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開館50周年記念 岩佐又兵衛と源氏絵 <古典>への挑戦@出光美術館

こんにちは。仙です。寒いよ〜:;(∩´﹏`∩);:。
美術館行っても風邪っぽい人けっこういるね(´・_・`)。ゴホゴホ(コンコンの空咳ではない。マジもんのやつ)咳してる人は・・・出かけないで寝てたほうがいいんじゃないかな・・・。

 

さて、今回は出光美術館で開催中の「開館50周年記念 岩佐又兵衛と源氏絵<古典>への挑戦」に行ってきましたヾ(๑╹◡╹)ノ"。

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東京駅にあった看板が一番きれいに撮れた。下はエレベーターの・・・

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岩佐又兵衛は、いつかの洛中洛外図屏風激混みを連想する名前だったので早めに行ってきました。何事も早めの行動は大事だ(`・ω・´)。結果は混雑はしてたけどまあまあな混み具合でした。まだ大丈夫。

 

岩佐又兵衛の作品をこうやってまとまった数見てみると、他の絵師と比較して人物の表情動きにちょっと特徴あるのかなと思いますd( ̄  ̄)。

動きの面では絵巻とかで舞踊の場面を描いてるのがとても躍動感があるかな( ´ ▽ ` )。
表情のほうは本当に人間性や感情を読みとれる描かれ方をしてる気がします。
たとえば源氏物語 野々宮図」光源氏「やっと恋人に会える。゚+.(*`・∀・´*)゚+.゚!」的な高揚した表情ですが、従者の少年(多分)のほうは光源氏に心酔してるようにも、「いい年して何やってんだこいつ( ̄∇ ̄)」という醒めた表情にも見えます。(目が冷めきってる気がする)
そんで三十六歌仙山部赤人田舎の素朴な人に見えるし、藤原高光は実は何考えてるかわかんない人に見えて、その人が作った歌や伝承と比較するのも楽しいかな。


だから人物描写の表情やポーズをよくよく見てると、ちょっと葛飾北斎の浮世絵を思い出す。北斎もそんな感じじゃね?

 

他にも、職人尽図巻拝み屋さん?に吹きすさぶ虚無感とか、「四季耕作図屏風」に見える四季にわたる農民の生活と喜怒哀楽とか、とても迫力があります(。・ω・。)。


特に「四季耕作図屏風」なんだけど、色数を抑え、暖かみのあるモノトーンの彩度の違いで色を表現してる感じがちょっとSFっぽい味もある。アニメっぽい感じで。

 

ということで、現代に至る日本の芸術における進化の片鱗がちょっと見えるいい感じの展覧会です。おすすめです。2月5日まで。私予想によると会期後半混みそう・・・多分( ̄▽ ̄;)。

 

それはそうと、岩佐又兵衛って、荒木村重の孫だよね?荒木村重って、自分の茶道具を信長に献上するのが惜しくなって(たぶん理由は他にもいろいろあるだろうけど)、妻子や部下を捨てて茶碗持って出奔して、妊娠中の娘さんを含めた一族郎党すべて惨殺された人(;ω;)っていうイメージです。

調べたら息子は一緒に逃げ延びてるから子孫もいるんだね。でも理不尽極まりない理由でいろいろ言われてそう。そういう人だからこそこういう迫力ある絵が描けたのかなと思います(´・ω・`)。とても複雑な作品が多いです。

 

夕方の出光美術館前の通りは帝劇開場待ちのジャニヲタの皆様でいっぱいなのであおりのショットしか撮れませんでした。中途半端な構図。

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んじゃ、また。次は多分水曜日。