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基本は美術鑑賞ブログです。「とりあえず正直に」がモットーです。忙しくても気楽にいきましょう。

日伊国交樹立150周年記念 カラヴァッジョ展@国立西洋美術館

こんにちは。仙です。
今回は、国立西洋美術館で開催中の「日伊国交樹立150周年記念 カラヴァッジョ展」に行ってきました。

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この間の金曜日の夜間開館で行きました。
混雑してなくてゆっくり見られました(⌒▽⌒)。
勝利(≧∇≦)。久しぶりに賭に勝った気がする。雪降るって言われたのに(降らなかったけど)行った甲斐があったな。常設展が閉室してたのもプラス材料だったか。とにかく快適だったよ( ´ ▽ ` )ノ。

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そして、展覧会自体とてもよかったです。
いいよ!カラヴァッジョ、天才(≧∇≦)。
カラヴァッジョの作品は現存してるものがそれほど多くないみたいですが、かなりの数を呼んでくれてるよ。まあ、カラヴァッジョだけで展覧会ができる点数ではないので、カラヴァジェスキと言われるフォロワーの作品も多く出品されてるよd( ̄  ̄)。
けっこういいのもあります。でもやっぱりカラヴァッジョとは似て非なるものだよな(´・_・`)。例えるなら色も大きさも同じだけど、巻きが甘い真珠のような。
あ、ラ・トゥール「煙草を吸う男」は独自の色が出ててよかったよ。

カラアヴァッジョの絵はどれもいいよ。
ポスターにもなってる日本初公開バッカスとか。他にも「トカゲに噛まれる少年」とか、なかなかセクシャルな美少年がたくさん( ̄▽ ̄)。
このあたりはカラアヴァッジョ本人がモチーフなのかな(・・?)。カラヴァッジョの肖像も1枚あったけど、眉が見事なアーチ型で絵の美少年にそっくりなんだよな。

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違うタイプの作品もあるよ。

  • 「エマオの晩餐」とか、静謐な食卓の風景のなかに復活したキリストがあらわれた弟子たちの驚きが、ここに奇跡が起こっていることを見る者に語りかけてくるよ(・ω・)ノ
  • 盾に描かれた「メドゥーサ」は無念の表情を湛えて浮かび上がるような迫力がある(・ω・)ノ。
  • でも何といっても2枚の「洗礼者聖ヨハネ(1枚は伝・カラヴァッジョだけど)と「法悦のマグダラのマリアだよな。すばらしいです。

毀誉褒貶の多い人生を送ったカラヴァッジョが人生の最後にともにいた絵がこのマグダラのマリアだそうですが、作者のこの絵への愛が感じられます(^∇^)。
他の絵も精巧で美しいんだけど、やっぱりちょっと違う迫力を感じるな。

ヨハネナルキッソス系のシュッとした美少年として描かれてますが、後ずさりしてるポーズなのが印象的だな。
カラヴァッジョは殺人を犯したり、なかなか激しやすいひとだったらしいけど(カラヴァッジョ事件簿みたいなエピソードの展示もある。アーティチョークを油でいためたかバターでいためたかで店員と大喧嘩したり・・・ちょっと迷惑なひとだ・・・)、その人生の履歴は必ずしも本人の本意ではなかったのではないかな(´・_・`)。自分の運命に臆して後ずさってるさまを描いたのかなと少し思ったよ(。-_-。)。

というわけですごくおすすめ。
自分ももう一回行きたい。6月12日までです。

いつもの地獄の門を見る。

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夜に見るとすてきだ。

じゃ、またね。