東京藝術大学創立130周年記念特別展 藝「大」コレクション パンドラの箱が開いた!@東京藝術大学大学美術館
こんにちは。仙です。お盆ですね( ´ ▽ ` )・・・。
今回は東京藝術大学大学美術館で開催中の「東京藝術大学創立130周年記念特別展 藝「大」コレクション パンドラの箱が開いた!」に行ってきましたヾ(๑╹◡╹)ノ"。
タイトルからわかるように館蔵品展です。ここの美術館の所蔵品を蔵出ししてます。さすが国立大( ̄▽ ̄)。いいものいっぱい持ってますよ。
んで、今回コレクション展だからか入館料安かったです。ぐるっとパス使ったら600円だった。予想外の安さだったので窓口で聞き返してしまいました。
何か第1期と第2期で大幅な展示替えがあったらしい。あんまり気にしてなかったので気づかなかったのですが、8月11日からはすでに後期になってます。
狩野芳崖の「悲母観音」は前期のみの展示だったらしい・・・。ちょっと失敗(´-ω-`)。
でも観音下絵と「不動明王」は見れました。こちらはこちらでいいのよ。明王様のちょっと筋肉が落ち始めた感じの体つきとか。明王様が老いの悲しみにも寄り添ってくれる感じで有り難みも増してきます(・ω・)ノ。
他にもいろいろあった。尾形光琳の「槇楓図屏風」とか、伊藤若冲の「鯉図」とか。曽我蕭白もあった。どれもよかったですヽ(´▽`)/。
そして藝大出身の作家さんの卒業制作とか自画像もあったのでそれも興味深く見ました。横山大観とか村上隆とか古今いろいろな作家さんたちです。
藝大の組織図みたいのもまじまじと見る。芸術系の大学とか行こうとはまったく思わなかったので知らなかったけど、今時は藝大にもアニメ専攻とかあるんだねぇ(´・ω・)。首都高の擬人化萌えキャラプロジェクト?が卒業制作にありました。かわいかったよヽ(*´∀`。
全体的な感想:リーズナブルにいろんな作品が楽しめました。でも、藝大って大変そうだなと思った。いろんな意味で。
あと、休憩所みたいなところに戦前からの藝大の歩みみたいな写真が展示してありました。歴代の学長さんとか。
その中に古い白黒の写真にいい身体のお兄ちゃんたちがいい笑顔で写ってる写真があってノスタルジー(*´꒳`*)。藝大相撲部とか藝大水泳部。楽しそうでした。さわやか。
というわけで興味があればぜひ。もう第2期はじまってます。9月10日まで。
上野公園にあるオブジェ。藝大のひとの作品かな?
不忍池の蓮の花は見頃を迎えつつあります。
上野公園のスタバ。こういう冷房このごろ街で見る。暑いもんねぇ。
糖質の誘惑。
真っ黒なハト。
んじゃまた!
アルチンボルド展@国立西洋美術館
こんにちは。仙です。ムシムシして暑いよう(;´Д`A。
さて、今回は国立西洋美術館で開催中の「アルチンボルド展」に行ってきましたヾ(๑╹◡╹)ノ"。
今、奇想モノ流行ってるよね。「ベルギー奇想の系譜」のほうもこないだ行ってきた。
そしてけっこう盛況でした(*'▽'*)。お子さまが多かったかな。夏休みだからね。
アルチンボルドは植物や魚類、動物等で構成される寄せ絵?だまし絵?で有名ですよね。ポスターにもなってる四季(春夏秋冬)の連作、あるいは火地風水の4大元素の連作が代表作なのかな。
4大元素のシリーズなら、「水」がとても好きです。人物の横顔のパーツになってるあの水棲生物たち、どれも気色悪くて面白い( ̄▽ ̄;)。
四季の連作なら、やっぱり「春」がいいかな。春はいいよね・・・花が咲き乱れてて。どの花もとても美しいですo(^▽^)o。
今回展示を見てて思ったのですが、(個人的な意見ですが)今回は単眼鏡推奨です。持って行ってよかったヽ(´▽`)/。
キャプションによれば、彼のだまし絵はなかなか斬新だったらしくたくさんのフォロワーがいて、今回もそういう作家の作品も多く展示されてるのですが、引きで見ると「おっ(・∀・)」と思った作品も、単眼鏡でディテールを見ると、やっぱりアルチンボルドの作品に比べるとだいぶレベルが下がる感じで、まったくクオリティが違います。
アルチンボルドの作品はパーツの一つ一つの造形まで生き生きしてて、生命力にあふれています。
あとは、そうですね・・・なんか、アルチンボルドってけっこう世渡り上手っぽいのが印象的でした( ̄▽ ̄)。
- マクシミリアン2世とかルドルフ2世の神聖ローマ皇帝の寵愛を受けていたり、
- こういうだまし絵の手法でいろんな人の肖像を描いてこれまた宮中のひとたちに大ウケしてたり、
- あとは博物学の知識・・・というか教養が半端なかったり、
