台風と日本橋界隈(茶の湯の陶磁器“景色”を愛でる@三井記念美術館&界隈)
こんにちは。仙です。
台風大丈夫でしたか?関東は思ったほどではなかったけど、東北のほうは大変ですよね・・・。今年はかなり鋭い気象なので気をつけていきたいですね。東北にふるさと納税(返礼品なし)とかしようかな。
今週はそんなこんなであんまり出かけてないです。ひとつだけ行きました。
三井記念美術館で開催中の「茶の湯の陶磁器“景色”を愛でる」です。
これはよかったです。何かちょっといろいろ考え事があったんですが、茶碗の名品や掛け軸とかを見てたら、気持ちが落ち着きました。基本的には館蔵品展です。三井すげーなー。と内心思いました。
この展覧会はこういうのが好きな人しか基本来てないし、そもそも人口密度も低いし、誰も喋ってません。ものすごく静かです。今の時期でも普通におすすめできます。ぜひ。会期は9月19日までです。
純粋な作品の感想としては、松平不昧の書はすごい。現代に生きててもデザイナーとしてすごい業績あげそう。もちろんその他たくさんの茶碗や水指等もよかったです。
そういえば、ここはしばらく休館しててリニューアルしたんですよね。リニューアル第一弾は開館時間があまりにも短くて来れませんでした。
久しぶりの来訪だったのですが、展示室自体は特にレイアウト等も変わらず(たぶん見えないところとかメンテナンスしてたとは思う)リニューアルって何だろう?と思ってたら最後に来ました。ミュージアムカフェがなくなってた。
その分ショップが広くなり、自販機付き休憩スペースもできてよいのですが、和テイストのメニューでけっこう好きだったのに・・・いつも座れてくつろげたのに。寂しい。
なんでもいつまでもあると思っちゃいけないですね。ここは美術館自体は盤石だと思ってるけど(所蔵品が山ほどありそう)それでも来れるときに来ておかねば。
周辺も少し徘徊しました。コレド室町テラス。
今週末はあまり人がいなかったので行きました。フェルムラ・テール美瑛。
フェルム ラ・テール美瑛|LaTerre(ラ・テール)丨自然素材にこだわった大地の菓子・大地のパン
アイス美味しかったです。
上階には誠品生活日本橋があります。
台湾のおしゃれ本屋兼雑貨屋さん。おしゃれでした。有隣堂がやってるんだねー。
さすが横浜のおしゃれ本屋さん(恵比寿しか行ったことないけど)。本のセレクトにも少し台湾ぽさがほしいかも。
では来週も頑張っていきましょう。んじゃまた!
タイトルと中身のはなし、そして戦争と平和(東北へのまなざし1930-1945@東京ステーションギャラリー)
こんにちは。仙です。
コロナが増えてますね。
身近でやられてる人がコンスタントにいます・・・。今の株はめちゃくちゃのどが痛いらしい・・・絶対かかりたくない。一応ワクチン3回コンプしてますが、たぶんそれだけじゃ足りないよね。気をつけたいと思います。
そんで密を避けた時間に行きました。東京ステーションギャラリーで開催中の「東北へのまなざし1930-1945」。
いや、なんとなくです・・・今和次郎とか好きだし・・・でも行ってみたらよかったです。当たりの展覧会でした。
ブルーノタウトとかの名前があるし、題名とポスターからはお勉強系の真面目な展示かと思ったのですが、それだけじゃなかったです。
東北は旅行で何回か行ってるのですが、仲の良かった同僚の実家に遊びに行ったとき(青森県のほう)に感じた「ほんとに青い森だ!!!」みたいなファンタジックな感動が感じられる展示でした。
展示品がどれもかわいいし、からっとしてていい感じなのでもうちょっとタイトルとか宣伝方法とか違ったほうがよかったのでは・・・余計なお世話か・・・
もちろんブルーノ・タウトの著作もありましたが、彼の直筆の絵と字は独特にグラフィックな感じで興味深い。タウト自身は「ハイカラ」って概念が好きじゃなかったらしいけど、とてもハイカラな感じがする。
著書展示とかもありましたが、直筆の絵や字のデザイン性も高く、マンガの「タンタンの冒険」を思い出しました。
やっぱり外国人だからかな。彼が描写する東北は私が東北(というか私の故郷も含めた日本の田舎全般)に感じるしがらみをうまいこと蒸留していい感じにファンタジックな雰囲気になってます。妖精が住んでそう。ホームスパンを着た妖精・・・。
この感じをタイトルとポスターとかに出すことができたらもう少し集客できそう。でもコロナ禍だから混雑したらまずいのか。むずい。
