ウィリアム・ブレイクと神の世界 郡山市立美術館 ローダー・コレクションの版画作品を中心に@高崎市美術館
こんにちは。仙です。
今回は高崎市美術館の「ウィリアム・ブレイクと神の世界 郡山市立美術館 ローダー・コレクションの版画作品を中心に」に行ってきましたヾ(๑╹◡╹)ノ"。
このときはちょっと雨が降ってた。
駅から5分くらいかな。道路の向こうが高崎市美術館の建物です。内部の造りはなかなか凝ってる(・ω・)ノ。
展覧会はとても面白かったです。
ポスターのフレーズ
「一切の希望を捨てよ」
「滅びよ、わたしが生まれた日」
「お前はプレアデスの鎖を結びオリオンの結びを解きうるか」
みたいな煽りを見ればわかるかなと思いますが、ちょっと厨2風味で楽しいヽ(´▽`)/。こういうの好きな学芸員さんがいるのかな。天使の位階の図解表とかあるし。
えーっと、作品の展示としては5つの章にわかれてます。
どれも西欧世界の有名な物語なのでキャプション読みながら見てるとだいぶ知識が増えて博識になった気がすると思う。
(そして夏休みが会期になってることもあって、子供向けのフリガナついたキャプションも多くあります。)
そして全部がウイリアム・ブレイクの作品なわけではありません。
ジョン・フラクスマンとかジョン・マーティンの作品も多いです。
デューラーの版画とかも(少しだけど)あるよ。
でもやっぱり個人的にはブレイクが好き╰(*´︶`*)╯。
私的にはウィリアム・ブレイクと言えばこの本。
とても好きだけど、何で文庫?見づらいじゃん、と思ってたので、大きめの原画を見れたらうれしいなと思ってたんですが、今回はそれじゃなかったです( ̄▽ ̄;)。
今回は水彩ではなくエッチングやドライポイントの版画類がメイン。でもすごくいいのがたくさんあります。
今回の作品の中では「ヨブ記」が好きかな。出版物としてレイアウトまできっちり考えてテキストが書かれているのでとても美しいです(*・ω・)ノ。
もちろん「神曲」の版画もいいよ。「神曲」は詩人ダンテが地獄、煉獄、天国という死者の3つの世界を旅する物語。
地獄を立体的に表した図解とかもあって、じっくり見てるとこんなにバリエーションのある地獄があるのに、天国行く人のほうがむしろいかがなものか( ̄▽ ̄;)と思います。大食して地獄でケルベロスに噛まれるほうが人間味ある気が・・・。そういえばブレイクはキリスト教の神を否定してるよね。
そして最後の章はマンガと映画。ハリウッド映画の方は「十戒」とか「天地創造」で、ポスター見ると誰でも頷けるやつ。
マンガのほうは「デビルマン」と「聖☆おにいさん」は私でも知ってる。読んだことある。
あと「天使禁猟区」と「ガヴリールドロップアウト」がメイン。「天使禁猟区」っていうのは昔の少女マンガなんだね。「ガヴリールドロップアウト」は知らなかったので帰ってからAmazonプライムでアニメを1話見てみました。
で、これって大丈夫なの?と思って少し心配になる・・・(´・ω・`)。ガヴリエルってイスラームとかでもかなり重要な役回りの天使じゃないっけ?すごくかわいかったけどね。ほら、昔と違ってアニメは世界中に出回るから・・・。
あ、この展示のウィリアム・ブレイクの作品はほとんど郡山市立美術館の所蔵らしいです。
いいもの持ってるじゃん(≧∀≦)!早く言ってくれなきゃ!常設にあるなら福島に行ったついでに見に行ったのに!
と思いましたが、郡山市立美術館は公式を見てみると企画展のラインナップも面白いものが多いので、今度本当に見に行きたいと思います(^∇^)。
というわけでトータルで大変おすすめです。
高崎市美術館で8月31日まで。
今年の夏は暑いので、正直お財布に余裕があれば新幹線で行くのもよい手かなと思います。そんで時間と体力があれば、ついでに世界遺産・富岡製糸場とかに行ってみるのもいいかなと思います。高崎駅から電車で40分くらいらしい。
んじゃ、また!
