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基本は美術鑑賞ブログです。「とりあえず正直に」がモットーです。忙しくても気楽にいきましょう。

着想のマエストロ 乾山見参!@サントリー美術館

こんにちは。仙です。
今回は、サントリー美術館にて開催中の「着想のマエストロ 乾山見参!」に行ってきました。

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いつもながら下手っぴな写真だ(´・_・`)・・・

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この展覧会もよい器がたくさんあってよかったです(⌒▽⌒)。
乾山は地味な性格で、若い頃から隠遁生活を目指していたらしいですが、作品にもそれが出てると思うな( ̄▽ ̄)。

お兄さんの光琳の絵と比較すると、一枚絵としての華やかさやインパクトには欠けるものが多いけど、総じて素朴で暖かみのある作品が多いような気がします。器なんかも、毎日でも飽きずに使える感じがします。
でも意外と大胆で斬新なデザインのものも多いよね。当時珍しかったろう外国の作陶の写しも積極的にしている印象です。好奇心旺盛で新しいものを取り入れるのにも積極的なのね(・ω・)ノ。
私はデルフトの写しと言われている作品が好きかな(^∇^)。柔らかい色使いでとてもラブリーです。北欧っぽいほっこりした感じもします。

 

尾形兄弟は年を重ねても仲よさげで、非常に合作が多い印象です。
兄弟は雁金屋という呉服商の家に生まれ、若くして莫大な遺産を相続したそうです。金持ち喧嘩せずって本当だな( ̄▽ ̄)。

でも、後に光琳は贅沢や放蕩三昧が原因で早々に遺産を使い果たし、弟に借金まですることになりますがσ(^_^;)。そうなった後にも、乾山は兄に対する尊敬の気持ちを持ちつつ接していたんだと思います。 
まあ、親御さんの育て方がよかったんでしょうな。なかなかこうはいきません。


仲悪い兄弟の話で思い出すのはこの本です。

 

アディダスVSプーマ もうひとつの代理戦争

アディダスVSプーマ もうひとつの代理戦争

 

 

  大手スポーツメーカー・アディダスプーマの創始者、ダスラー兄弟の評伝です。この人たちは、弟(アディダス)は靴職人、兄(プーマ)は営業のプロ、という風にお互い足りないところを補えあえる相性なのに、もう仲が悪いのなんの。 

それで互いの奥さんがいがみあいを煽って煽って焚きつけるのです(>_<)。

もう火がついてるところにガソリンかけて風を送って大火事にしてます。おそろしい((((;゚Д゚)))))))。
尾形兄弟が終生仲がよかったのは、互いにあんまりしっかりした家庭を持ってなかったせいもあるのかな、と少し思いました。ほら、光琳は放蕩三昧だし、乾山は奥さんの影が見えないよね・・・結婚自体してたのかな?よくわかりません。少なくとも表に出てくるタイプではなさそう。

 

そして今回は金曜の夜に行ったのですが、正直人口密度が低く、とても快適に見ることができました。これだよこれ!夜間開館の楽しさです。疲れたけど行ってよかった(≧∇≦)
ところで、この展覧会、サントリー美術館の所蔵品も多いです。自分のところの所蔵品と、他から借りてきた作品とを愛情もって並べてる感じです。優しい気分で見られます。お好きな方はぜひどうぞ(・ω・)ノ。7月20日までです。

 

次は、どこに行こうかな。
じゃ、またね。