ギュスターヴ・モロー展 ― サロメと宿命の女たち ―@パナソニック汐留美術館 &イメージコレクター・杉浦非水展@東京国立近代美術館
こんにちは。仙です。
やっと2019年のぐるっとパスが発売されましたね( ̄▽ ̄)。
ということで、さっそく購入して行ってきました。パナソニック汐留美術館で開催中の「ギュスターヴ・モロー展 ― サロメと宿命の女たち ―」です。
いつの間にか美術館の名前が改名されていて驚く。やっぱり令和だから?違うか( ̄▽ ̄;)。でもこういう細かいところに時代の流れが意外と現れてくると個人的には思ってるので、令和はきっと和物を尊ぶ時代になるのでは。けっこう改元が楽しみ。
モロー展はよかったです。そして混んでいたd( ̄  ̄)。基本土曜の午後に行ってるんで、あんまりスカスカな事態は想定してないんですが、この美術館で入場制限がかかってるのにははじめて遭遇しました。正直展示作品数の割に面積が狭いので仕方ないです。でも別に見づらくはなかった。
モローの絵は見たことないのがいっぱい見れました。全部とてもよいです。よく貸してくれたねぇ。個人的にはモローにファンタジーっぽく幻想的に振り切れたイメージを持ってたのですが、そんなことなかったので苦手なものも試しに見ておくもんだ(・∀・)と思いました。
どっちかっていえば抑制のきいた画面だと思う。サロメも他の画家の作品にくらべて中性的な印象。とても好きな作風です。色彩も極めて美しいです。
洗礼者ヨハネの首を見てる場面とか、神話モチーフの作品の構図には幻想的な光景も多々あるのですが、きっと彼の内的世界では実際にその光景が見えてるんだと思います。そんな感じ。リアリズム。
モローって、ひきこもり的な言われ方をすることが多いと思うのですが、今回展示してあった資料を見て思いました。そんなことないじゃん(・ω・)。まあ晩年とはいえ、ルオーやマティスを教え導いたなら社会的にも実りある人生だったと思うよ?まあ、やっぱり独身だといろいろ言われるよね。わかる。以前に東芝のルポルタージュ本を読んでたら、ひとり独身だった社長さんがいて、著者にそこを一番あげつらわれていました。いや、経営が傾いたのはそのせいじゃないから・・・。
ということで、モローの絵が好きな人はぜひ。行く価値あると思います。6月23日までやってます。GWはやっぱり混むかな?
そしてMOMATの常設展の特集展示「イメージコレクター・杉浦非水展」にも行ってきました。
いやー、大事だよね。イメージ。
グラフィック・デザイナーとしてとても優秀だったんだな、と思います。素描だけだとそんなに・・・と思うけど、ポスターや雑誌の表紙はとても印象的。
個人的には南満州鉄道(満鉄)と星製薬(星新一の実家だよね)のポスターが好きでした。どっちも女神がモチーフのような。
あとはプライベートフィルムがよかった。まあ上流階級の人なんだろうけど、写ってる人はみんな男性は立派で女性は美人です。基本。彫りが深くて。藤田嗣治メインのフィルムもあったけど、まだその辺のお兄ちゃん感が残る容姿でした。フランス人奥様はおきれいでしたが。
あと猫動画と犬動画がかわいかった。猫はひたすらごろごろ転がって、ダルメシアン混じってそうな犬はひたすらはしゃいでた。現代にYouTubeにあげられててもまったくおかしくない仕上がり。超かわいいです。
デザインに興味ある人におすすめです。5月26日まで。
常設もいいです。
花見がテーマだった気がする。
MOMATから見る桜は散りかけでした。が、これはこれで。
夏には高畑勲展をやるそうです。へぇぇー。
寒い日もあるけど、いい季節になりましたね。
んじゃまた!