ヨーロピアン・モード 特集・・・イヴ・サンローラン@文化学園服飾博物館
こんにちは。仙です。
文化学園服飾博物館で開催中の「ヨーロピアン・モード 特集・・・イヴ・サンローラン」に行ってきました。
このごろはファッション系の展示多いよな。三菱一号館美術館のPARISオートクチュールはまだ行ってないけど、世田美のほうは行った。
それぞれ見所はあると思うけど、やっぱりここ(服飾博物館)のファッション系展示はわかりやすくて見やすい。餅は餅屋( ̄▽ ̄)。それぞれ見所は違うから個性あっていいと思うけど。
今回もいろいろおもしろかったです。
- ロココ時代の髪型(鬘)が最高に盛ってるのはスカートのボリュームに負けないようにするため。
- ドレスのパニエがどんどん膨らんだのは工業化で布地が量産できるようになったから(そりゃそうか)
- この時代は絹よりも木綿のほうが高価だった。
とか何とか。豆知識がどんどん増えるよ。
でもあれだな、木綿のドレスってほっこりしててかわいいけど、やっぱり仕立て映えするのは絹とか毛だよね(・ω・)ノ。
時代が下ってくると、ヨーロッパのデパートのカタログとかも展示してあって(布地のスワッチつき)楽しい。
さらに近年はいろんなデザイナーの服があって興味深い。シャネルスーツの初期物がちょっと野暮ったい雰囲気があったりして。そんでやっぱり日本人にはクレージュとかが似合うかもしれない。かわいいし、あんまりメリハリない体型でも何とかなりそう(≧∇≦)。
そして80年代の肩がいかったスーツ(アライアとか)もあったけど、そのなかでもアルマーニのソフトスーツは今見てもすごくすてきで、さすがだなぁと思ったな( ̄▽ ̄)。
ここの博物館は1階と2階に展示室があるんだけど、今回は1階はサンローランの特集だよ。
サンローラン・・・偉大なデザイナーだけど、私の中では去年見た魔術と神秘の展示
でこのひとの所蔵だったエジプトの神様をかたどった人型の棺(ミイラを安置する巨大な棺)を見て、それがあまりにもインパクトがあったのでかなり病んでる人(´・_・`)として上書きしてたけど、この人は若いとき兵役に行って本当に精神を病んで帰ってきて、それが原因でディオールを解雇されてたみたい。もったいない(´・_・`)。
病んじゃう前、本当に若い頃の作品の現物もあるけど、才気煥発だよ。才能はもちろん生涯の作品通じて感じるけど、無邪気なキラキラ感がなくなったように感じるのはもったいない(´・_・`)。
あとはこのひと、けっこう自分が前に出るタイプで若い美青年時代に妹(美人さん)とELLEに載ってた記事もあったな。香水(プールオム)の広告で自らヌードになってたり。こういう資料も所蔵してるのがさすが文化学園(・ω・)ノ。
最後にスライドの資料で生涯の作品を集めたVTRを見たけど、70年くらいまでがすべてのラインで満遍なくすてきな作品だと思ったな(^∇^)。それ以降は彼のルーツ(アフリカ。アルジェリアで生まれたらしい)にアイデアを得たリヴ・ゴーシュ作品がいいと思った。量産ラインだと、あんなに才能のある人がちょっと時代とずれてきた感じになって切ない(´・_・`)・・・。そして昔西武百貨店と独占契約してたというのにも時代を感じたな。日本が今より豊かだった時代d( ̄  ̄)。
というわけで、とても興味深い展示でした。
服飾に少しでも興味があればオススメ。
5月17日までです。
じゃ、またね。