easy busy

基本は美術鑑賞ブログです。「とりあえず正直に」がモットーです。忙しくても気楽にいきましょう。

色絵 Japan CUTE!@出光美術館&ヘレンド展 皇妃エリザベートが愛したハンガリーの名窯@パナソニック汐留ミュージアム

こんにちは。仙です。寒いですね〜。やっと雪溶けた。よかった。
さて、今回はまず出光美術館で開催中の「色絵 Japan CUTE!」ですヾ(๑╹◡╹)ノ"。

f:id:impatiens101:20180203165108j:plain

このブログにはあまり出光美術館の展示を載せてないのですが、それは私がここに来ていない訳ではなく、ブログに出せるような写真が撮れないからです( ̄▽ ̄)。ここでぼんやり写真を撮ってると、時期によってはジャニファンのお嬢さんがどうしても写り混んじゃうのです。隣が帝国劇場だから。今も「SHOCK」のポスターが貼ってあったよ。

f:id:impatiens101:20180203165128j:plain

このブログはたいしてヒット数ないので気にしすぎだとは思うけど、セキュリティ大事じゃんd( ̄  ̄)?今日はあまり人がいなかったので撮れました。めでたしヽ(´▽`)/。

 

肝心の展示のほうは、ぜんぶかわいかったです。題名どおりとてもキュートな構成の展示でした。

日本の四季・春夏秋冬、それぞれの季節にあったカラフルな古九谷、鍋島、伊万里や屏風とかがたくさん展示されていてとても美しいですヽ(´▽`)/。やっぱ日本の彩色は透明感がある。

板谷波山とか尾形乾山とかも多く出てて、どれもカラフル&ポップでした。個人的にはいちばんかわいかったのはフライヤーにも出てた野々村仁清のうさぎの香合かな(╹◡╹)。
ということで、おすすめです。キュートなものが見たければぜひ。3月25日まで出光美術館で開催中です。

 

次はパナソニック汐留ミュージアムで開催中の「ヘレンド展 皇妃エリザベートが愛したハンガリーの名窯」ですヾ(๑╹◡╹)ノ"。

f:id:impatiens101:20180203132805j:plain

実は私が行ったときは思いの他混んでたのですが、その日は直前にギャラリートークがあったらしいのでもしかしたらそのせいかもしれません(・ω・)ノ。

f:id:impatiens101:20180203144730j:plain

不勉強でよく知らなかったのですが、ヘレンドっていうのはハンガリーの名窯らしいです。こういうテーブルウェアの逸品を、みたいな類似の展覧会ってけっこうあるけど、どうしてもマイセンとかのメジャーな窯元に眼が行ってしまうのか、そこまで印象がなかったんですが、今回ゆっくり見ることができてよかったです。おもしろかったヽ(*´∀`)。

 

やっぱり避けられないジャポニズムの影響ってことで、日本の有田とかからインスパイアされてるものとか多いんですが、味というか雰囲気的にはちょっと違うなぁと思います。どこがかというと、

  • オリジナルから引用してる動物や人物。描写が甘くてゆるキャラみたいになるんだよね( ̄∀ ̄)。アジア人とか見たことなかったのかな(´・_・`)。でもゆるいところがかわいい。
  • 色使い。淡い色彩なのは日本の作品と共通してるけど、どこかで決定的に違う気がする。ミルキーなパステル!って感じ。

たぶん光の感受性って住んでる場所の気候によって変わるせいな気がします。それとヘレンドってジャポニズムよりシノワズリな感じがしました。何となく。


ってわけで、こっちも見とくと比較できて楽しい気がします。相互割引的なこともしてるみたいだし。3月21日までだそうです。

 

どちらの展示も両方キュート&ポップな感じだったのでなぜかな?と思ったら、バレンタインだからかもしれないですね。

ちなみに私のところにはバレンタイン中止のおしらせが届いてるので関係ないですが。というのは、チョコをまるきり食べたくないんですよ。マシュマロもキャンディもいりません。見ただけで痛くなる。歯が(´;ω;`)。こんな日が来るなんて、人生はわかりません。歯が全快したら、とも思ったのですが、多分全快しても甘いもの大好きには戻らない気がします・・・。加齢で嗜好が変わったのかもしれません。チョコよ今までありがとう、美味しくて楽しかったよ。さようならヽ(;▽;)。手持ちのお菓子ストックも人にあげようと思います。

 

何かしんみりしてしまいました。寒さが続きますが、身体に気をつけましょう、お互いに。

ではまた!

