インド北部の毛織物ーヒマラヤ山麓、山の民の巻衣装@岩立フォークテキスタイルミュージアム
こんにちは、仙です。
さて、今回は岩立フォークテキスタイルミュージアムで開催中の「インド北部の毛織物ーヒマラヤ山麓、山の民の巻衣装」に行ってきました。
ここは自由が丘の一等地。リンツ(お高くておいしいチョコレートのお店。カフェも併設)のお向かいにあります。岩立ビル。持ちビルだよね、たぶんd( ̄  ̄)
ロビーとか階段もいつもきれいにしてあります(≧∇≦)。
壁に飾ってあるファブリック。かわいい模様。
この刺繍も階段の踊り場にかけてある。
コットンボウルがかわいい。ほっこりしますな。
これはこの展示のフライヤーの裏表紙です。
岩立さんが1985年に撮ったお写真だそうです。インド北部の老夫婦が山を下りていく情景。この展示タイトル「巻衣装」はこちらの奥さんのほうが着てる服をイメージしてもらうといいかも。美しい布を上手く巻き付けてピンで止め、帯を巻いた感じの衣装ですかね。旦那さんの服装もかわいいな(^∇^)。
インドのほうはどうしても暑いイメージですが、高地も一定の割合であるし、砂漠の熱砂を防ぐには毛織物はとても有効みたいですd( ̄  ̄)。
インド北部にはカシュミール地方もあるので、織物のバリエーションはすごいですよね。繊細な織りのパシュミナ(カシミヤ山羊の内側の毛。軽くて暖かい。日本や欧米で買うともちろん高級☆)とかがあります。
アンティークなパシュミナは修繕を施されていい状態で展示されてますが、こういう修理はラフガーと呼ばれる修繕専門のカーストの人が担ってるそうです・・・やっぱり階級社会よねインド・・・自分インドに生まれなくてよかった・・・( ̄◇ ̄;)。こういう仕事絶対無理だし。アンティークとか古本とか自分が買うと状態がよくても壊れたり破れたりします。クラッシャー。なぜだろう?
他にもペイズリーとかの織物もすばらしいです。欧州高級ブランドのテキスタイルの元ネタだよね。これって。
インドは皆さん知ってのとおり
の3つの宗教が混在してますが、展示品を見てると、仏教徒の衣装は比較的素朴で(フエルトのベストとかがかわいい)、イスラームの人の衣装は刺繍とか織りとかがなかなかの超絶技巧ですo(^▽^)o。
実際イスラームの人は職人的な性質が強いみたい。やさしい色合いで、あのあたりのアーリア系の整った容姿のひとが着ればとっても映える感じの衣装です☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆。ヒンドゥーのひとは商売に長けててお金もちらしいよ。
今回は会期が始まったばっかりなのですべてのキャプションが出揃っておらず、これって何??と思うところもけっこうあります(´・_・`)。
でもこういうときはたぶん学芸員さんに聞けばいいんだよね。「ご質問ありましたらお尋ねください」って書いてあるし。
ただ、賛助会員らしいマダムと話が盛り上がってるとなかなか割って入れないわ(´・_・`)。何か、内容が意識高い富裕層の会話だし( ̄▽ ̄)。そういう趣味性の強さがここの魅力でもありますが。
というわけで、今回もおすすめです。
というか、自分はこういうの好き(⌒▽⌒)。土曜日には頻繁にギャラリートークをやってるみたいなので、くわしい知識を得たいなら500円払って(賛助会員は無料)それに出たほうがいいかも。予定はHPに出てるよ。
2月には正倉院の花氈の研究員の方の講演とかもあるみたいです。
ちなみにこの展示は2016年3月19日までです。
過去の展覧会のチラシたち。
関連展示会のフライヤーが壁に貼ってありました。
次回、来年4月からの展覧会は「アジアの子供服」だそうです。じゃ、またね。