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スサノヲの到来ーいのち、いかり、いのり@DIC川村記念美術館(2)

こんにちは。仙です。
昨日のつづきを。

 

さて、この「スサノヲの到来」では、土偶から現代美術までいろいろな展示物が縦断的に展示されてます。とてもボリュームのある展示です。
結局、9時40分着のバスで来て、2時50分発のバスで帰りました。
併設のレストランでお昼ご飯を食べて遊歩道をちょっと歩きましたが、そこまでゆっくりした訳ではないです。がんばって急いで見てこれです。お近くの方以外は1日仕事だと思います。

 

全体的に見てみると、どちらかと言えば、美術展としてのアプローチよりは、民俗学的なアプローチのほうが目立ったような気がします。面白いものが山盛りですo(^▽^)o。


スサノヲの神像とか狩野派が描いたスサノヲをはじめとする神様の絵とか。月岡芳年のスサノヲとか。お札もいろいろあったりとか。大本教出口なおのお筆先とか、出口王仁三郎仏画とかお茶碗とか。すごかった。迫力あった。♪───O(≧∇≦)O────♪
大本教って、興味深いよね。前にNHK教育で大本の神事のドキュメンタリー見たよ。

 

平田篤胤とか折口信夫とか南方熊楠とかのゾーンもよかったよ。
特に南方熊楠の日記や書簡(ものすごく細かい字で精緻に書かれてる)、ノート(これってマインドマップじゃないか(・Д・)ノ)、菌類のスケッチ(とても優しくて淡い色使いで大変美しいです。ガレのキノコをかたどったランプに小さな明かりを灯したような優雅な美しさ)などはとてもよかったです。
キャプションを読むと、平田篤胤とか折口信夫とかは子供時代にかなりの傷になるような体験をしてたらしく、そのエピソードに胸が痛みます(´・_・`)。特に平田さんは実の親に顔の痣を疎まれて使用人同様の生活をしてたらしいです(´・_・`)。

スサノヲも母親が恋しくて大人になっても泣いていたといいます。そういう心の傷を癒してくれる神様なのかもしれません。

 

現代に近い時代の展示も非常に面白かったです。
金井南龍とかはじめて聞きましたが、異様に迫力があります(; ̄O ̄)。すごい修験の方みたいで、「霊験」または「インスピレーション」が形になったような絵です。
他にも日月神示岡本天明とか、全盲になっても書家だった方とか。そんな強烈すぎるラインナップを見ていくと、岡本太郎棟方志功もぜんぜんふつうな絵に見えてきます。

スサノヲは神話では男性の身で女神を生みます。

こうやってものを創造するクリエイターには大きな力を持つ神様なのかもしれません。

ということで、もういちど言いますが、すごくおすすめです。是非見てください。3月22日まで。

 

私は基本チャレンジャーなので茶室も入りました。他に誰もいなかったけど。
お茶と和菓子で700円です。

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窓からの眺め。梅が咲いてるよ!(⌒▽⌒)

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庭はまだ荒涼としてる。

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藤もきっと季節にはきれいに咲くよね(≧∇≦)。

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遊歩道を歩いた。

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まだほとんど冬みたいな景色ですが、菜の花だけは咲いてました。

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また来ます。じゃ、またね。