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基本は美術鑑賞ブログです。「とりあえず正直に」がモットーです。忙しくても気楽にいきましょう。

花森安治の仕事 デザインする手、編集長の眼@世田谷美術館

こんにちは。仙です。

何か・・・何かバタバタしててお疲れモードです( ;∀;)。でも、美術館には行って心を鎮めたい。ブログも書きたい。習慣って一度崩れると立て直すのが大変なので(´・ω・`)。

 

今回は世田谷美術館で開催中の花森安治の仕事 デザインする手、編集長の眼」に行ってきましたヽ(´▽`)/。

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このひとが花森安治さん。撮影可のパネル。

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とある場所でポスターを見て、何か変わった毛色の展覧会で楽しそうかな、と思って来てみました。ちなみに「暮らしの手帖」はチラッと見るくらいでしっかり読んだことはないです。雑な自分には手に余る(^◇^;)。
でも去年の朝ドラが暮らしの手帖が舞台で、この方の役を唐沢寿明さんがしてたのは知ってます。そのおかげもあるのかな?なかなかの盛況でした(*^▽^*)。開幕直後なのに人がいっぱい来てたよ。みんな熱心に見てました。花森さん、人気あるんだね。

 

ちなみに花森さんの名前を私がはじめて知ったのは、とある作家さんがエッセイで書いてた次のようなエピソードです。

  • 暮らしの手帖の花森さんは「機能的にも男がスカートをはかないのはおかしい」という意見を持ってるらしい。
  • 彼は実際スカートをはいて仕事してるときもあるらしい。
  • 一回暮らしの手帖に行ったとき、花森さんに背格好の似たスカート姿の留守番女性の影があった。外から「ごめんください。花森さんはいらっしゃいますか?」と声をかけたら、「おりません!」とけんもほろろに追い返された。
  • よくよく考えるとあの女性は花森さんだったんじゃないか。確かめておくんだった。失敗した(´・_・`)。

どの本だったかは忘れたけど、確かに鮮明な記憶が。

やっぱりあの時代にスカートとかはくとこうやって後々までいろいろ言われるよね。今でこそスカートっぽいのはいてる男の子いるけど。人間ってみんな物見高いな(´・_・`)。

でも今回の展覧会ではそんな下世話な個人的エピソードはあまりありません(・ω・)ノ。仕事にスポットを当てた真面目なものです。でも娘さんと部下の方が関連イベントで講演をされるみたいなんで、興味ある方はそこでいろいろ聞けるかもね。

 

展示品は暮らしの手帖バックナンバーとか中吊り広告とかが主なのかな。外部の仕事(プラッシーとかいの一番とかの広告←ぐぐってみたら2つともディスコンじゃなかった(´・_・`)。びっくりした。)の広告もありました。


あとは暮らしの手帖でやってた商品テストで評価が高かった?商品の展示もやってた。東芝の製品が多くて感慨深い(。・ω・。)。アイロンとか。どうしちゃったんだ今の東芝よ、何とかがんばってくれ( ;∀;)・・・と思う。

そして東芝の昔のロゴ(筆記体)がかわいくて上品なので驚く。正直今のよりよいと思う(๑>◡<๑)てか、戻した方がいいんじゃね?と思うんだけど、どうかな・・・。

 

(主に暮らしの手帖表紙の)花森さんの描かれたイラストは、カラフルでとても美しいと思うけど、もう一歩垢抜けきってないところが今言うところの「ほっこり」の原型っぽくてすてきでした。人気あるのわかるな(๑˃̵ᴗ˂̵)。

 

そして1コーナー使って花森さんの戦時中の大政翼賛会での仕事も展示があります。
イラストのほうはやっぱり色もないしモチーフが軍事モノなんで別物だな、と思うけど、彼のコピーライティングの作風は戦中戦後、一貫して変わってないように見えました(´・ω・`)・・・
もちろん仕事の内容は180度違うよ?暮らしの手帖には反戦のメッセージを明確にした記事もちょいちょいあるようだったし。
でも人を煽るようなコピーが戦時のとあんまり変わってないと思った(´・ω・`)。

出版したものに耳目を集めないと商売にならないものね。しょうがないか(´・ω・`)。やっぱり今の広告宣伝とか、戦時中の蓄積がもとになってるのかなと思ったり。他にもあるよね?そういうの。
隅の方にひっそり展示してた当時の雑誌「宣伝技術」には何が書かれてるのか、ちょっと興味を引かれました(・∀・)。

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というわけで、暮らしの手帖ファンとか、花森さんのファンの方はぜひどうぞ。4月9日までだそうです。

 

ではまた。次は水曜・・・に更新できたらいいな・・・。