- イベントプロデューサーとしても大成功してたり、
- なにげにハープシコードの発明をしてたりして、
何か人生楽しそう( ̄∇ ̄)。(まあ、宗教画も描いてたらしいのにその辺はあまり残ってないのが引っかかりますが)
きっと芸術家も作品だけにエネルギーを注ぐより、人間関係に気を配って卒なく常識的に生きた方が豊かに生きれるんだよね。
でも些末なことにエネルギーを割くより創作だけしてたほうが幸せなひともいるよね(´・ω・`)・・・人生はそれぞれだから。難しい問題だな。
というわけで、アーティスト志望のお子さんとかが何が自分の幸せかじっくり考えつつ見たりするのもいいんじゃないでしょうか(´・∀・`)。
そんなんじゃなくてもアルチンボルドの絵は、すべて隅の隅までピントの合ってる精密さですばらしいです。オススメです。
9月24日まで国立西洋美術館でやってます。
今回は常設撮れる日に行ったので。
クラーナハいいよね。
ゴッホは生涯を見てると不器用すぎて何か辛いタイプの作家だよね。努力が足りないとかは思いませんが。
ここは夜のほうがすてき。
白い花はビジュアルが爽やか。せめてビジュアルだけでも。
んじゃまた。
没後40年 幻の画家 不染鉄@東京ステーションギャラリー
こんにちは。仙です。蒸し暑いですね(・∀・)
今、九州の方はとてつもない暑さらしく大変心配です(´・ω・`)。37度とかつらみしかない(´・ω・`)。とりあえず少しだけど被災地に返礼品のないふるさと納税しといた。
さて、今回は東京ステーションギャラリーで開催中の「没後40年 幻の画家 不染鉄」に行ってきましたヾ(๑╹◡╹)ノ"。
不染鉄、ご存じですか?私はまったく知りませんでした( ̄▽ ̄;)。(ごめんよ正直者で)
不染鉄は東京のお寺さんの息子さん。
- 若いときに日本芸術院研究会員になる
- 写生旅行先の伊豆で漁師生活を経験
- その3年後に今の京都市立芸術大学に特待生で入学、首席で卒業
- 卒業後にはたびたび帝展に入選を重ねるも、戦後は画壇を離れ、奈良で作画を続けていた
というなかなかチートめなキャリアを重ねてらっしゃいます。
回顧展は21年前に奈良であったそうですが、その1回だけ。
今後もまとまって見る機会がないかもしれないアーティストなので、行ってみてよかったです(⌒▽⌒)。
東京ステーションギャラリーが定期的にやるマイナーめなアーティストの展覧会は個人的にどれも好き╰(*´︶`*)╯♡。
これもたぶんJRの財力あってこそだよね・・・。関係先の皆さん、まことにありがとうございます <(_ _)>。あと見てて思ったけど、監視員さんの青いコートの制服がすてきです。
作品展はとてもよかったです。
夏休みのお子さんにもオススメヽ(*´∀`)。あんまり派手さがないので子供が行きたがるかどうかは謎なんだけど、安心して見ることができる優しい感じの絵が多い(*´ω`*)。
そして作品を見ていると、不染鉄がとても高い技術を持ってるのを感じます。日本画と、南画と、作品によっては何かちょっとジブリとか藤城清治みたいなテイストもあります。ノスタルジックで見てるとやさしく切ない気持ちになれる( ´ ▽ ` )ノ。
あと一部の絵についてる散文も好きかな。早くに亡くなったお母さんの思い出とか、お風呂屋さんでフルーツ牛乳(マミー)を飲んでうれしかった話とか、センチメンタルなエピソードが多くてこれもなかなかキュンとします(´・ω・`)。
散文は細かい字でけっこうみっしり書いてあるし、それでなくても絵自体がけっこう細部を描きこんでいるので、単眼鏡持参するとお役立ちです_φ(・_・。
あとこの人は戦後に画業を離れたあとは学校の先生を奈良でずっとしてたらしいので先生感を感じる。何だろう、ストイックさというか。
人生のつらさは感じても、そのことによってしばしば生じる崩れた感じが微塵もありません。なんつーか、徳が高い感じ。実家がお寺だったっていうのもあるのかな・・・。
最後の方には晩年のご本人のポートレートとかもある。年をとるごとにシュッとしたなかなかいい顔になってます。ご年輩の方の表情の明るい写真はいいよねヽ(´▽`)/。見てて幸せな気持ちになる。
あとはこの方がデザインしたおみやげ品(民芸品?着物とか)の展示もあって、なかなか面白い構成の展覧会でした。オススメです。
そんで私が行ったときはそこそこ混雑してたかな。みんなこういうのも好きなんだなと思った。
東京駅の東京ステーションギャラリーにて、8月27日までです。
ここに来ると天井撮るよね。絵になるし。
じゃ、またね。