easy busy

基本は美術鑑賞ブログです。「とりあえず正直に」がモットーです。忙しくても気楽にいきましょう。

フランス人間国宝展@東京国立博物館表慶館&興福寺中金堂再建記念特別展 運慶@東京国立博物館平成館&ナイロン100℃44th SESSION ちょっと、まってください@本多劇場

こんにちは。仙です。秋も深まってきました。おだやかなお天気ですね(・ω・)ノ。

 

さて、今週私が行ったのは東京国立博物館表慶館で開催してた「フランス人間国宝展」、平成館のほうでやってた興福寺中金堂再建記念特別展 運慶」、そして下北沢の本多劇場で上演してる「ナイロン100℃44th SESSION ちょっと、まってください」の3つです。どれもよかったですヾ(๑╹◡╹)ノ"。

f:id:impatiens101:20171125143635j:plain

f:id:impatiens101:20171125162542j:plain

f:id:impatiens101:20171124183139j:plain

東博のほうの2つは会期が今日までだったのですが、運慶のほうがすっごく混んでるらしいのに恐れをなして期限ぎりぎりまで引っ張ってしまったのです( ̄▽ ̄;)・・・。学習というものをしない人間です・・・フランス人間国宝のほうは完全なる巻き添えです・・・。

 

東博の庭も秋でした。

f:id:impatiens101:20171125162926j:plain

f:id:impatiens101:20171125162609j:plain

東博に行ったのは土曜日で、閉会1日前だったのですが思ったよりぜんぜん快適に見られました。よかったです( ´ ▽ ` )ノ。

勝因は、

  • フランス人間国宝のほうはそもそもそれほど混んでなかった
  • 仏像はでかい。遠くからでもそこそこ見える。そんで今回大してよく見れなくても現地に行けば見れる。しかもハイシーズン避ければいい感じの環境で見れる。今回みたいに一度にいろんなお寺の仏像を見れるわけではないけど、でも気楽。
  • 東博は大きな展覧会開き慣れてるだけあって慣れてる。客入れもスムーズだし、今回はロッカーも平成館2階からは撤去してあった。動線の確保?

 

まず、フランス人間国宝展ですヾ(๑╹◡╹)ノ"。

f:id:impatiens101:20171125143702j:plain

フランスに人間国宝?そんな制度あるの?と思ったら、日本の人間国宝制度を模して作られた新しめの制度なんだそうです。メートル・ダールっていうんだって。芸能部門とかもあるのかな?

 

今回の展示品は陶芸とか羽細工とか扇とか、どれも美しかったです。クフ王っていう名前の革のバッグは本当に雰囲気がクフ王だった。なんつーか形がクフ王
日傘とか銀細工もかわいかったです(・∀・)。窯変天目のお茶碗とかもあった。折り紙の技術と使ったりとか、日本の影響も随所に見られます・・・。
そんで思った。日本の職人さん、世界に商機ある。
麦わらの象嵌細工(テーブルがあった)とかも日本の民芸品で見たことあるし、どこの発祥かは知らないけど、作品は負けてないし。

あとは世界に向けて広報とプロパガンダだヽ(・∀・)!でもそれが難しいんだよな・・・何とかならんかのう(´・_・`)・・・と思いながら会場を後にしました。


もう会期は終了済み。今回は巡回もしないみたいなんですが、同種の展覧会は日本もフランスも国も職人さん界隈もWin-Winな企画だと思うのでまたやることでしょう。その時のために記録として残しときます。きれいなものが見たければおすすめです╰(*´︶`*)╯。

 

運慶展もよかったですヽ(´▽`)/。

f:id:impatiens101:20171125163050j:plain

仏像の主に普段は見れない後ろ姿をじっくり見てみました。やっぱり今の人間とは体格ちょっと違うよねと思いながら見ました。筋肉のつき方に厚みがある・・・
個人的には高山寺の湛慶作・善妙神立像が一番好きかなと思いました。今度京都に行って見てくるわヽ(´▽`)/!

浄楽寺の仏像もとてもよかったので(横須賀にあるらしい)、関東の人は行ってみてもいいかもしれません。
とてもよかったですが、これも会期終わってしまいました。ので、とりあえず記録だけ。

 

みうらじゅんさんは東博に気に入られてる。と思う。

f:id:impatiens101:20171125162113j:plain

 

