ヨーロピアン・モード(2018年)@文化学園服飾博物館
こんにちは。仙です。
今回は文化学園服飾博物館で開催中の「ヨーロピアン・モード」ですヾ(๑╹◡╹)ノ"。
ヨーロピアン・モードっていう題材はここの博物館ではよくやってる。過去記事もあります。毎年春にやる感じ?
毎回同じような展示になってしまう気もしますが、さすが文化学園のコレクションは膨大なのでいろいろ趣向を変えてます。
今回は2階はヨーロピアン・モード、1階は越路吹雪さんのドレスの特集です。越路吹雪さんは宝塚出身の歌手の方。何か今ドラマみたいのやってる?
まずは2階・ヨーロピアン・モードから。キャプション中の印象に残った言葉。
流行は偶然ではない。
そうなんだよね。ナポレオンは絹のドレスの着用を奨励しましたが、それはフランス国内の絹産業の育成と王室の権威づけのため。
ナポレオンって、有名な絵画で馬に乗った肖像あるじゃないですか?何か赤っぽいひらっとした服だな、と思ったけど、あれってカシミヤのショールなんだってd( ̄  ̄)。エジプト遠征土産。
あとはトラファルガー海戦で物流を手に入れたりとかも関係してる。
ナポレオン以外でも、輪転機の発明で柄物の布が量産できるようになったりとか、布が機械化で量産されるようになるとバイアスのドレスができるようになったりとか、クリノリンスタイル(スカートが広がってるスタイル)の中骨が実は保護動物のクジラのヒゲだったりとか、そういういろんなことが華麗なドレスを展示することで説明されてます。というわけで、
ファッションや芸術は政治、世の中の流れや科学技術の進歩と密接に関連してます。と思います。
個人的にはアライアのドレスがすごくよかったです。迫力あって。
1階は越路吹雪さんのドレス(ロビーは写真可)。前にあるキャプションのところに文化式の製図が載ってた。見る人が見ればわかる。
とても迫力あるドレスがたくさんありました。この年代の女性だと和服をある程度着てそうだけど、1枚もなかった。外国では大きくて目立ってイヤので着物は着なかったそうです。
パリが好きで、パリのメゾンでドレスを作ってたので、界隈ではとても名を知られた存在だったそう。新聞記事で有名デザイナーが越路さんについてインタビューされてるのがあった。誰だか忘れたけど、ジバンシーとかディオールクラスの人。
このころはニナ・リッチのドレスオーダーができるサロンがパリ本店以外でただひとつ・銀座松坂屋にあったらしい。パリから職人が来てたんだって。銀座松坂屋・・・晩年のすすけた感じしかしらない・・・あれはあれで庶民的でよかったけど。日本が今より豊かだった時代だね( ̄▽ ̄)。
あとは、吉田大朋さんが越路さんを撮ったファッションフォトが雰囲気と空気感があってとてもよかった。いい写真でした。
というわけで、今回はぞんざいですがこの辺で。
5月11日(金)まで、文化学園服飾博物館にて。
んじゃまた!