アンティーク着物万華鏡ー大正~昭和の乙女に学ぶ着こなしー@弥生美術館&丸山応挙から近代京都画壇へ@東京藝術大学大学美術館
こんにちは。仙です。ちょっと暑さはやわらいだ・・・かな?
さて、今回はここ。弥生美術館で開催中の「アンティーク着物万華鏡 ー大正~昭和の乙女に学ぶ着こなしー」。
何かここに夏に来ると小さいころに親に家族旅行で連れてってもらった旅館の匂いがする。家の匂いではない。わかってくれる人はいるかな?何だろう、古めで木造部分多めな鉄筋の建物+時代のある空調でああいう感じの匂いになる気がする。一言でいうとノスタルジア。
今回はそれほど混んでなかったです。やっぱりビッグネームな漫画家さんとかがかかわってる企画展とは違うよね。でもほとんどすべてのスタイリングを岩田ちえ子さん(荒木経惟の女性被写体のスタイリングをされてる方)がやってらっしゃるのですごく好きな人はいると思う。どれもステキです。やっぱりどれもなんかちょっとエロいような・・・。
着物が触れるコーナーもありました。呂に紗に銘仙に・・・触ってみて今の時代・季節に着れるなら紗しかない(透け感あるくらい薄い)と思ったけど透ける分いろいろ(長襦袢とか)を着なきゃいけないなら無理かも。
3階は長襦袢の世界でここだけ写真OKです。
自撮りしたければここで。
着物は柄×柄がハードル高くないのがいいですよね。個性が強い長襦袢だけど、上に派手目な着物合わせても意外とOK。
あとは昔の作家さんごとに代表作?とそこに出てくるヒロインのスタイリングを展示してるのもありました。徳田秋声とか菊池寛とか吉屋信子とか。あらすじ読んでみたけど、「わかるけど・・・ないわー( ̄▽ ̄)」っていうヒロインが多い気がする・・・運命に翻弄されすぎ。もっと自分を持ったほうがいいです。まあそんなこと言ってもしょうがない。ドラマのヒロインならちょうどいい。「真珠夫人」は菊池寛原作。
そんでどの着物もとてもステキだけど近い将来に日本人が日常着物を着る世界が来るかっていうとそんなことない気がした。着物はいろいろ犠牲にしなきゃいけない労力がありすぎ。わけわかんない装具とか洗濯とか。でもこれからドラスティックに社会とか働き方が変わってまた無理せず日常で着物を着れる世界が来る可能性も絶対ないことはないのでこの文化を絶やさないのも大事だよなと思いました。日本人のビジュアルに最高似合うことは事実なんで。
ここまでは上野駅から不忍池のほうを通ってくると意外と静かな散歩コースです。メトロなら根津駅が使いやすいかな。
実は芸大美術館にも行きました。「丸山応挙から近代京都画壇へ」よかったよ。
これは日本画の淡い色使いでけっこう涼をとれる気がする。応挙の江口君図がここイチ美しかったです。この夏一番涼し気な展示でした。よかったです。前後期で大規模な展示替えがあるそうです。前期は9月1日まで。実は京都にも巡回するそう。
夏もたぶんあと少しですね。んじゃまた!