衣の原点 - 南太平洋諸島の樹皮布、編布など@岩立フォークテキスタイルミュージアム&織物以前 タパとフェルト@LIXILギャラリー
こんにちは。仙です。クリスマスですなぁヽ(´▽`)/。
今回は、岩立フォークテキスタイルミュージアムで開催中の「衣の原点 - 南太平洋諸島の樹皮布、編布など」と、京橋のLIXILギャラリーで開催中の「織物以前 タパとフェルト」に行ってきましたヾ(๑╹◡╹)ノ"。
これはまず岩立フォークテキスタイルミュージアムのほうに行ったんですが、リンクした展示みたいなので急遽LIXILギャラリーにも行ったのです。意外と近い。30分くらいで行ける。
自由が丘の岩立フォークテキスタイルミュージアム。
「樹皮布」っていうのはLIXILのほうの「タパ」とイコールです。ミクロネシア、メラネシア、ポリネシア島の島しょ部で作られてきた木の樹皮を打ち延ばして作った布のことです。
ここらへんの南洋のほう(パプアニューギニアとか)は、人類で一番最初に遠洋航海をしたと言われてるラピタ人(かなり高度な文明だったらしい)が紀元前3000年ころにたどり着いた先のひとつらしいです。
日本には関係ない話っぽく聞こえますが、一部のラピタ人は黒潮に乗って日本にたどり着いたらしくて、日本語の音韻体系はオーストロネシア語(ラピタ人の言語系統)に類似性が高いそうです。(図録の受け売り( ̄▽ ̄;))
これはすごく頷けて、展示会場で現地の結婚式の資料写真を見てると、どっかで見たことある男前が花婿さんだったのですが、よくよく考えるとTOKIOの長瀬さんに似てた・・・。何かやっぱりご先祖がこっち方面の人は日本人には確実にいると思います(・ω・)。
そんでこれ、展示2つともとってもよかったですよヽ(´▽`)/。
両方とも見に行ったほうがいいと思います。理解が深まって楽しい。
そんで、LIXILのほうが撮影可だったので主にその写真を載せていきたいと思います。テキストに関してはけっこう2展示がごっちゃになってるとは思いますがお許しを。
ニューギニアのほうのタパ。
これは氏族ごとに基礎的なパターンがあって(ディテールは作成者の自由だけど)、他の氏族の模様を真似ることは絶対に許されず、このタブーを犯すと魔術により害悪に見舞われると信じられているそうです。
これはフィジーだっけな。すっごくすてき。詳しくは忘れましたが、この染料はものすごく手間がかかるそうです。
タパづくりは女の仕事だそうです。
工程のVTRも。みんなタバコ(だと思う)吸いながら楽しそうに仕事してる。
これもいいね。
工程はけっこう技術がいると思う。日本は織布がメインだし、毛皮といっしょで軽視されがちですが、人のところの文化を馬鹿にしたらいかんと思うのですよ(´・_・`)。
染料。作るの大変そう。
型紙とか版木とか。
編布もあるんだよ。右後ろのほうは褌です。男のオシャレ。左のほうはパンダヌスの編布だったと思う。すごく複雑。日本にも江戸期まで越後アンギンっていう編布があったそうです。
こっちはフェルト。日本にはフェルトの製法は伝わったけど定着しなかったそうです。好みの違い?
右下の帽子はメヴレヴィー教の旋舞の衣装。世界史で習うよね?
下の緑のは蒙古絞氈。茶席とかで使うので日本に伝わったそうです。すごくかわいい。けどピンボケ。
いかがでしたでしょうか?
あんまり見ないタイプの展示なので、服飾や織物好きな方はオススメです。岩立のほうが2018年3月17日、LIXILのほうが2月24日までです。LIXILは京橋の警察博物館の向かいくらいだよね。
何か自由が丘に新しいコーヒー屋ができてた。ので入ってみた。
まだ新しくて空いてた。ゆっくりできたよ。
じゃ、また!