From Lifeー写真に生命を吹き込んだ女性 ジュリア・マーガレット・キャメロン展@三菱一号館美術館
こんにちは。仙です。
ステーションギャラリーで12Roomsを見たので、導線上次はここだろ( ̄▽ ̄)、ということで行ってきました。三菱一号館美術館で開催中の「From Lifeー写真に生命を吹き込んだ女性 ジュリア・マーガレット・キャメロン展」です( ´ ▽ ` )ノ。
ジュリアさんは植民地の上流社会で社交生活を謳歌してたんだけど、48歳で娘さん夫婦からカメラを贈られ、当時は単なる記録媒体に過ぎなかった写真を芸術の次元に引き上げようと試みたんだって(・Д・)ノ。すごいね。インパクトある経歴。でもキャプションで「48歳」何度も見るよ。女性に歳のことばっか言い過ぎ( ̄▽ ̄)。
んでもって、この展覧会も楽しかったです( ´ ▽ ` )ノ。
もらった鑑賞の手引きみたいなフライヤーにはキャメロンの3つの主題として
- 肖像
- 聖母群(聖書に題材をとってる)
- 幻想主題
の3つがあるよ。後の2つは物語じたてd( ̄  ̄)でコスプレとかしてる。
このポスターになってるのは1866年の作品「ベアトリーチェ」。
自分に性的虐待する父親を殺そうとして処刑された悲劇のヒロイン。
幻想主題のなかでいちばん好きなのはサッフォーモチーフのやつかな。サッフォーはこういうひと。女性同性愛者のアイコンみたいになってる。
美しいサッフォーのポートレートに大きな傷が入ってて、そこがとてもいいです。
肖像のほうは男性も多かった。しかもビッグネームがたくさん。ブラウニング、ダーウィン、テニスン・・・有名人。妹夫婦が芸術家のサロンを主催してたんだってさ。上流階級だ( ̄▽ ̄)。
そういえばモデル紹介のキャプションにひとり、母親とホームレスしてたのが、あまりの美しさにジュリアが親子で引き取って教育を施しモデルになり、結局貴族に見初められてセレブ夫人になった子がいたな。シンデレラがおる\(^o^)/!
他にも同時代の写真家の作品とか、フォロワーの作品とかもあったよ。ロリ疑惑のある(言い過ぎかな・・・)不思議の国のアリスのドジスン(ルイス・キャロル)の写真もあった。被写体はもちろん幼女・・・(安心してください。着衣です)
私はヘンリー・ピーチ・ロビンソンの「一日の仕事を終えて」がよかった。複数の写真を合成技術を使ってうまいこと幻想的な作品にしてる。
キャメロンも同様に合成写真を作ってるけど、それは微妙な感じ。なんか2枚の写真を半分にしてセロテープで貼ったような雑さがある感じ。
このひとは芸術性をとても高く評価されながら、苦言も同じくらい浴びている感があるけど、こういうところが攻撃されやすいのかなとちょっと思います。
この展示でも「失敗は成功だった」という章があって、彼女の写真には傷やひび割れがあるものが多数あり、それがかえって芸術性を高めているという評価になってます。
でも、キャプションによればその瑕疵は洗浄が足りなかった、とかそういう丁寧さに欠けてることが原因なんだよね・・・。でもそれが評価要因にもなってる運の良さと芸術面のポテンシャルの高さよ。自分がライバルだったらメラメラ嫉妬しちゃうかも(´・_・`)やっぱりちょっと足を引っ張られやすい感じだな(´・_・`)。
というわけで、なかなかおもしろかったです(≧∇≦)。
写真可のエリアもけっこう広かったからみんな撮ってた。親子でカメラもって行ってみても楽しいかも。9月19日までやってます。
夏のここの庭だよ。暑いから花が元気ない(´・_・`)。
次はたぶん日曜日。じゃ、またね。