてる気がする。でもそこがよい。小林さんのコレクションは宝塚歌劇を作っただけあってちょっとだけガーリーな雰囲気書の表装のチェック柄とかガレのガラス器とかは私は好きです。

与謝蕪村もいい作品あったので、今度、逸翁美術館に行ってみようかなと思いました。大阪はそこそこ行くんだけど、池田市は行ったことないし。そして五島は茶室の名前にもなってる古経がさすがです。

 

そういうわけでいろんな意味で結構面白いです。 「過去現在絵因果経」とかも出てるよ。 結構おすすめです。12月9日まで、上野毛五島美術館で開催しています。

 

庭園の木々には まだ紅葉とかはきてないです。

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秋の花って寂しげ。フジバカマとか。

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ここにはいろんなお地蔵さんがいらっしゃいます。

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クローバーって結構根性がありますよね。

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秋っぽい景色を。

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藤の実は美味しいらしい。でもいっぱい食べると下痢をするそうです。

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松かさ。

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実はこっちも行きました。 渋谷区立松濤美術館で開催中の林原美術館所蔵 大名家の能装束と能面」

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岡山の林原美術館って行こうと思っててまだ行けてないので今回ちょっと見れて良かったです 。装束も面も美しかった。そして斜め上の感想だとは思うけど、財団ってすばらしい。だって財団所有のこれらの美術品は残ってるけど、林原家個人のコレクション(美術館には寄託だけしてた)は2011年の会社更生法適用時に銀行に二束三文で売り立てられてしまったそうです。この本で読んだ。 

破綻──バイオ企業・林原の真実

破綻──バイオ企業・林原の真実

 

メセナって難しいよね。阪急も東急もうまくやっててすごいなと思う。

 

渋谷はまだ多少ハロウィンの余波があるのかな?結構な混雑でした。 山手線のホームが人であふれてた。来年からはもうちょっと長めに、10月中旬~11月中旬は渋谷から自主的に出禁になろうと誓いました。んじゃまた!

言語と美術ー平出隆と美術家たち@DIC川村記念美術館

こんにちは。お久しぶりです。仙です( ´ ▽ ` )ノ。


早速ですが、今回は千葉県の佐倉にあるDIC川村記念美術館で開催中の「言語と美術ー平出隆と美術家たち」に行ってきました。

この季節は正直ハロウィンで移動がしづらくなるので渋谷とか六本木には行きたくないです(´・ω・`)。用事があっても嫌だ。佐倉はいいですよね!空が広い! でも久しぶりに行ったら京成の駅前になかなかおしゃれなハンバーガー屋さんとかも出来ていてちょっとびっくりでした。 そのうち入ってみたいと思います。

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いつも思うけど駅からの無料送迎バスはとてもありがたい。

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寡聞にして存じ上げなかったのですが、平出隆さんというのは高名な詩人なのだそうです 。 彼の概念には「空中の本」というのがあるそうです。透明梁(アクリルのケースみたいな)やワイヤーで平出さんの制作物(詩集等)を展示する、みたいな。燦燦と光が差している印象の明るくて美しい展覧会でした。こういうの好きな人すごく多いと思います。 私も中学生か高校生だったら衝撃を受けたかな・・・うまく言えないけど。 でもとても美しいので、軽く見るだけでも楽しめると思います。 昔の友人が詩人を志していたのを思い出しました。

 

そして「美術家たち」というのはモーリス・ブランショジョゼフ・コーネル瀧口修造等の現代美術のビックネームですねd( ̄  ̄)。こちら方面に疎い私でも半分ぐらいの作家は知っていました。みんなそれぞれ良かったですよ。個人的には手紙とか封筒詩とかが好きでした。

 

そして今回は会場が変則的な使われ方をしていて、茶室のある部屋(以前長谷川等伯とかがあった部屋)から企画展の展示が始まってました。テーマがなんか繊細な感じだったので部屋に似合っていました。よかったですヽ(・∀・)。いつもこうした方がいいと思うなぁ。
そんで今回の展覧会で展示されてるのはここの所蔵作品も多いので、企画展のテーマが合わない時はこれらの作品を順番に展示すればいいかなと思います。前にあったフランク・ステラの小品とかも悪くないし、嫌いじゃないんだよ。好きだけど、あの部屋にはもっと・・・。

というわけで、ピンと来た人は是非佐倉まで行かれてみてください。 来年の1月14日までやってるそうです。

 

今回茶室で出てきたお菓子。

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今回も庭はきれいだったよ。まだ紅葉はほとんど来てない。

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桜が咲いてた・・・異常気象。きれいだけどね。

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この頃池の水は抜くのが流行りみたいですよね。そんなに外来種がいるのかな?

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トンボ。

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秋の花は儚げで素敵だけど、蜂がいるよ蜂が。怖いんでこっちに向かって来たら全力で逃げました。

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行ったのが平日なので庭園はとても静かでした。 鳥のさえずりと虫の声しか聞こえない至福。 静けさを愛する人に。

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ではまた!