アパレルの未来について考える(ミナ ペルホネン/皆川明 つづく@東京都現代美術館&世界の原始布@岩立フォークテキスタイルミュージアム)
こんにちは。仙です。
今回は2つの展示に行きました。まず最初は東京都現代美術館で開催中の「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」です。
ミナペルホネンってお洋服のブランドなんですが、ご存知ですか?一言でいえば、すごくかわいくて高価な服( ̄▽ ̄;)(※個人の感想です)
洋服のブランドって栄枯盛衰が激しいよねー。私はユニクロGUだけだと気持ちがすさんでくるタイプの道楽者なんで、比較的服にお金をかけますが、ここ数年でもなかなかの数の国内ブランドがクローズしてるなと感じます。
- wafflish waffle。かわいかった。
- si-ho sup。好きだった。
- pullette。これも好きだった。
- click pebble ニットとかがよかったな。
- アリスバーリー。上品な感じ。今は亡き祖母にバッグを買ってもらった思い出。
- 22 octobre 東京スタイル。惜しいブランドだった気が・・・
覚えてるのは全部レディースだけど、他にもいろいろあったような。アパレルブランドの経営って大変なんだよね。
そんな厳しい中、高価格帯の特殊なブランドを長年維持してらっしゃるのが皆川さん。
アパレルを目指す若者の憧れでしょうね。奇跡的な存在だと思うから、ファンの人はその存在を当たり前とは思わず、好きな服は頑張って迷わず買っておくべきと思います。わりと本気で。
だからブランドの特質から言って少数の熱心なファンに支えられてるはず。きっと少数の濃いマニアが来てるだろう・・・と思ったら、 何かすごい混んでました。何で?みんなそんなに興味があるの?
それでも私は入場5分待ちで入れたけど、日曜とか1時間待ちくらいしてたみたいじゃないですか。やっぱりインスタ映えってやつかな?
でも混雑してる分、老若男女いろんな人が来てて、お洒落じゃないと会場で恥ずかしいってことはないです。中にはすごくお洒落な人がいて、その人も浮いてないけど、全身ファストファッションでも特に浮きません。
いろんな服が展示してあって、そのどれもとてもかわいい。さすがに手間がかかってて、タンバリンっていう連続した丸い刺繍テキスタイルとかは一つの輪を刺すのに機械で9分30秒くらいかかる果てしなさ。他のもすべからく手がかかってる。とくとご覧ください。
けっこうワールドワイドにコラボもしてる。
何か皆川さんは簡素なお宿を開くのが夢だって書いてあった。
どれもすごくすてきだったのでこういうのお好きな方はお勧めです。物販もすてきだけどお高いです・・・。
2月16日まで、タワマンがそびえる門前仲町の東京都現代美術館にて。
次は自由が丘の岩立フォークテキスタイルミュージアムで開催中の「世界の原始布」です。
こちらにもとてもかわいくて手間のかかったテキスタイルがたくさんありました。
ラフィアとか、苧麻とか大麻とか、藤とか芭蕉や葛とか。色も質感もすばらしい。日本にもいろいろあったんだけど、たいてい戦前のものです。戦後は維持できなかったらしい。大変だから。
そしていろんな繊維のための農地も戦時中にすべて芋畑にしてしまい、戦後はもう誰も思い出すことなく忘れてしまったんだそうです。記憶していたお年寄りがリタイアしたので、採算とかではなく生きがいとして失われた技術が近年復刻しつつあるそうです。
いろいろ考えさせられる展示でした。3月14日まで。
自由が丘は今日も華やかだった!セール真っ最中でした!
んじゃまた!