今回は高崎でちょっと写真撮ったので、水曜にも記事を更新する予定です。
レオナルド×ミケランジェロ展@三菱一号館美術館
こんにちは。仙です。
何度も言うけど暑いですねーーーー!やっぱり夏苦手です(´・ω・`)。
そして結局この間のamazonプライムデーはセール中のkindle本+安くなってたkindle paperwhiteの買い換えのみという非常に堅くてつまらない買い物しかしませんでした(´・_・`)。自分の分別が何かちょっと寂しい( ̄▽ ̄)。
今回は三菱一号館美術館で開催中の「レオナルド×ミケランジェロ展」ですヾ(๑╹◡╹)ノ"。
ブロガー内覧会に参加させていただきましたので、今回掲載している写真は主催者様の許可をいただいて撮影しております。
この展覧会は「宿命のライバル」と呼ばれたレオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロ両者の作品を「顔貌」「人体表現」「肖像」等の8テーマに沿って対比する日本初の試みだそうです。
そんで、これ、とてもよかったですヽ(´▽`)/。
2人とも展覧会でフィーチャーされる回数はけっこう多いですが(私もその度にけっこう見に行く)、
「いいんだけど、メインの作品はこれだけなんだ・・・何か物足りないけど、仕方ないよね(´・ω・`)・・・作品の絶対数自体少ないだろうし、借りてくるのも大変そうだしな・・・」
みたいなことも多いですが、今回はそんなことないですヽ(*^ω^*)ノ。作品(大物含む)たくさんあります。しかも素描とか肖像とか好きな系統の作品がたくさんあるので私得な展示でした( ´ ▽ ` )ノ。よかったです。
この彫刻はふだんから撮影OKなやつです。
ミケランジェロの「十字架を持つキリスト(ジュスティアーニのキリスト)」。
この顔の黒い疵が原因で製作途中で放棄されてしまったそうです。売却されて様々な持ち主の手を転々として、近年に再発見されたみたい。こんな大きいの、持ってくるのすごく大変だよね。実際少しでも動かさずにすむように、1Fに展示してあります(普段SHOPになってるところ)。迫力あります。
でも2人とも大天才だよね。素描見てると天才っぷりがよくわかる。
レオナルド・ダ・ヴィンチは女の人が清楚でとても美しいと思う。女性との関係についてはいろいろ言われてますが。これは彼の「最も美しい」とされている素描。少女の頭部/〈岩窟の聖母〉の天使のための習作。
ミケランジェロはやっぱり筋肉だよねd( ̄  ̄)。背を向けた男性裸体像。
レダと白鳥。ぶれちゃった・・・。
手前のほうがダ・ヴィンチにもとづく作品。もうひとつのほうがミケランジェロ。ご本人たちが描いた絵は伝わってませんが(ミケランジェロのほうはフランスで焼却されたんだって( ̄◇ ̄;))、オリジナルをもとにした作品が今回来てます。
そしてこの2人は宿命のライバルっていうことで、ヴェッキオ宮殿の壁画の競作から何から対立してたそうです。アンギアーリの戦い、去年富士美術館に来てましたよね。
いろいろ論争とかもしたみたいだけど、これは、ダ・ヴィンチのほうを誉めるべきな気がする(・ω・)ノ。23歳年下の気鋭の芸術家からキリキリにライバル視されるなんてよっぽどの天才です。
これはミケランジェロは彼との論争で、ダ・ヴィンチが製作予定だったブロンズを諸事情で完成させられなかったことについて
「あなたは物事をなしとげにくい人だ( *`ω´)」
と面と向かって罵倒したそうです・・・。自分もそうなので(あんな大天才ではないけど)、自分の欠点をあげつらわれてる気がしてえぐられる( ;∀;)。私は4月15日生まれ・・・ダ・ヴィンチと同じ誕生日。占いって頭から信じたりはしないけど、傾向としてはあるような気がするな。
肖像もあります。ダ・ヴィンチ(自画像)。
ミケランジェロ。2人とも我が強そう。当たり前か。