あとはになりますが、下北沢本多劇場ナイロン100℃「ちょっと、まってください」

f:id:impatiens101:20171124184912j:plain

これも愛憎虚実入り交じる不条理な喜劇でとても面白かったです( ´ ▽ ` )ノ。
演劇は昔クラスタだったときはたくさん見ましたが、一度やめると情報が入ってこなくなるので人気チケットは取れなくなります。今回も発売開始後に見つけたのでふつうのチケットが取れず、ぴあで「当日引換券」というものを買ってみました。引換券を発券して、当日券と引き換えてもらう文字通りのシステムです。すごく前の方の席でありがたいのですが、パイプ椅子で3時間(インターバル15分)じーっと見ているというなかなかの苦行を要求されます( ̄▽ ̄;)。

f:id:impatiens101:20171124185013j:plain

幕間に売店でお菓子とコーヒーを買ってドーピングしたらちょっと楽になりました。
こちらはまだ本多でもやってるし、全国をこれから回るみたいなのでオススメです。

 

日暮れの上野公園はライトアップしてました。桜をイメージ?

f:id:impatiens101:20171125163617j:plain

何か非常に昭和の哀愁が漂うテイストです。この木の下で着物を着た流しのコンビにバイオリン演歌でもやってもらうと泣けるかもしれません(ピンポイントな性癖)。

 

んじゃ、また!

神道の形成と古代祭祀@國學院大學博物館&オットー・ネーベル展@Bunkamura ザ・ミュージアム

こんにちは。仙です。寒くなったねぇ。もうすぐ12月。いつのまに時間が・・・ ( ̄▽ ̄;)。

 

今回はまず國學院大學博物館で開催中の神道の形成と古代祭祀」ですヾ(๑╹◡╹)ノ"。

f:id:impatiens101:20171119222654j:plain

ここ、こないだマツコの知らない世界に出てましたねぇ。マツコ効果でいきなり激混みになるかと思ったら、そうでもなかったです(・Д・)ノ。

f:id:impatiens101:20171119222822j:plain

でもやっぱり前に比べたらある程度人が入ってました。以前は貸し切り状態で申し訳なかったのでむしろちょうどいい感じです。めでたしめでたし(⌒▽⌒)。よかったよかった。

 

今回は宗像・沖ノ島と関連遺産群の世界登録文化遺産登録記念ということで、それ関連の展示が多かったかな。写真は一部を除いてOKでした。

f:id:impatiens101:20171119222913j:plain

展示物も文献が多くて難解寄りな印象。でもいろいろ率直なキャプションでなかなか面白かったです。

f:id:impatiens101:20171119223421j:plain

f:id:impatiens101:20171119223442j:plain

神道」って仏教の影響下にある言葉なのね。肉体が朽ちても滅することのない霊魂のあり方。

f:id:impatiens101:20171119223543j:plain

道教の影響とか。道教といえば呪術だよね!(違うか)

f:id:impatiens101:20171119223728j:plain

あとはキャプションで関西地域(大阪や京都の方)を指して、「東日本+西日本両方の端」みたいな言い方をしてたのがなかなかのインパクト。博物館の中のひとにも関西人はいるだろうし、多分両方の文化がミックスされていいとこどりみたいなよい意味だと思いますが、実際関西で同じことを言ったらざわつきそうな感じがひしひしと:(;゙゚'ω゚'):・・・。

 

あとは沖ノ島の神事の様子のVTRとかもありました。

f:id:impatiens101:20171119224159j:plain

祭祀関連も充実。

f:id:impatiens101:20171119224235j:plain

f:id:impatiens101:20171119224327j:plain

興味深い・・・ということでけっこうオススメですヽ(・∀・)。ただこれは序章というか古代編の展示なのでもっと下った時代の偏った小難しい展示も見たいなと思います。12月10日まで、渋谷の國學院大學博物館で。

 

常設展もあったよ。

この辺はテレビで紹介されてましたね。

f:id:impatiens101:20171119225839j:plain

f:id:impatiens101:20171119225902j:plain

折口信夫先生のお部屋。

f:id:impatiens101:20171119230000j:plain

校史の部分で新たに撮影可のものがありました。

f:id:impatiens101:20171119230106j:plain

ラグジャリーな椅子とか。

f:id:impatiens101:20171119230249j:plain

バカラのクリスタルとクリストフルのシルバーウェア。検索したらちっちゃなスイーツ用スプーン(日本のデパートで売ってるやつだからこれより全然廉価品)が5本で税抜8,000円だった・・・。

f:id:impatiens101:20171119230342j:plain

 

あとは渋谷駅の向こう側に出てBunkamuraザ・ミュージアムでやってるオットー・ネーベル展にも行きました。

f:id:impatiens101:20171113075708j:plain

とりあえず期限の迫った前売り1枚消化した(*^▽^*)!よかった!計画たててるときはあれもこれも行きたいし、行ける!と思うんだけどなかなか全部行くのは大変・・・前売りももっとよく考えて買わないといかんなぁ( ̄▽ ̄)。

内容ですが、ひたすら美しくてよかったですよ。点描を使ったりして、彩色が独特な感じ。塗りをかなり重ねても彩度の高い色使いで透明感があります。
戦争でスイスに移住。イタリアとかにも滞在したらしいですが、地域ごとのカラーアトラス(色彩地図帳)を作ってたりしてそれがとても美しい(・∀・)。

