よみがえるバロックの画家 グエルチーノ展@国立西洋美術館
こんにちは。仙です。
国立西洋美術館で開催中の「よみがえるバロックの画家 グエルチーノ展」に行ってきました。
今日も庭のロダンは考えております。
季節はもうすぐ立春(⌒▽⌒)。梅はもう終わりですな。
この花は何だろう。(ここの植え込みの低木だった)
それで、この展覧会もとてもよかったです(≧∇≦)。
無知をさらすようですが、私はグエルチーノって今まで知らなかったんですが、こんな絵を描く人だったんだね(・ω・)ノ。
具体的な感想としては、とにかくでかい絵が多い。ルーヴルでも、おっきな絵はありましたけど、やっぱり画面が大きいと迫力あっていいよね。
特に若いときの絵は、本当に臨場感があります。
「聖マタイと天使」とかは、聖マタイという聖人が天使の奏でる音楽を聴いて愉悦にひたってる場面を切り取ってますが、ずっと眺めていると本当に天上の音楽が聞こえてくる気がしますな。絵画でありながら聴覚を刺激するって、難易度高いよね。 ( ̄Д ̄)ノ
他の絵に描かれている人物も、「その絵の中にじっとしている人」ではなくて、「どこかから来て、どこかへ行く人」みたいな感じがします。その造形に過去・現在・未来があるような。
この看板の画題は「放蕩息子の帰還」という聖書のお話ですが、帰ってきた息子のだらしないお腹が過去の放蕩生活を物語ってるのう( ̄▽ ̄)。
晩年の作品は、静謐な感じのものが多くなってきますが、私はどちらも好きだな。
「悔悛するマグダラのマリア」とかは、かならずしも美しいだけの絵ではないの(どちらかといえば年齢を感じる( ̄◇ ̄;)女性の造形だと思う)ですが、そこに自分の境遇に向き合う女性の覚悟を感じられて、よい絵だと思います。これを自分の屋敷に飾るってことは、グエルチーノは老いてなお、創作に並々ならぬ意欲を抱いてたんだろうな(・Д・)ノ。
この国立西洋美術館が持ってるという、「ゴリアテの首を持つダヴィデ」も美しかったです。ダヴィデ王が紅顔の美少年です。
他にも、イタリアが聖堂の天井画をはずして貸し出してくれた「聖母被昇天」なんかもあります。大切にされてたのでしょう、保存状態抜群です。美しいです(^◇^)。
ということで、この「グエルチーノ展」、ホントにオススメです。そして、評判がいいのか、なかなかに混んでました。
出品作品のうち大部分を所蔵しているチェント市立絵画館は2012年に地震の被害にあって、閉館したままなのだそうです。この展覧会の収益が一部再建費用になるみたいなので、お時間あれば2度でも3度でも行ってみるのもまたよいかと(≧∇≦)。5月31日まで。
私も常設見に行くときにもう一回見ようかな、と思います。今回は常設が閉鎖中で見れなかったけど、タダ券もらったし。今度フェルメール(に帰属)の作品が常設に寄託になるんだよね。見たいぞ ♪───O(≧∇≦)O────♪
じゃ、またね。