書簡とかソネットとかも素描に混じって展示されてます。
壁に名言集?も書いてある。
というわけで、なかなか盛りだくさんな楽しい展示でした。オススメです。丸の内の三菱一号館美術館で9月24日まで。夏休みにぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ。
んじゃまた。
次回予告:「ウィリアム・ブレイクと神の世界」 高崎市立美術館です。 どうしても行きたかったので行ってきました。高崎遠かった!暑かった!でも楽しかったです。
日タイ修好130周年記念特別展 タイ〜仏の国の輝き〜@東京国立博物館平成館
こんにちは。仙です。
明日からAmazonのプライムデーですね(*^▽^*)。無駄遣いしそうで今から不安です(´・ω・`)。もうすでにKindle本はかなり買ってしまった・・・セールで半額の奴。
さて、今回は東京国立博物館平成館で開催中の「日タイ修好130周年記念特別展 タイ〜仏の国の輝き〜」に行ってきましたヾ(๑╹◡╹)ノ"。
今回はカメラにバッテリーを入れてくるのを忘れるという愚行を犯したのでスマホの画像です( ;∀;)。暑さで注意力が低下してる。てか、もうスマホ買い換えよう・・・P10 liteあたりが安くて使い良さそう・・・。
九博で大爆死した( ̄▽ ̄;)と噂のタイ展ですが、私が行ったときはまあまあの入りでした。でも土曜の午後だったからかな。東博の本当の人気企画展ってエグい入りだもんなぁ。表慶館のほうまで列が伸びたりして。
肝心の内容はとてもよかったですヽ(´▽`)/。
タイの歴代王朝(ドヴァーラヴァティー、スコータイ、アユタヤー、シャム等)の歴史と文化の特色がわかりやすく展示されてます( ´ ▽ ` )ノ。今まで知ったかで読み飛ばしてた部分の知識が整理できました。そもそもここらへんて世界史で習うかな?覚えてないだけか・・・。
展示品は、やっぱりタイは敬虔な仏教徒の国なので、仏像が多いです。仏像もやっぱり国によってお顔が違うので、タイ!って感じの仏様が多いです。スレンダーで穏やかなお顔の美少年〜美青年的な。
主要な仏像にはみうらじゅん&いとうせいこうのおふたりのスペシャルトラックがあるのでお好きな方は音声ガイド借りてみるのもいいかもヽ(・∀・)。いつもどおりゆるい感じでお話されてます。
他の展示品もよかったよ。
- 金細工。アクセサリーとか置物とか。精巧で美しいです。貴石が象嵌してあるんだけど、あれは翡翠かな?
- ラーマ2世作の大扉。このエリアは写真OKだった。とても格式高い寺院の扉で、ふつうなら貸出なんてしないけど、日本の住友財団が修復に尽力した関係で特別に今回貸してくれたらしい。
こんな扉。見仏記コンビの2人も言ってたけど、日本のお寺だったらこの細工は欄間に来るはずだけど、上に伸びてるのが面白い。
こっちは裏側。
こういう立派な寺院にある扉です(写真パネル)。
とても信仰を集めてるのが足元見るとわかる気がする。
キャプション。
- 更紗とかアユタヤー時代の水指とか。ここらへんは茶道具の名物にもなってるし、ステイタス高いよな。松平不昧公の旧蔵品とかもあるし。
- ニエロ装拵刀とか金板装拵刀とか。古渡の日本刀が下敷きになってるらしいんだけど、装飾が金を使ってたりニエロ(黒金。銀と銅、鉛、硫黄からなる合金)を使ってたりしてエキゾチックな美しさがあります。擬人化してゲームキャラもイケそうですヽ(*´∀`)。
そんなこんなでとてもいいと思うんだけどな。集客って難しいね(´・ω・`)。
ということでオススメです╰(*´︶`*)╯。ぜひ行ってみてください。8月27日まで。
夏だからそれなりの対策していってみてください。東博ってあんまり日陰ないよね・・・。照り返しもキツイ。正門と平成館には無料貸し日傘置いてあったけど、自分で持って行った方が確実です。数に限りがあるし。
夏は疲れるね。無理せず行きましょう。んじゃまた。