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基本は美術鑑賞ブログです。「とりあえず正直に」がモットーです。忙しくても気楽にいきましょう。

ラファエロ前派展&プライベート・ユートピア ここだけの場所

消費税も増税になった今日この頃、皆さんどのようにお過ごしでしょうか?

寡聞にして把握してないのですが、美術館や博物館の入館料って、値上げされるのでしょうか?値上げって大変ですよね。美術館側も大変だと思います。
とはいえ、私にとっては美術館の入館料はそんなに高くないです。昔、観劇にはまって通ってたので、それに較べればまったく・・・・。絵や彫刻は会期の前半でも稽古不足で精彩を欠いたりすることもないですし。観劇のチケットもいつからかどんどん高騰し、自分の損益分岐点を越えてしまいましたが、いつか美術館のチケットもすごい勢いで高値になっていくのでしょうか?

こんなことを書くのは、ちょっとコスパが微妙だな、という印象の展覧会が続いてしまったからです。
別に美術館さんが悪い訳ではありません。私の方がそれらの良さを理解するような素地がないからです。
じゃあ、見に行かなきゃいいじゃん、と自分でも思うのですが、ポスターとかがよかったりすると、意外と楽しいかも、と思っちゃうんですよね。

ということで、東京ステーションギャラリープライベート・ユートピアです。これは、英国美術の現在、ということで、現代美術の展示でした。
現代美術・・・・それは普通のひとには敷居が高い世界・・・現代美術といえば、思い出す映画があります。北野武の「アキレスと亀」。とても好きな映画です。現代美術にすべてを捧げた男性がそれ故に周囲から孤立していく話・・・ってちょっと違うか。
特に現代美術って、よくわからないですよね。興味はあるんだけど・・・。好きな作品がないわけではないのです。このなかでは、デヴィッド・シュリグリーが好きでした。あと、名前忘れちゃったけど、あの壷・・・ただ、シュリグリーの絵も、あれがもしも友達が描いて手紙に入れてくれた絵だったとしたら、すごい!天才!と大絶賛すると思うのですが、商業ベースにのってるのを見ると、ちょっと違和感があります・・・。何でだろう?

森アーツセンターギャラリーラファエル前派展は、自分では好きな絵だと思ってたのですが、まとまった数を見るとちょっと胸焼けが・・・・展示の中の1セクションとかで見るのが、自分にとってはベストだな、と思いました。
でも、ひたすら綺麗なので目の保養になりました。
会社の後で行ったので、会期終了近い時期にもかかわらず、空いてたし。
人物相関図とかの展示もわかりやすくておもしろかったです。複雑な人間関係です。
作品的に好きなのは、エドワード・バーン・ジョーンズの作品全般と、ミレイの描く子供です。かわいいんだ、これが!!そしてミレイの奥さんの前夫であるラスキンがロリだったらしいのが衝撃。

でも、この展示を見に行って一番心に残ったのは、見終わって外に出たところで視界に入ってきたライトアップされた東京タワーでした。煙るような雰囲気のある姿が何て美しいのだろう。
森タワーの美術館って入場料高いと思うんですが、この景色込みでなら適正かもしれません。

ということで、この2つの展示を見て、一番考えたのは、「芸術とお金」だったかもしれません。難しいですよね。
今後はこれらのような、面白そうだけど難しい展示が日本に来ても、じゅうぶん楽しめるようになりたいかな、ということでまとめたいと思います。