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基本は美術鑑賞ブログです。「とりあえず正直に」がモットーです。忙しくても気楽にいきましょう。

有田焼創業400年記念 明治有田 超絶の美ー万国博覧会の時代@泉屋博古館分館

こんにちは。仙です。
今回は泉屋博古館分館で開催中の「有田焼創業400年記念 明治有田 超絶の美ー万国博覧会の時代」に行ってきました( ´ ▽ ` )ノ。

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今回もイベントみたいのに行ったのです。シルバーウィークだったから・・・。何か暇人みたいな行動でお恥ずかしい(´・_・`)。


写真はたくさん撮ったので載せていきます(≧∇≦)。

※これらの写真は美術館より特別に撮影の許可をいただいたものです。

 

《印象に残ったはなし》
その1 伊万里と有田は同じ焼き物 Σ(・□・;)

  • 江戸時代までは有田焼を輸送するときに伊万里港っていう積み出し港を使ってて、それで伊万里焼っていってたんだってさ。
  • だから古い有田焼を古伊万里といいます。
  • 明治くらいからは有田から直で出荷するようになったので有田焼になった。

その2 明治有田は美しい工業製品

  • これはそのまま。きれいだもんね。きっと値段も安かったろうしそりゃ売れるよな( ̄▽ ̄)。確実に外貨を稼げる甲斐性がある製品です。

その3 万博は職人のオリンピック

  • 明治有田の超絶技巧は体操競技でいうところのF難度、G難度。体操内村・白井選手級。万博に出品されてるような作品には超絶技巧すぎて今では再現できないようなのがいっぱいある。
  • 大作・細密描写の2つを揃えた作品はなかなか作るのが難しいが明治有田にはいっぱいある。
  • 江戸期までのあまり作家性を重視しない時代から自分の名前で作品を発表できる喜び国を背負って万博っていう世界の檜舞台に出品する興奮でテンション上がった職人さんが超絶技巧の作品を量産したらしい。

 

このひとは監修者の鈴田由紀夫さん(佐賀県立九州陶磁文化館館長)。品がよくってお公家様っぽいお顔。イベントで解説してくれました。

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でかい上に細密な壺。こんなの入る窯があったんだ( ̄▽ ̄)・・・。

 

アールヌーヴォー的な作品も。

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ここら辺はイスラーム的なような。

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これいいよね。鳥の羽。

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上のカラフルなやつは輸出品。すっごくすてきだけど、デコラティブに盛りすぎて装飾過剰の批判もあった。

 

で、こっちが国内向け。藍でシンプルなの。これもすてきだ。

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こっちは皇室関連みたい。ゴールドがゴージャス(*´∀`*)ノ。+゜*でも上品。パルメット柄と桐の紋のクレオール

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あとは有田焼の制作者の紹介もおもしろかった。
香蘭社って、名前の響きがカオリン(粘土)に似てるのも由来のひとつらしい。いい感じに優雅な名前だよね。

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製磁会社っていうのは、キレキレの気鋭の職人が集まってできた会社なんだけど、うまくいかなくて早めになくなったそうです(´・_・`)。一流の職人か~、とりあえずみんな我は強そう(偏見)。

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住友家のコレクション展示もちょっとだけあった。

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陶磁器に関してはちょっとコンサバに傾いた好みなのかなと思った。品のよいかんじ。

 

ということで、なんかラグジュアリー★な気持ちになれる超絶手間暇かけた美しい陶磁器をたくさん見れます。おすすめです(・ω・)ノ。
「有田焼創業400年記念 明治有田 超絶の美ー万国博覧会の時代」は泉屋博古館分館で開催中です。
前期は10月30日まで、後期は12月4日まで。

 

この美術館前の植え込み?は、何だろう?外国みたいな感じがする。赤毛のアン的な。植物のチョイスとか。

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ちなみにここは元・住友家の麻布別邸だったそうです。

 

じゃ、またね。次は週末に。