北斎とジャポニズム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃@国立西洋美術館&国宝 雪松図と花鳥 美術館でバードウォッチング@三井記念美術館

こんにちは。仙です。寒いですね(´・ω・`)。

私は一着とてもしっかりしたダウンコートを持ってるんですが、北国への旅行でしか着たことがなくて、一言で言うと関東ではダウンはオーバースペック( ̄▽ ̄)としか思ってなかったのですが、今年は違います。持っててよかったo(^▽^)o。

あとダウンのフードは実用的なんだなぁとも思った。気温が氷点下で風があると何もかぶってないと頭痛くなるし(´・ω・`)。

 

さて、今回は寒さにかまけて行くのを延ばし延ばしにしてた2つ。上野って何か寒さを押していくのがちょっと億劫なんだよね(´・ω・`)。何でだろう?
まず国立西洋美術館で開催してた北斎ジャポニズム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」ですヾ(๑╹◡╹)ノ"。

f:id:impatiens101:20180127155146j:plain

行ってみていきなり後悔。もっと早く行っとけばよかった。

f:id:impatiens101:20180127155102j:plain

でももう会期終了なのでこのまま帰るというチョイスはないのです。前売券持ってるし!というわけで寒空の中待ちます。

f:id:impatiens101:20180127155229j:plain

待つのは大変だけど、ここであんまりこういうたくさん人が来る展示って見たことなかった気がするので、よかったなぁと思います( ´ ▽ ` )ノ。いくら国立で国のバックアップがあってもあんまり採算微妙なラインばかりだとキツいと思うし。興行の採算ってすごーく大変なイメージが・・・。

 

中も混雑してた(´・ω・)。これはフォトスポットに人がいないときを狙った。

f:id:impatiens101:20180127151349j:plain

やっぱり浮世絵って判型小さいから、メイン展示っぽくなると人の流れが滞りがちになります。
でも保存状態のいいきれいな摺りが多かったし、印象派の作品も多くてとても美しかったです(・∀・)。

いちばん好きなのはモネの菊畑の絵かな。モネは睡蓮の絵は国内でもたくさん見れるけど菊はそれほどでもないし、色を重ねて盛り上げて光と色を表現する画面が、っていうすっきりした清楚な花にハマる気がします。そしてアール・ヌーヴォーアール・デコ関係の家具やランプとかもよかったよー。


正直、混雑具合の関係であんまりしっかりは見れなかったけど、それなりに楽しめました。今後類似の展示があったらできるだけ早く行っておくことをおすすめします。ということで、今日1月28日までの展示でした。


次は三井記念美術館で開催中の「国宝 雪松図と花鳥 美術館でバードウォッチング」ですヾ(๑╹◡╹)ノ"。

f:id:impatiens101:20180127165207j:plain

これもなかなかおもしろかったです。展示作品のなかに渡辺始興(琳派の画家さん)「鳥類真写図鑑」っていう鳥を描いた図巻があるんですが、それに描かれている鳥類はだいたい今の東京でも観察できるらしく、作品と職員の方が実際の鳥をカメラで撮影した映像を照らし合わせたスライドがありました。面白いけど、1周じっくり見ると20分くらいかかるので時間のあるときに見るとよさげ。

ていうか東京はけっこう鳥見れるよね(`・ω・´)。明治神宮とかバードウォッチングしがいがあると思う。

 

国宝 雪松図屏風円山応挙の作で、大変美しい作品でした。北三井家所蔵ってことで保管状態も完璧。昨日書き上がったような瑞々しさ・・・(・ω・)ノ。他もほとんどが北三井・室町三井・新町三井の所蔵です。すごい豪華( ̄◇ ̄;)。
三井家の方でも鳥を愛したひとは多くいらっしゃったらしく、ご当主がものされた鳥をモチーフにした作品もありました。飼育を熱心にされていた方もいて、亡くなったときに多くの鳥たちを本願寺の大谷家で引き取ってもらったとか(キャプションの受け売り)。そうなんだよ、鳥ってけっこう長生きなんだよね。だからこそ幸福や長寿の象徴になったりするんですが。

 

そして私が展示してあった花鳥図の中で好きなのは沈南蘋。赤い芥子の花が耽美な美しさですヽ(´▽`)/。

 

というわけで、なかなか楽しめました。お好きな方はぜひ。これも実は期日が迫ってます。2月4日まで日本橋三井記念美術館にて。次は恒例のおひなさま。

f:id:impatiens101:20180127165340j:plain

 

もうすぐバレンタインなので三越前のライオンもラッピングしてます。なんか・・・お疲れさま(´・_・`)。

f:id:impatiens101:20180127170801j:plain

んじゃまた!

神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展@Bunkamura ザ・ミュージアム&北澤美術館 ルネ・ラリックの香水瓶ーアール・デコ、香りと装いの美ー@渋谷区立松濤美術館

こんにちは。仙です。やっと病が癒えてきました( ̄▽ ̄;)。そして気がついたら1月20日を過ぎてました・・・。今年に入ってからまだ何もしてない。

結局欲しかったPCの福袋とか買えなかったわ。福袋はドトールのを買いました(ドリップパックしか入ってない)。あとは靴下。消耗品。面白味はないけど無駄なく使えそうです。

 

