ラファエル前派の軌跡展@三菱一号館美術館
こんにちは。仙です。
今回は、三菱一号館美術館で開催中の「ラファエル前派の軌跡展」です。
美術館の中庭は綺麗だったです。桜ももう終わりですね・・・。
今回は、「ラスキン生誕200年」ってことで評論家・思想家のジョン・ラスキンをフィーチャーした展示になってます。
皆さん、ラスキンってどんなイメージですか?私は高校の時英語のリーダーの教本にこの人の文章がやたら使われてた覚えがあります。嫌いじゃないです。
ただ、やっぱりこのエピソードは印象深いよね。最初の奥さんがミレイに不倫略奪された件・・・。もう生誕から200年だからさ、こういうゲスなエピソードじゃなくて、純粋に作品だけで評価されてもよさそうなものだけど、こういう生々しいエピソードはなかなか風化しないんだよね。 あと100年くらいは言われそう。ラスキンの性癖についてはいろんな話があるけど、他人からはわかんないよね。とりあえず罪な女。エフィーさん。
展示の構成としては、初めはラスキン自身と彼の愛したターナーの素描、 次にラファエル前派(ミレイの作品もたくさん)、 後はラファエル前派周縁、エドワード・バーン・ジョーンズ、最後にウィリアムモリスとモリス商会周辺。
今回は写真可のエリアが広くていろんなのが撮れたので上げておく。どれも美しかったです。
花の描き方をラスキンに文句付けられたみたい。
ドラマチックな場面展開
ミレイの中でもこの辺は好き。キリストのたとえ話。
ロセッティのガラハッド
なんとなくいろいろ察する絵。
ゴージャスな美人。
どれもすごくきれいでとても美しいな、とは思うんですが、ごめん、トータルでは自分の好みから外れがち・・・絵画っていうかイラストか漫画っぽい。ラスキンやターナーの素描や水彩は、この感じどこかで見たことある・・・と思ったら、たぶん安彦良和(ガンダムのひと)の漫画かなと思った。ジブリではない。
渋いマンガを描いてらっしゃる。
安彦さん、すごく絵が上手いよねぇ。若めの日本画家の方にもこんな作風の人がいた気がする。
あとはちょいラノベっぽい。アーサー王伝説モチーフの作品がたくさんあったわ。幻想的な主題には幻想的な画面じゃなくてもうちょっと理性を効かせて抑えてほしいなと思うほうです。ということで、自分はバーン・ジョーンズの作品が一番好きでした。いや、どことは正確に言えないけど。ウィリアム・モリスも好きです。安定してる。
ラスキンはホイッスラーの裁判でも有名ですよね。いろんなトラブルからは、彼があんまり人格円満なタイプではなかったことが感じられます。日本ではあんまり人気出なそうかなぁ。でも、私としてはけっこうすごい業績のひとなので、作品とかまとめて見られてうれしいです。けっこうおすすめです。お好きな方、どうぞ。6月9日までやってるってよ。
次はジョセフ・コーネルとへたうま日本美術に行きたい。けど行けるかな?んじゃまた!