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没後200年 特別展『大名茶人・松平不昧-お殿さまの審美眼-』@三井記念美術館&國學院大學図書館 春の特別列品 ―久我家の明治維新― @國學院大學博物館

こんにちは。仙です。連休ですね!

今回は、三井記念美術館で開催中の「没後200年 特別展『大名茶人・松平不昧-お殿さまの審美眼-』」國學院大學博物館で開催してる企画展「國學院大學図書館 春の特別列品 ―久我家の明治維新― 」に行ってきましたヾ(๑╹◡╹)ノ"。日本の名家つながり、かな。

 

まずは三井記念美術館の松平不昧から。

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松平不昧は出雲のほうに旅行すれば名前は聞きますよね(・∀・)。有名なお菓子屋さんとかの由緒書きに「不昧公御命名」ってけっこう入ってる。お菓子はおいしい。ただ、ぼてぼて茶とかは・・・正直・・・おいしさがわからん( ̄▽ ̄;)。

不昧公は破綻した出雲藩の財政を立て直し、しかも大茶人で大文化人というスーパーな人ですが、Wikiとか見ると政治家としての評価は微妙みたいですね。茶道具とか買い過ぎで(´・ω・`)。あれはお金がとってもかかるから。でもそれがきちんと系統だてたコレクションにキレキレの評論を付してきっちり文化資源となる状態の遺産になってるので、200年経った今でも観光資源となってるわけです。そーねぇ、長い目で見れば名君かも。

 

展示内容はとてもよいです。タイトルにもあるとおり、お殿様の審美眼は確かです。茶碗も天目茶碗とか楽茶碗とか国宝・重文級のがいろいろ出てる。本阿弥光悦赤楽兎文香合とかよかった。月にいる兎がかわいい。重文です。

あとは、 原羊遊斎の棗とかも好き。いいよね。

 

でも、この展覧会の白眉は松平不昧公自身によってまとめられた書(書物)かもしれません。直筆のものが多いんだけど、最晩年のものを除けばとても素晴らしい筆跡です。晩年までやりたいことたくさんで、エネルギーに溢れてたようです。見習いたい(・∀・) 。

 

ということで、GW中とか時間があれば行ってみても楽しいかも知れません( ´ ▽ ` )ノ。私が行ったときはそこまでは混雑してませんでした。会期は6月17日まで。今回は畠山美術館も不昧公関連の展示をしてるみたいです。

 

そして國學院大學博物館の企画展國學院大學図書館 春の特別列品 ―久我家の明治維新― 」です。

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久我家文書というのは久我家(こがけ)に伝わる文書のこと。久我家とは、村上源氏の総本家。摂関家に次ぐ清華家という非常に高い格式を誇る公家です。平安末期から明治初年までの2800点という膨大な文書が収蔵されてます。主に中世荘園経営についての文書が貴重で、重文に指定されています

今回おもに展示されてるのは明治維新時とそれに伴う戦後処理の文書かな。何か栄枯盛衰を感じる文書です。

 

この人が久我建通。國學院の設立に尽力したそう。その縁で文書が國學院に収蔵されることになりました。

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正直興味ない人にはさっぱり?な感じだと思うのですが、興味あればなかなか面白い。とにかく静かなんで興味あればなかなかいいGWのお出かけ先だと思います。5月20日まで。

 

これは西南学院との相互貸借でユダヤ教の過越祭についての展示。イランのロスチャイルド詞集(装丁がとても美しかった)とかがありました。何かすごいよね。イラン・・・。

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団塊以上の方だと、久我家といえば女優の久我美子さんを思い浮かべる方が多いと思います。私も世代じゃないけど知ってます。久我家のお姫様だったんですね。超!!!美人です。知らない方はググってみてください。

 

昔の映画を見るのは好きです。昔の芸能史についての本を読むのも好きです。落語家(米朝師匠とか)の本がアタリの確率が高い。ちなみに現役で「この人頭よさそうだなぁ(・∀・) 」と思うのは笑点の黄色い人。文章とかインタビューとかキレキレすぎる。どう考えてもおバカではない。でも演じ切る。すごいです。

 

 GWの天気、いいままだといいですね( ´ ▽ ` )ノ。

んじゃまた!