第14回展 インド木版更紗ー村々で出会った文様の原型@岩立フォークテキスタイルミュージアム&チャペック兄弟と子どもの世界~20世紀はじめ、チェコのマルチアーティスト@渋谷区立松濤美術館
こんにちは。仙です。
今回は自由が丘の岩立フォークテキスタイルミュージアムで開催中の「第14回展 インド木版更紗ー村々で出会った文様の原型」と渋谷区立松濤美術館で開催中の「チャペック兄弟と子どもの世界~20世紀はじめ、チェコのマルチアーティスト」ですヾ(๑╹◡╹)ノ"。
まず岩立フォークテキスタイルミュージアム。お久しぶりの来訪です。週末の自由が丘は基本混雑してます・・・。
今回はタイトル通り、館長の岩立さんが50年かけて蒐集したインドの木版更紗の展示です。ここの展示はボリュームはそれほどなのですが(私設だし・・・)ひとりの収集家がこだわってコレクションした布を手に入れたときの生き生きしたエピソードをキャプションに付して展示してくれてるので非常に見どころ多いなと思います(・ω・)ノ。情報量多い。
今回印象的だった話。
- サンガネール地方では新鮮な牛糞で布を漂白する。現物も展示してあったけど、オフホワイトで美しく仕上がってたよ。
- 壺造りの女性、農業の人、泥棒のカーストの人(´・_・`)、それぞれのカーストによって木版の模様は違う。木版職人はカトリという名前。
- ポスターになっている女神崇拝の人々の間で使われた儀式の染布は寺院を持てない貧しいハリジャンの人たちに使われて愛された布。拙いけどとても魅力があります。今でも作られているそうです・・・。
- ヴィシュノイっていう種族がいる。ヴィシュノイっていうのは29っていう意味。29の戒律を厳密に守っているからヴィシュノイ。
あとはガーガラ(インドの女性が着てるギャザースカート)の作り方のチラシ?が置いてありました。見てみたらほんとの直線裁ちで延々と縫い合わせるやつで、型紙なくてもできると思う。でも日本の女性には難しそうな形。お子さんなら似合いそうと思う。布は物販で売ってます。いい布ばかり。お高いけど(手仕事なので当たり前)。
ということで今回も面白かったです。入館料500円で週末のみの営業です。たまにギャラリートークとかもあるそうです。7月14日までの会期です。
廊下にちょっとだけ布がかかってる。お向かいにリンツカフェ。帰りに寄ってけばいいと思う。アイスチョコレートでも。暑いし。
次は渋谷区立松濤美術館で開催中の「チャペック兄弟と子どもの世界~20世紀はじめ、チェコのマルチアーティスト」です。
チャペック兄弟はロボットという言葉を作った&ダーシェンカを書いた弟のカレルのほうがメジャーだと思うんですが、今回は兄のヨゼフのほうがメインです。
ヨゼフの作品を時系列で見ていくと、もともとはモノトーンでいかにも前衛だった作風が(キュビズムのひとらしい)、結婚してお子さんができてから本当にカラフルに幸せそうになるので、すなおに「おめでとうございますヽ(´▽`)/」と言いたくなります。
そして商業デザインとしても非常に魅力的です。来場者の割に物販に集ってる人の数が多かった気がする。マステとかポストカードとか。普段グッズスルーしがちな私もクリアファイルとか買ってしまいました。かわいいんだよヽ(・∀・)。
こっちは舞台美術をもとにした撮影スポットらしい。
もちろんダーシェンカの絵とか写真もあったよ。みんなニヤニヤしながら見てた。ダーシェンカ知ってる?
ダーシェンカはワイヤー・フォックス・テリアですが、日本でも大正時代に流行った犬種だったみたい。テリアかぁ。流行りで飼って大丈夫だったのかなぁ( ̄▽ ̄;)? そして他の本も日本でもたくさん出版されてるんだね。ヨゼフのほうもけっこうあります。みんなかわいいです。
この兄弟、キャプションによると二軒家に住んでたそうです。二軒家って何ぞ?二世帯住宅みたいなもの?母屋と離れみたいな?検索したら地名しか出てきませんでした・・・。
こちらはもう会期が残り少なくて5月27日までです。気軽に楽しめる感じなので(歴史的に重い背景はあるけど)、興味あればぜひどうぞ。
次はアンティークレースの展示みたいです。これも見たいな。
んじゃまた!