ファッションと奇妙さと華やかさ（ヨーロピアン・モード＠文化学園服飾博物館＆奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム＠東京都庭園美術館）
こんにちは。仙です。またちょっと寒いね。
この間に（必ずしも先週ではないけど）私が行って、今回ご紹介するのは次の2つです。
目黒の東京都庭園美術館で開催中の「奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」。
まだ 庭園の桜は 咲いてなかった。
面白かった。まあ、奇想っていうか、靴の展示が多いんだけど、前に叶姉妹がマツコさんのTVで履けない靴の膨大なコレクションを見せて「でも履けないんです」「痛くて一歩も歩けないんです」って言ってたのを思い出した。
上は新館の展示で、新館は撮影可でした。
旧館はもっと歴史的な展示で、素材もいろんなのがありました。
2足くらいトキオクマガイの靴があったので、もうちょっと見たかった・・・何かすごい伝説のブランドじゃないですか。でも現物を見たことなかったので。さすがに1980年代は・・・。
残念なことにデザイナーさん本人が夭折したあと、ブランドホルダー（イトキン株式会社）が何とか存続させようとしたけどすぐ頓挫したとか。
ファッションビジネスとクリエイティビティの両立ってなかなか難しい・・・そのイトキンも今はもう昔の華やかな姿ではなくなりました。（でもけっこう好きです。たまにECで買ってる）
会期は4月10日まで。とても美しい展示だったので、きれいなものがお好きな方はオススメです。でもなんかちょっと寂しい気持ちにもなります。今の日本のアパレルは大変だから。面白うてやがて悲しき・・・的な展示でした。個人的には。※狂気はよくわかりませんでした。髪の毛で作ったドレスはあったけど、髪の毛が入ったアクセサリーとかは見たことあるし。
でもこれからは庭園の桜も咲くだろうし、トータルでとてもおすすめかな。夜間開館とかきれいだよねー。夜桜。
次は文化学園服飾博物館で開催中の「ヨーロピアン・モード」です。
今年も来ました。この季節。特集展示は「花」。1階に花模様のドレスがたくさんありました。華やかでいいよね。花模様。
2階の展示室にも華やかなドレスがいっぱいでした。よかったです。
でも、展示を通して一番印象的だったのはピエール・カルダンの写真です。文化学園の客員？みたいな形でけっこう頻繁に来てたらしいです。1961年くらいに初来校。そのピエールのまわりに無数の女子生徒。当時の彼はイケメンです。「キャーヾ( 〃∇〃)ﾂ 」という歓声が確かに聞こえてくるとてもいい写真でした。彼は本来は女性はそんなに好きじゃないかもですが、当時の日本の素朴な笑顔のかわいい女子（時代的なものか男子生徒はごく少数）たくさんに囲まれて悪い気はしなかった気がします。あとピエールカルダンはライセンスビジネス（生活用品とかの）を編み出したデザイナーなんですよね。天才じゃないか。そういう価値を作り出せる人はすごいです。エジソンのように。
ピエール・カルダンは本業でもサイケな感じのドレスとかも展示してあってとてもよかったです。ティエリー・ミュグレーが亡くなっていたのもキャプションでわかりました。パコ・ラバンヌはご健在らしいです。
インフレの世の中、美術館入場料も高騰してますが、500円で見れる展示でしかも充実してるので、大変お勧めです。会期は5月18日まで。
ここももうすぐ桜が咲きます。とてもきれいだと思うのでぜひ。
世の中が平和になりますように。
んじゃまた！