ペリアンの作品も同じ系統です。かわいい。そしてペリアンさんは美人。
今和次郎の作品もどれもよかったです。
柳宗悦もいいけど、民藝館で見た気がする・・・でもどれもいいです。
全般的におすすめです。ぜひ。9月25日までやってます。
ところで、この展示はタイトルにも1930-1945とあるように、太平洋戦争前の時代の作品等を展示してあるんですが、時代趨勢を解説したキャプションに気になる記述がありました。
1930年代後半の日本は
・円安で外国人観光客が押し寄せた
・日本の鉄道局に観光の担当部署を作って政府もインバウンド前のめり(意訳)
・一方で飢饉もあり。昭和天皇の私財で救済のための建物を作った
みたいな・・・何かどれも最近おんなじようなニュースを聞いたような・・・このときの日本(世界)は数年後には最悪の戦争に突っ込んでいったわけで、やばくね?みたいな。おんなじ轍は踏んじゃいけないですよね。原爆の日のニュースを聞きながら思いました。
ショップには民藝つながりで現代こけしの作品もあってかわいかったです。
それでは健康に気を付けて引き続き頑張りましょう。
んじゃまた!
暑さと哀愁(TOPコレクション メメント・モリと写真 死は何を照らし出すのか&アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真&アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真&瞬間の記憶~創刊150周年~スポーツ報知 報道写真展@東京都写真美術館)
こんにちは。仙です。暑いですね。溶ける。
今回は恵比寿の東京都写真美術館です。
恵比寿は三越が亡くなってからはじめて行きました。
オワコンと呼ばれて久しい百貨店ですが、いざなくなると寂しい。
今は地上階は改装中らしいです。何が入るんだろう。
暑いのに哀愁の秋風が恵比寿に吹いてる。テナント入ってない建物は寂しい。全盛期の輝いてる姿を覚えてるだけに寂しい。
地下のスーパーだけは明治屋が入って高級ぽくきれいにやってたけど・・・。
まあそんな話は置いといて東京都写真美術館。
今回の企画展はどれも興味があったので行きました。セット券で1200円くらい(忘れた)。一応まだ三越伊勢丹のMIカードの割引がききます。
さて展示。まずこっち。「TOPコレクション メメント・モリと写真 死は何を照らし出すのか」
何かタイトルを見て、万一鬱な展示でド鬱な気分に引きずり込まれたらどうしよう?という懸念があったので一番最初に来ました。暗い気持ちで帰るの嫌だ。
実際見たら、そこまで鬱展示じゃなかった。よかった。逆にあまり死の匂いも感じませんでした。死体が写ってるっぽい写真もあったけど、一番リアルな死を感じたのは最初にあったホルベインの小さな版画。あとは東松照明さんの浦上天主堂の写真もよかったです。被爆したキリスト像とかロザリオが悲惨な姿で写ってる。(他のもだけど)欧米に持っていったらかなりざわつきそう。
そしてこっちもよかったです。「アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真&アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真」
いいよねアヴァンガルド。
好きなので写真可のやつを撮りました。貼ります。
ここは所蔵品が撮影可だったんですが、所蔵品と貸与品がけっこうごっちゃにあるので注意。私も並びで思わず貸与品を写してしまい、誰にも見られてなかったけどあわてて消しました。うっかりここに載せたら大変だしー。
おもしろかったです。見てて明るい気分になれました。やった!!
最後は「瞬間の記憶~創刊150周年~スポーツ報知 報道写真展」。
これは何にも考えないで見れました。昔の女優さんとか美しいですよねー。
そして思った。長嶋茂雄さんはいい写真多い。なんでだろう?
逆にイチローとか松井とかは業績に比していい写真が少ない印象です。(野球まったくわからないので間違った感想かも)一瞬報知だから読売外はダメなのか!と納得しかけたけど、よく考えたら松井ってもともと巨人でしたよね?不思議。
ということで、トータルでおすすめです。お近くに行かれた際はぜひ。会期としては報道写真展はもう終わりますが、あとは夏休みいっぱいくらい。調べて行ってみてください。
コロナは爆発してますね・・・いろいろがんばりましょう。
んじゃまた!