さて、今回はまずBunkamura ザ・ミュージアムで開催中の神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」です( ´ ▽ ` )ノ。

f:id:impatiens101:20180120155554j:plain

神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世は、1583年に首都をウィーンからプラハに移し、独自の芸術文化をその宮廷に花開かせた。特に美術の大家の作品の入手に努め、彼らを宮廷に呼び寄せ自然物も広範囲に収集、自身の嗜好の強い最高水準の芸術作品と珍奇な品々で構成された壮大なコレクションをプラハに築き上げたそうです(本家サイトより)。

 

このコレクションは見てて楽しいのです。神聖ローマ帝国という強大な富と国力をバックにしたコレクションd( ̄  ̄)。正直展示品全部がすばらしいかっていうとそうでもない(だってフォロワー作家の作品とか多いし。でも私がわかってないだけかも)。ないのですが、それが楽しい。何かなー、ルドルフさんがピンと来たやつ集めたんだろうなー、って感じのコレクションでした。一貫性あってよいヽ(´▽`)/。完成度とかは別にして、こういうの好きだったんだろうな、って感じ。

f:id:impatiens101:20180120155611j:plain

 メインの作品としては上の看板みたいなアルチンボルドのルドルフ2世の肖像画とか、ヤン・ブリューゲルのいろんな花が描かれた油彩とかもあります。それはやっぱりとても見応えあります。
あとはフーフナーヘルがよかったな。花や昆虫メインの作品が多くて、比較的小品が多いというのもあって、かわいさ・美しさが前面に出てます(*^▽^*)。彼の作品は奇想趣味は抑えめでバランスがよい。

個人的には天文学とか占星術錬金術資料の展示の方が見てて高まります。どれもおもしろいです。

あとは庭で飼育してた珍しい動物を記録した動物誌とか、貴石や鉱物を使用した杯とかも珍しくて見てて楽しかったです。
時計とか天球儀もすごいです。技術とか科学とかにも並々ならぬ興味を抱いてたんだろうな。ルドルフ2世の「この世界をよりよくしたい」という意志は感じる(´・ω・`)。

 

でもさぁ、芸術家のパトロンって難しいよね(´・ω・`)。実業家で自分が稼いだお金なら「好きなようにすれば。人生は1回だし」と思うんですが、ルドルフ2世は統治能力微妙だったらしいし、人民は冗談じゃなかったろうなと思って哀しい気持ちにはなります。芸術・科学に傾倒するのはいいけど、もとは税金だよ( ̄▽ ̄)?政治をおざなりにするならそんなものやめてくれよ(´・ω・`)みたいな。周囲の人もいい加減立腹していたようで、最後は弟に帝位を追われていますよね。
でもな、そういう長い目で見たらいいのかも知れない。コレクションはずっと残って、後世の国民も文化的な功績の恩恵にはあずかれるんだし・・・。

 

これは撮影可の作品。

f:id:impatiens101:20180120154043j:plain

f:id:impatiens101:20180120154027j:plain

f:id:impatiens101:20180120154107j:plain

現代作家・フィリップ・ハースによるアルチンボルドのオマージュ作品。おもしろいですね。

 

というわけで、こんな感じがお好きでしたらおすすめです。渋谷のBunkamuraで3月11日まで。この展示は最後のほうになると混みそうな予感がする。のでお早めに。

 

次はBunkamuraまで来るとここも行かなきゃな、っていうことで渋谷区立松濤美術館「北澤美術館 ルネ・ラリックの香水瓶ーアール・デコ、香りと装いの美ー」ですヾ(๑╹◡╹)ノ"。

f:id:impatiens101:20180121225346j:plain

ラリックの香水瓶とか花瓶やアクセサリー、アール・ヌーヴォーのドレスなどが展示されてます。どれも美しいです。日本人好み。やっぱりガラスって透明感あるし。実際いつものここよりお客さんもけっこうたくさん来てました。ラリックはコティとかと組んで時代に合わせた作品を生み出すことでのし上がっていくのが見てて気持ちいいよね。出世物語って読んでて楽しい。


こういう感じの展示は、個人的には目黒の庭園美術館でやるととっても似合うと思うんですが(やっぱり宮様の邸宅はすごい)、こちらもとてもよいです。ここは中庭?ゴージャス。

f:id:impatiens101:20180121225533j:plain

展示品の所蔵元の北澤美術館には行ったことがないので、機会を見つけて行ってみたいと思います。諏訪かぁ。諏訪大社行ったことない。

 

それから当時フランス・パリで開催されたアール・デコ博覧会の資料があったのですが、日本館のパビリオンがとてもすごかったです。とても精緻なつくりの日本家屋で(神田の某老舗を豪華にした感じ)驚きました。優秀な職人さんが気合いれて造ったんだろうな、みたいな。日本の文化を精一杯プレゼンしてる姿勢が何かいじらしい。近代国家だ!国力もあるぞ!っていうのを一生懸命訴えている。

 

これは一つだけ撮影可だった香水瓶。

f:id:impatiens101:20180121230309j:plain

ということでけっこうおすすめです( ´ ▽ ` )ノ。でも1月28日で終わっちゃうんだよね。お好きな方はお早めに。

 

んじゃまた。寒い日が続きますがお元気で。自分も養生します(´・ω・`)。