渡辺省亭 欧米を魅了した花鳥画@東京藝術大学美術館 そして今年の桜
こんにちは。仙です。
春ですね。
今回は、東京藝術大学美術館で開催中の「渡辺省亭 欧米を魅了した花鳥画」に行ってきました。
芸大美術館くるの久しぶり…。
でも学校のほうには入れないです(ロープがはってあるので奥のほうまで行けない)
これ凄い良かったですよ。
「欧米を魅了した」とありますが、確かに欧米人は好きそう。(ただし花鳥画に限る)
なんかねー、花鳥画というか、自然や動物や鳥を描いた絵画に西洋的なファンタジーの雰囲気があるのです。
何でかな?と思い、よくよく見てみると、緑が日本画の緑と違う気がする…GREENって感じ。顔料かな?
動物もね、日本人の描く動物と一線を画してる感じがします。人格を感じる。特に虎と猿がかわいい。とても可愛い。目が優しいのよ。
絵本作家イケる気がする。ピーターラビットみたいな。
今からでも、日本のナショナルトラストのポスターとか、いかがでしょうか。尾瀬買ったりするやつ(雑な認識)。いける気がします。
それと比較して、美人画のほうはとてもトラッドな印象を受けます。伝統的な日本の女性と言う感じがします。
いや、綺麗で上手なのよ?でもなんか時代を感じる…目が生き生きしてるのは動物の方なのよ。
と言うわけで、全体的にオススメです。会期は5月23日までだそうです。
私は開幕の日に行きましたが、予約なしでそこまで混んでいる感じではなかったです。
でも、この頃のコロナの感じを見てみると、行きたいなら急いで行ったほうがいいんじゃないかなと。ゴールデンウィークもあるし。
そして、今週は桜ウィークでした。
上野の昼
上野の夜
九品仏の桜
一番満開のところは見れなかったけど、まあまあまあ。
どの桜がお好みですか?
宣言解除もありましたが、お元気で過ごしてください。
んじゃまた!
春の目黒(おもに庭園美術館と自然教育園)と写真家ドアノー/音楽/パリ@Bunkamuraザ・ミュージアム
こんにちは。仙です。
春ですね。今回は目黒のほうに行ってきました。
「20世紀のポスター[図像と文字の風景]
――ビジュアルコミュニケーションは可能か?」が開催中です。
これ、なぜかポスターの写真を撮り忘れました。
写真可のここだけ撮ってました。なぜだ。
内容としては、とにかくいろんなポスターが展示されています。(あたりまえ)
図案とか書体とか、ポスターデザインにはいろんなものが詰め込まれています。
国としては、ドイツとスイスとロシアが多かったかな。
見てて思った。ドイツ人はいろんな意味で無理をしていそう。
なんだかな。文字だけのすっきりしたビジュアルを見ても、過激方面に振り切った図案を見ても、なんか無理してる印象を拭いきれません。何を無理してるのかはよくわからない。けど確実に自然体じゃない。
作品が作成された年代では、ロシアはソ連だったと思うので、多分ロシア人の方が日常的に抑圧されていた気がしますが、ロシアの作品の方が創作の喜びを感じました。不思議だな。
ゆっくり見れたし、展示も充実してるし、デザイン関係が好きな人にはオススメです。会期は4月11日までです。
花がたくさん咲いていました。
鳥がいい感じで止まっていました。
倒木の中にかえって生命を感じます。
春の目黒なので、ちょっと散歩して桜を見に行きました。ちょっとまだ見頃には遠いですが、仕方ない。
今年も花見はできないと思いますが、満開になったら見に来る人でそこそこ混雑する気がします。目黒川の桜はきれいだよね。
別の日に、Bunkamuraザ・ミュージアムの「写真家ドアノー/音楽/パリ」にも行きました。
フランス人はしゃれているなと思いました。ドアノーは音楽をやる喜びを、写真で表現するのにとても成功していると思います。ブーム来てるのかな?混んでた・・・。
後は、写真の中のおじさんたちがとても楽しそう。反対に、女性は終始気だるそうな感じが印象に残ります。美人さんだけど。
このアコーディオン弾きのお姉さんも笑顔の写真がありませんでした。映像だとそれなりに笑ってるけど。
反対におじさんたちはどの写真でもくわえタバコ(短くて熱そう)で楽器を演奏しまくっていて心から楽しそう。いい時代だったんじゃないですかね。フランスももうそういう感じじゃないかもしれませんが。昔の話ですよね。
過ぎ去った昔をノスタルジアとして楽しむなら、とても美しくて良い作品ばかりだと思います。お勧めです。これは3月31日まで。
もう緊急事態宣言も終わるようですが、まだまだ気を付けていきましょう。
私も用心深く生きていきたいです。んじゃまた!
没後70年 南薫造@東京ステーションギャラリー
こんにちは。仙です。
今回は、東京ステーションギャラリーで開催中の「没後70年 南薫造」に行ってきました。
南薫造さんは、広島出身の洋画家。
アオリで「まさに、日本の印象派」と書いてありますが、自分で作品を見た感想もその通りです。
私が作品から受ける印象としては、
と言う感じです。
まとめて言うと、ピサロに一番似てる気がする。樹木の描き方とか。素朴な雰囲気や性格の良さそうだなー、みたいなのがにじみ出ているところとか。それに日本らしい色彩感覚を足した感じ。実家が裕福でちょっとお金の匂いがするところも似ている。嫌いじゃないです。
そして有能そうでもある。南さんがもしもあの時代のフランス人で印象派運動に参加していたら、全盛期がもうちょっと長く続いたのではないでしょうか。
ところで日本人が好きな西洋美術の系譜としては印象派のほかに、オカルト寄りのアール・ヌーヴォーみたいな感じがあるかなと思いますが、そっちの要素は南さんには全くありません。健全でまったく崩れたところが見えない。教育者にぴったり。子供預けたい感じ。
実際、東京美術学校の先生とか東京工業大学の先生、その他にも、いろいろな公職につかれていたようですが、ぴったりだったのではないでしょうか。作品を見ていると明るい気持ちになれます。オススメです。
会期は4月11日までだそうです。機会があればぜひ。
告知ポスターを撮ってみました。
次の企画展は、福富太郎さんのコレクション展らしいです。どんなのだろう。楽しみなんですけど。
福富太郎さんと言えば、キャバレーロンドンを作った人ですよね。
小さい時に、近くに歓楽街がある地域に住んでいたので、よくキャバレーロンドン(支店)の前を通りました。
よく考えたら、あんまりいい時代じゃなかったなぁとは思うけど、たたずまいに独特の風情があった事は確かです。
JRはもとは国鉄だからたぶん固い社風だと思うので、10年~20年前だったら、たぶんこういう企画は通らなかったと思うのですが、時代が変わったんですね。
風の時代って、こういうことを言うのですかね? 道徳的にいいのか悪いのかはよくわからないけど、面白いのでOK。なんか楽しみです。
それではまた、健康に気をつけて過ごしましょうね。じゃあまた!