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宗像大社国宝展 神の島・沖の島と大社の神宝@出光美術館 続

から三彩からいろんな品が陳列されてますが、私がいいな、と思ったのは、女神様だけあって宝飾品です。いちばん心に残ったのは以下2点。

1.金製指輪 新羅から伝わったというキャプションがありましたが、指輪展でみたエルトリアの粒金細工の指輪に似てる・・・繊細でとても美しいつくりです。
2.真珠玉 古墳時代の真珠玉です。玉虫色、というか、青みがあって何とも言えない色です。こんな色の真珠みたことない。(もしかしたらMIKIMOTOのVIPルーム?→どこにあるんだ。とかに行けばあるのかも)大変美しいです。
鉄製の人型もいいよ。祭司の残り香を感じます。

全部、古墳時代とか途轍もなく古いものにもかかわらず、ほとんど劣化してないのが印象的です。(いや、ものによるけど。刀とかはそれなり)
あと、伊勢神宮の神寳も特別に展示されてます。
すべて昭和になってから調進されたものですが、さすがに職人さんたちが全身全霊で作ってるのが伝わってきます。すべて端正で美しいです。

神宝をこんなに持ってきていいのかな?と思ってしらべてみると、宗像大社には神宝館があって、そこに8万点の国宝が展示されてるみたいです。
でも、沖の島って紹介VTRによると基本的には一木一草たりとも持ち出せないみたいな厳しい掟があるみたいので、8万点という数からするとごくわずかといえども今後、そうそう東京で展示はしないでしょう。

もしや出光さんって、宗像大社の氏子総代とかなさってるのかな?と思ったら、昭和にいったん荒廃した大社を復活させたらしいです。すごい。
積善の家に余慶あり」ということわざを思い出しました。ちょっと違うか。
でも、こんなに国宝いっぱいの展覧会を自分のところの美術館で展示するって、男の夢っぽくてきっと出光さんもうれしいと思います。

というわけで、何度もいいますがオススメです。
歴史とかの要素もあるので、夏休みの自由研究の題材とかにもいいかも。
出光さんみたいな人になりたい!という子供たちがいっぱい出てくると面白いと思います。
 
みんながんばれ!