東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展 マルセル・デュシャンと日本美術@東京国立博物館平成館
こんにちは。仙です。まだまだ暖かいね。
今回は東京国立博物館平成館で開催中の「東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展 マルセル・デュシャンと日本美術」 に行ってきました。
今回は展示を見る前に、ちょうど庭園公開している時期なのでとりあえず入ってきました。庭園の方は3時半か4時ぐらいまでしか入れないので。
うーん、今年はまだ暖かいからね。こんな感じだよね。足元を見ても遠くを見ても「まだかな。もう少しかな?」ていう感じの感想しか浮かんできません。ま、気温を観察しつつ然るべき時に行けば美しい庭を見られると思います。
まだ落ち葉の量が足りないのかも。
少しは来てるんだよね。ちょっと赤いところが。
こういうの見るの怖いんだよね。鳥に何があったのか?
さて、肝心の展示の方にきました。 デュシャンか。正直に言います。あんまりよく分かってません。でも、特に晩年の作品は一見しただけでまさに「コンセプチュアルアートの原点」っていう感じで、別に分かりづらくもないなと思った・・・。
総論としてこの展示はとても面白かったです。しかも人も混みすぎてもなくガラガラなわけでもなく丁度良くて見やすかったです。秋にはいろんな展覧会がやっていますが、その中でも結構推せる。
デュシャンってアーティストとしてのキャリアを画家として始めてるんですね。初めて知った。そんで初期の絵がまんま印象派ていう感じですごく分かりやすい。
風景画はピサロっぽいなと。
お父さんの肖像はセザンヌぽくない?これはロートレックを連想しない?それがだんだんこういうキュビズム的な絵画になっていき、
コンセプチュアルアートの旗手となっていくと。人間って不思議だよね。
デュシャンはどの年代の写真を見ても基本シュッとしてるんだよね。イケメンの部類。だからローズセラヴィ (デュシャンの女性の人格)の女装のルックスもなかなかハマってます。(ポートレートがあったんだけどマン・レイの作品だったので写真不可)
ローズってなんか森村泰昌を連想するなぁと思う。
チェスのプレイヤーでもありました。
こういう稀覯本的なつくりの作品も嫌いじゃない。グリーン・ボックス、レッド・ボックス等。
ローズ名義の作品。ロトレリーフ(向学円盤)っていうんだって。
晩年の作品「遺作」の展示もあります。
ドン・ペリニョンの箱。
年譜のキャプションもある。
というわけで総じて充実した楽しい展示でした。
ただなぁ。日本美術のターン「デュシャンの向こうに日本が見える」がなぁ・・・言われてみればそんな気もする・・・頑張ればそうも考えられる・・・・っていう感じなのであんまりピンときませんでした。
展示がよくなかったっていうわけじゃないよ?本阿弥光悦の硯箱とかとても美しかったです。
個人的に目を引いた作品。歌麿の「婦人相学十躰・浮気の相」。うん、ちょっとわかる。でもきれいな女性ですよね。
というわけでけっこうお勧めです。12月9日まで。特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」との当日ペア券だと2000円らしいのでだいぶお得かも。でも1日でいっぺんに見るのけっこうキツイよね。私は分けることにしました。皆さんはどうされますか?庭園も忘れずに足を運んでくださいね。
庭園の片隅のリヤカーも風情ありますね。
んじゃまた!