 

この展覧会のサブタイトルにはシャガール・クレー・カンディンスキーの時代」と入ってますが、この3人の作家さんの作品もけっこうあります。ネーベルさんの同系統の作品との比較展示みたいな・・・。

f:id:impatiens101:20171119230814j:plain

個人的にはこの3人の作品から理不尽さとかマジカルな感じを引いたらネーベルさんの作品になるのかなと思います。ひたすら優しい感じ。ただ、日本で熱心なファンがつくためにはこういうネガティブな要素は必要なのではないかなと個人的には思います・・・。


ただ、悪意とかはまったく感じない癒される作品ばかりなのでお子さんからお年寄りまで誰でもウエルカムな展示だなと思いました(・ω・)ノ。年末ですが、お時間あれば。
12月17日までです。

 

渋谷はクリスマス。

f:id:impatiens101:20171119231335j:plain

 

今年は寒そうなので着る毛布の導入を検討してます。
んじゃまた!

パリ♥グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展@三菱一号館美術館

こんにちは。仙です。
何か年末ですね〜。急に街のBGMがクリスマスっぽくなってる。何か焦るわ(-_-;)。ここ、丸の内の三菱一号館美術館でもライトアップが始まってます。きれいだったよ(*´∀`*)。

f:id:impatiens101:20171112225310j:plain

f:id:impatiens101:20171112225548j:plain

というわけで今回は三菱一号館美術館「パリ♥グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展」ですヾ(๑╹◡╹)ノ"。
ですので今回掲載する写真については、美術館より特別に写真撮影の許可をいただいております。

f:id:impatiens101:20171112230642j:plain

この展覧会はこんな風に全体的にお洒落で大変美しい印象です( ´ ▽ ` )ノ。壁面に当時のパリの街並みを写してたりとか。

f:id:impatiens101:20171112230949j:plain

f:id:impatiens101:20171112231056j:plain

建物自体の魅力もあるでしょうが。窓から中庭を見下ろした図。

f:id:impatiens101:20171112231559j:plain

ポスターは基本アートであると同時に効果的なマーケティングの道具でもあります。何かを買ってほしいとかどこかへ来てほしいとか、明確に伝えたいメッセージを持ってます。あとはひたすら美しくあれ。だから他のめんどくさいことはあんまり言ってこないd( ̄  ̄)。人間の本質的な喜びとか悲しみとか・・・。

f:id:impatiens101:20171112231909j:plain

f:id:impatiens101:20171112232447j:plain

f:id:impatiens101:20171112232526j:plain

疲れてるときとかでもとても見やすいと思うなσ(^_^;)。忙しくて問題山積みの年末を送ってらっしゃる方に最適(´・∀・`)。オススメです。癒されます(・ω・)ノ。すべて忘れて楽しみましょう。

f:id:impatiens101:20171112233257j:plainf:id:impatiens101:20171112234853j:plain

f:id:impatiens101:20171112234507j:plain版画もいいよね。ヴァロットンがたくさん出てます。こっちもあんまり生々しくない。

f:id:impatiens101:20171112233413j:plain

f:id:impatiens101:20171112233557j:plain

f:id:impatiens101:20171112233648j:plain

f:id:impatiens101:20171112233731j:plain

f:id:impatiens101:20171112234031j:plain

本の挿絵とかもある。

f:id:impatiens101:20171112234132j:plain

f:id:impatiens101:20171112234402j:plain

時代的に何かジャポニズムっぽいのも。

f:id:impatiens101:20171112235253j:plain

f:id:impatiens101:20171112235048j:plain

ゴッホの浮世絵コレクション。色がまったく冷めてない。鮮やかです。

f:id:impatiens101:20171112235113j:plain

この展示のためにファン・ゴッホ美術館と三菱一号館の19世紀末版画コレクションが一同に。これは春にオランダ・アムステルダムで開催された展覧会の巡回だそうです。図録が置いてあった。

f:id:impatiens101:20171112235405j:plain

年末年始、落ち着いた時間が欲しくなったらこちらで過ごしてみるのもありだと思います。1月8日まで。

f:id:impatiens101:20171112235823j:plain

デザイン入った作品なので、グッズはどれもはずれない。ピンズかわいい。

f:id:impatiens101:20171112235958j:plain

ノートとかマグカップとか。

f:id:impatiens101:20171113000106j:plain

トートバッグとか。

f:id:impatiens101:20171113000620j:plain

寒くなってきましたね。実は前売り買ってある秋の展覧会の会期が残り少ない。やばいです( ̄▽ ̄;)。消化できるかな。

f:id:impatiens101:20171113000823j:plain

んじゃまた!